奈良ひとまち大学

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舞台裏はてんやわんや

2016.04.23 | 授業 | by Staff

2016年4月23日(土)に春日大社にて開催した、東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 特別授業 食部門オープニングシンポジウム「教えて春日さん ~奈良のたべもの奥義~」。
授業の様子を・・・の前に、これまでの流れをちょこっとご紹介。

東アジア文化都市2016奈良市については、ひとまちブログ↓の前半をご覧ください★
「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 はじめの一歩」
https://nhmu.jp/blog/info/10280

奈良市では、「古都奈良から多様性のアジアへ」をテーマに、「舞台芸術」「美術」「食」に主眼を置き、さまざまな文化プログラムを展開しています。
その「食」部門で、奈良時代以降の中韓との交流により、お茶・お菓子・漬物・お酒・饅頭などの現代にも残る食文化が育まれてきたという背景を踏まえ、これらの奈良発祥といわれる食のルーツを探り、奈良独自の食文化を体験できるプログラムを展開するにあたり、奈良ひとまち大学とコラボすることになったのです。

ん~、なんかヤヤコシイけど、流れはわかったかな?
コラボ授業は以下のとおり。

2016年5月29日(日)「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 at 正暦寺 ~清酒の発祥の地で、日本の酒を知る~
舞台裏はてんやわんや_1

2016年7月3日(日)「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 at 漢國神社 ~和菓子の原型、饅頭のルーツに迫る~
舞台裏はてんやわんや_2

2016年7月31日(日)「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 meets 醤 ~奈良時代の高級調味料『醤』復活!~
舞台裏はてんやわんや_3

2016年8月27日(土)「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 meets 大和茶 ~日本の茶伝来の地、奈良で茶を知る~
舞台裏はてんやわんや_4

前置きが長~~~くなりました汗
「食」部門のオープニングを飾った「教えて春日さん ~奈良のたべもの奥義~」の様子をご紹介しましょう!!

授業の様子は、「ひとまちレポート」も併せてご覧ください☆彡
「食文化を五感で体験 ~春日大社にて~」
http://nhmu.jp/report/25886

教室は、春日大社 感謝・共生の館。
舞台裏はてんやわんや_5

第1部は、春日大社宮司の花山院弘匡さんによる講話。
続いて、花山院宮司、奈良大学教授の上野誠さん、東アジア文化都市2016奈良市食部門ディレクターの船越雅代さんによるトークセッション。
舞台裏はてんやわんや_6

第2部は、春日大社本殿の参拝と竃殿・酒殿の見学をするために屋外へ。
舞台裏はてんやわんや_7

参拝・見学を終えて教室へ戻り、第3部、お待ちかねの「愛敬祝儀膳(ういきょうしゅうぎぜん)」をいただきます。
舞台裏はてんやわんや_8

その「愛敬祝儀膳」の準備は、第2部の間(約50分間)に行いましたが、まさしく「時間との闘い」でした。
なんせ、この御膳ですから。
舞台裏はてんやわんや_9

限られた時間に約120人分の御膳を用意せねばならず、関係者はじめ、その場にいたスタッフ全員ゴム手袋着用でおおわらわ。
みんなで協力しながら、必死で配膳。
なんとか時間に間に合って、どれだけほっとしたことか・・・。
ただ残念なのが、そのときの様子を記録する人がいなかったこと。
まぁ、記録者がいたとしても、「写真撮ってる場合じゃないから、手伝え!!」と言われたに違いないのですがね。

古式の神饌になぞらえた御膳である「愛敬祝儀膳」、春日はくたくうどん、大和茶を、学生のみなさんに召し上がっていただき、食のルーツや奈良発祥の食について思いを馳せていただけた一日でした。

(なさ)

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!

2016.04.20 | 授業info | by Staff

今回は、5月28日(土)の授業「スペシャリストの奈良案内 ~Nara観光コンシェルジュ、誕生!~」を紹介します。

みなさん、「Nara観光コンシェルジュ」って、聞いたことがありますか?
2015年度、奈良商工会議所主催で「第1回Nara観光コンシェルジュアワード」が開催されました。
この事業は、奈良を訪れる観光客に対する高度な技量とおもてなしの精神を持ち合わせるガイドの発掘をめざしており、この選考会で最優秀賞および優秀賞に選出された方に「Nara観光コンシェルジュ」の称号が付与されるそうです。
「第1回Nara観光コンシェルジュアワード」の選考結果はこちら
http://www.nara-cci.or.jp/concierge/

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!_1

今回の授業は、その「第1回Nara観光コンシェルジュアワード」で最優秀賞を受賞され、初代「Nara観光コンシェルジュ」となった友松洋之子(よしこ)さんが先生です。
友松さんが選考会で発表したプレゼンテーション「秋篠の返呪詛の仏と佐紀盾列古墳群」を授業でもう一度披露していただき、さらにそのプレゼンに沿って、実際にガイドをしていただこうという大胆な企画です。

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!_4

さて、今回の授業タイトルには、「スペシャリストの奈良案内」とありますが・・・授業への参加を決める際には、やはり、何が(どこが)スペシャルなのか、気になりますよね?
実は、私も友松さんにお会いしてお話するまで、どのようにスペシャルなのかわからなかったのですが、その秘密は、友松さんの経歴に隠されていました。

友松さんは、もともと幼稚園の教員をされていたそうです。
結婚を機に退職され、子育てが一段落し、何かに取り組んでみたいと思った時に、現在につながるガイドの募集があったそうです。
子どもが好きだったことや、もともと奈良のことを勉強したいという気持ちがあったことから、試験を受け、修学旅行生へのガイドを始められたそうです。
ガイドを始めると、その魅力にのめり込み、ご自身のガイドのスキルアップをめざして、必死に勉強されたそうです。
「奈良まほろばソムリエ検定」の最上級に合格しても満足することなく、超マニアックな奈良ツアーに参加したり、色々な講演を聞きに行ったりして、今でも日々研鑽し続けているとのことです。

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!_3

友松さんがガイドで常に気を付けていることは、
●メモを見ない(伝わらないので)
●決めつけない(研究者ではないので)
●寺伝・社伝はそのまま伝える

ここまでは、基本的な部分!
ここからが、友松さんのスペシャルなポリシー

ガイドする時は・・・
〇興味を持ってもらえるように話す
〇話があちらこちらに飛ばないように、わかりやすく順序立てて話す
〇飽きさせないように話す

歩く時は・・・
〇お客様が付いて来られているか
〇列が離れすぎていないか
〇車の通行など、色々なことに気を配りながら歩く

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!_5

実はこのポリシーは、友松さんが幼稚園の教員をされていた時の経験によるとのこと。
園児は楽しくないことに興味を示さない、そうなるとその活動は失敗に終わってしまう。
いかに興味を持たせるかをいつも考えて仕事をしていたそうです。
幼稚園で身についたそのような経験が、ガイドや引率をする際に役に立っているそうです。

また、友松さんは今もご自身のガイド術を常に見直し、より良いガイドを追求し続けているとお話されていました。
「Nara観光コンシェルジュアワード」で最優秀賞を受賞された理由がわかるような気がしませんか?

とってもスペシャルなスペシャリストの奈良案内?!_2

「奈良のガイド」と言えば、純粋にもっと奈良を知りたいって方が参加されることが多いですが、今回の友松さんの奈良案内は、子どもや福祉関係のお仕事をされている方にもぜひオススメです。
奈良の奥深い魅力とともに、初代「Nara観光コンシェルジュ」である友松さんのガイド術を、ぜひこの機会に体験してみてください!

申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/25619

(もじゅ)

時空を超えて

2016.03.27 | 授業 | by Staff

半年前から準備を進めていた特別授業「時空を超えて奈良を旅する ~これまでの奈良、これからの奈良~」。
当日は、朝、東の空に向かって手を合わすことから始まった。

時空を超えて_1

教室となる興福寺の興福寺会館で9時過ぎから、準備をスタート。
学生のみなさんに渡す資料を袋に詰めたり、椅子を並べ替えたり、横断幕を飾ったり、音響の確認など・・・。
興福寺会館は、音響設備や舞台設備、椅子や机などが整っているので、準備もスムーズ。

時空を超えて_2

おかげで、いつもより余裕を持ってスタッフの打合せができちゃいました。
(ってことは、いつもは時間が・・・!?)

時空を超えて_3

そうこうしているうちに受付開始時刻に。
門の前には、早くも学生さんが並んでいるじゃありませんか。
受付を開始すると、出足よく、教室の席が埋まっていく。

時空を超えて_11

みんな授業を楽しみにしてくれているんだな・・・と、熱い思いが伝わってくるようでした。
そのためか、授業前から教室の温度は
アッツーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
授業中も、先生方のメチャクチャ熱い奈良の話に教室内も一緒に熱くなって、エアコンの設定温度を下げたりもしたけど、温度を下げても熱いこと熱いこと。

時空を超えて_5

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧くださいね。
「歴史の1ページを刻む現場の様々な様子」
http://nhmu.jp/report/25477

トークショーも終わり、いよいよ・・・。
興福寺の特別なお計らいで実現した、興福寺中金堂再建現場の特別見学。

時空を超えて_6

夏頃には足場が解体されてしまうので、このような機会は、これが最後かも!?
(と、ツイッターで興福寺 波乗坊さん @hajyoubou が呟いておられました)

外に出ると、今にも雨が降ってきそうな雲行き。
(雨よ、あと1時間待て!と祈りの“かっぱ”。)
グループに別れて各層を見学。
1層目は馬場先生に、3層目では辻執事に、中金堂の説明を聞きました。

時空を超えて_7

3層目から眺める風景は、眼下に五重塔を望み、辺りには他に高いものがないので、まさに天空の中金堂って感じです。

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ここに登ることができ、このような景色を眺めることができるのは、次は1000年先?2000年先?まさに時空を超えている。
とても貴重な体験をさせていただいた興福寺さまに感謝。

時空を超えて_9

中金堂はこの後、足場が解体され、2018年(平成30年)に落慶法要が営まれる予定です。
その時は、また現場にいたい。

時空を超えて_10

見学の途中には雨が降っていましたが、それも束の間、見学が終わった頃には雨も止み、雲の切れ間からは晴れ間が覗いていました。
夕方、晴れ間の覗いた西の空に感謝の手を合わす。

(かっぱ)