奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

巳さんと一緒で・・・みんないいなぁ~!!

2012.12.22 | 授業 | by Staff

この日は、今年最後の「ひとまちの日」です!
「2012年も終わりに近づいてきたなぁ~」としみじみ思いながら、授業「伝統工芸・一刀彫の魅力に迫る!」の準備・・・。
教室は、「なら工藝館」です。

「のぼりの文字、なぜかよく裏向くんだよなぁ・・・」

巳さんと一緒で・・・みんないいなぁ~!!_1

そして教室の準備。
大きなテーブルを端に寄せて、ぐるりと椅子を並べて準備完了!

巳さんと一緒で・・・みんないいなぁ~!!_2

さぁ授業が始まりました!
本日の先生は、一刀彫の若きエース前田浩幸さん。
まずは、一刀彫の実演からです。
教室内は先生の木を削っていく音のみ・・・
ザクッザクッ・・・
やはり刃物を扱うからでしょうか?
先生の真剣な目にピーンと張りつめた空気が漂っていました。

巳さんと一緒で・・・みんないいなぁ~!!_3

実演の次は、先生の魅力に迫ります。
先生は、ここ「なら工藝館」の「奈良工藝後継者育成制度」の研修生として、この世界に入ってこられました。
奈良の一刀彫は、面を大切にしながら作品が作られているそうです。
それでいて、鹿などの作品には躍動感もある。
静と動の魅力があることを教えていただきました。

「一刀彫」と言うくらいだから、平鑿1本で造り上げる・・・と思っていた方もおられましたが、たくさんの道具が要ることも先ほどの実演からわかりました。

ようやく参加者のみなさんから、いろいろな質問が飛び出し始めました。
怪我の話は、怖かったですね。
先生は、一刀彫を始めた頃に左手に鑿を突き刺して、全治6ヶ月だったそうです。
もっと大きな怪我をした方もおられるそうで、教室内にどよめきが起こりました。

巳さんと一緒で・・・みんないいなぁ~!!_9

その後、1階の展示室で、先生の作品をはじめ数々の伝統工芸の作品を拝見しました。
やっと、参加者のみなさんも先生も打ち解けてきた感じがしました。
それまでは、どちらも堅くて・・・司会役のスタッフまでも堅くて・・・実は密かに心配していました。
やれやれ・・・

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お待ちかねの一刀彫の絵付け体験。
先生が彫ってくださった2013年の干支「巳」に、絵付けをします。
でも、すぐに絵付けに取り掛かれるわけではありません。
まずは先生の説明を聞いてから・・・。
絵付けに使う、岩絵の具。
貝殻や岩を削った粉と膠とを合わせて色を作っていくのですが、まるで理科の実験のようでした。

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すり潰し方、分量、温度・・・ここでもすべてに技が必要です。
伝統工芸の美しさはこの技にあることを感じました。

ようやく絵付け体験。
3つのグループに分かれて・・・

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みなさんとても楽しんでおられました。
私も体験したかったよぉ~!!!!

1つのテーブルに、皆さんの作品を並べてみました。
写真を撮って見せ合ったり、
「かわいい!」「ここんとこおもしろいね」
会話も弾んでいました。

そしてどの作品も個性が光ります!

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最後に先生への質問タイム!
力の入った質問に、先生がふわっと応え、教室内に笑いがあふれる和やかな質問タイムとなりました。

先生にはギラギラした欲がなく、ただひたむきに奈良工藝「一刀彫」に向き合い打ち込んでいる。
そんな前田先生にとても魅力を感じた授業でした。

「良いお年を!」「また来年も奈良ひとまち大学をよろしくね!」と、一刀彫の巳さんと帰って行かれる参加者のみなさんをお見送りました。

みんないいなぁ~!!

(HANA)

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