ならまちを守るもの
2015.11.27 | 授業info | by Staff
生まれてこのかた、ずっと奈良在住なわたくし。
とはいえ学生時代はずっと京都通いだったもので、若かりし頃は何の迷いもなく「京都志向」でした・・・。
奈良で暮らし、奈良で働くことが日常となった今、「奈良ってほんと、いいとこだよね(*^_^*)」って思えることが多々あります。
“なさ”が思う奈良のいいとこ、それは、近鉄奈良駅まで来ちゃえば歩ける範囲内にみどころがたっくさんあるところ。
奈良公園・春日大社・東大寺・興福寺などなど、隅から隅まで、その気になればけっこう回れるのよ、その気になればね・・・。
なかでもお気に入りは「ならまち」界隈。
街全体のノスタルジックな雰囲気も好きだし、美味しいもの・かわいいものなど、いろんなお店が点在してるのも楽しいし。
細い路地が多いから車がびゅんびゅん走ってこなくて、歩きやすいってのもポイントかも。
さて、多くの人でにぎわう観光スポット・ならまちのこと、あなたはどれくらいご存知でしょうか??
この街の歴史や文化について、実はあまり知らないことに、はたと気づいたのです、わたくし。
例えばならまちの家の軒先にぶら下がってる、これ。
これは「庚申(こうしん)さん」の「身代わり申(さる)」です。
「赤いから魔除け?」
「身代わりって言うんだから・・・悪いこと代わりに引き受けてくれるとか??」
⇒ほぼ正解。
庚申さんのお使いの申をかたどったお守りで、魔除けを意味し、家の中に災難が入って来ないように吊るしているそうです。
12月19日(土)の授業「ならまち、その歴史・文化・信仰 ~奈良町資料館から見るならまち~」の教室、「奈良町資料館」には、身代わり申がいっぱい!
これでもか~というほど、あちらこちらに吊るされています。
あらっ、こんなところにまで。
大小全て数えてみたら、何体のお猿さんがいるのやら。
チャレンジしがいがありそう・・・と、じっと見ていたら、なんか白い紙がっ!
あれは何?
これは、青面(しょうめん)金剛像のお札だそうです。
奈良町資料館には青面金剛像が祀られていて、庚申信仰が受け継がれています。
現在も、地元の人によって守られているそうですよ。
あー、てっきり、おみくじ的なものかと思ってた・・・だなんて恥ずかしくて言えない。。。
ならまちの家々に軒並みぶら下がっている紅白模様の身代わり申がならまちを守るものだとしたら、今回の授業の先生、奈良町資料館館長の南哲朗さんは、ならまちの文化を伝え、将来に引き継いでいく、いうなれば守り主です。
奈良町資料館には、奈良町の歴史を感じさせる昔のものがいっぱい。
奈良町資料館では、それらを展示するだけでなく、「昔人体験」で実際に触りながら、当時の歴史文化をクイズ形式で楽しく学べるようにしています。
ときには資料館から飛び出して、ならまちのいろんなところを散策することもあるそうですよ。
観光客をはじめ、地元の子どもたちや奈良で学ぶ学生、そして外国人まで、さまざまな方々が、散策するだけではわからないならまちの奥深さを体感されています。
奈良町資料館ホームページの「館長挨拶」に、このような言葉が掲載されています。
町と言うのは人が造るものです。
先人たちが培ってきたその「奈良町らしさ」を、今この奈良町に住む人々はしっかりと受け継ぎ、後世に伝えていこうとする努力を怠ってはいません。
守り伝えていきたい事を大切にする心が、奈良町の今を支えているのです。
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ならまちで暮らし、ならまちの素晴らしさを未来へつなげていこうと日々頑張っている南館長のお話、聞いてみたいと思いませんか?
お話だけでなく、夕方のならまちそぞろ歩きもあり☆彡
ディープなならまちを知る絶好の機会ですぞ!!
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(なさ)