奈良公園でお宝探し!?
2022.11.05 | 授業 | by Staff
11月5日の授業「糞虫(ふんちゅう)が意中! ~聖地・奈良公園でMeet the 糞虫~」。
晴天に恵まれた青空の下、奈良公園の雪消の沢に集合しました。
この日は正倉院展をはじめとしたさまざまなイベントがあちらこちらで開催されていたので、交通渋滞に巻き込まれないよう余裕をもって出発したところ、目的地までスムーズに運転できたので、えらい早くから奈良公園にて待機。
学生のみなさんを待つ間、一足先に糞虫を探すことに。
糞虫探し経験者のスタッフ“ラブ”がさっそく糞虫を発見。
さすが糞虫マスターです。
ところで、授業に従事するにあたり、私の目下の悩みは「受付の机をどうするか」でした。
2020年10月25日の授業「糞虫に熱中! ~聖地・奈良公園で観察ツアー~」のスタッフは男性3人。
「授業中、机を抱えながら学生のみなさんと移動していた」と聞いたのですが、今回のスタッフは女性3人。
机を雪消の沢にほったらかしにするわけにはいかないが、持ち運ぶのも骨が折れる。
あれこれ思案した結果、このスタイルとなりました。
糞虫探しをしているうちに学生のみなさんが次々と到着し、授業スタートです。
授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください。
「奈良公園に住む影の立役者『糞虫』」
http://nhmu.jp/report/38543
「糞虫の聖地で初めての糞虫探し」
http://nhmu.jp/report/38552
授業では、ならまち糞虫館館長の中村圭一さんからレクチャーを受けた後、それぞれが鹿の糞を見つけては棒切れでつんつん。
はじめは糞をつつく行為を躊躇う人もいましたが、糞虫が続々と見つかるやいなや、みなさんが積極的に。
トレジャーハンターと言っても過言ではないのでは。
「何かいるぞ」「見つけた!」「先生、これは糞虫ですか~?」とあちらこちらから声が聞こえるたびに、カメラ片手に写真を撮りまくりました。
糞虫の活動時期が終盤に入っていたため、なかなか見つからないかもと懸念していたのが嘘のような嬉しい結果になりました。
さて、奈良公園の糞虫の活動時期は春から秋にかけてと言われています。
授業では1匹だけ見つかったルリセンチコガネも、春の時期から異性との出会いを求めて活発に活動するとのこと。
ゴールデンウィーク明けの今の時期、奈良公園はルリセンチコガネの恋の季節かもしれません。
飛火野の芝生に落ちている黒い粒々を避けて歩くのではなく、じっと観察してみてはいかがでしょう。
瑠璃色に輝くお宝を発見できるかも知れませんよ。
(なさ)