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荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで!

2014.10.26 | 授業 | by Staff

正倉院展が始まり、県庁前ではフードフェスティバルがありと、最高の賑わいを見せた日曜日の夕ぐれ・・・今日は、春日大社での授業「誰もいない夜の春日大社を訪ねて ~もうすぐ、式年造替~」です。
一般参拝が終わった後の夜の春日大社を訪ねるなんて経験は、人生のなかでそんなにあるものじゃないですよね!
スタッフであるにもかかわらず、とてもワクワクしました。

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_1

春日大社に16時30分に到着。
17時15分からの受付の準備を少し明るいうちに済ませ、先生の千鳥祐兼権禰宜と岡真吾権禰宜にご挨拶をするために、貴賓館に伺いました。
そして、流れを説明していただきました。
写真を写してはいけない所とかがあるので、粗相のないようにとちょっと緊張しました。

私の担当の場所は万葉植物園の前です。
奈良ひとまち大学ののぼり旗を持って道案内をしました。
帰って行く参拝客のなかには、のぼり旗を見て「この人何してるんやろ?」というような怪訝な視線を送る人や、「奈良ひとまち大学って何するの?」と質問する人がいました。
帰る人に逆らって来られた学生のみなさんは、暗くなってくる参道にひとまち大学ののぼり旗を見て、安心したというような表情をされました。

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_2

帰って行く参拝客が減るにしたがって夕闇が迫り、カラスが集団で鳴きながら飛んでいきます。
鹿が、キューン キューンと鳴いてます。
パラパラと大粒の雨音のような・・・?あれは何だろう?
昼間の喧騒のなかでは聞こえないと思いますが、どんぐりが落ちる音なんです。
そして、もっと暗くなってくると、シーンと静まり返った闇のなかで、鹿の鳴き声とどんぐりがパラパラと落ちてくる音だけになりました。

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_3

17時30分を過ぎて、春日大社の普段はあまり入れない貴賓館の中で授業が始まりました。
1200年に渡って行われてきた20年に一度の儀式「式年造替」の話を、千鳥権禰宜からお聞きしました。

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_4

その後、一同は揃って献灯し、暗闇のなかの御本殿に参拝しました。
足元が暗いので、スタッフ3人で懐中電灯で照らしました。
本当の暗闇のなか、数十人の方たちを案内するため、事故のないように気を配りました。

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_5

一同は直会殿に上がり、大祓詞を千鳥権禰宜に続いて唱えました。
そして、すべての灯りを消し、10分間の瞑想体験をしました。

日没後の幻想的な春日大社を満喫された学生のみなさんを、懐中電灯のみの灯りを頼りに春日大社表参道までお送りして、解散となりました。
みなさん、日常の喧騒・雑念を忘れて至福の時を過ごされたのではないでしょうか?

荘厳な春日大社の夜のとばりのなかで_6

(みるく)

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