奈良ひとまち大学

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「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して

2020.10.04 | 授業 | by Staff

今回、10月4日の授業「『奈良を染める』クリエイターのこと ~歴史や文化を『染織』で表現~」にスタッフとして従事しました。

数年前、今回の授業の先生、えぼし SENSHOKU CREATORの いなむらみなこさんの作品を、あるお店で見つけました。
正倉院文様をモチーフにした華やかで魅力的な柄に「なんとまあ素敵な意匠なこと!」と大感激し、手ぬぐいを購入した次第です。

「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して_1

さて、今年度は奈良ひとまち大学開校10周年の記念イヤー。
今回の授業は「奈良ひとまち大学の旗を作ろう!」というワークショップと、いなむらさんが染織に出会ったきっかけや今後のことなどのお話を伺う、2部構成でした。
お話は全員でお聞きしましたが、ワークショップの時間帯をずらすことで密を避けて授業を行いました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください。
「奈良を染める。奈良が染まる。」
http://nhmu.jp/report/34712
「奈良の歴史に『染織』で触れて」
http://nhmu.jp/report/34755

まず、ワークショップの様子から。
今回は「奈良ひとまち大学」とあらかじめ染め抜かれた緑色の生地に、青・黄・緑の3色の染料を使って正倉院文様を染めていきます。
鹿や獅子、鳥などのモチーフの型を置いて・・・。

「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して_2

さあ、やってみましょう!
学生のみなさん、染織体験は初めてということですが、順調に作業は進みます。
型を外した時、思わず歓声が上がりましたね。

「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して_3

型染めってこういうものかと理解できました。
「もっとやってみたいな」という声もありましたね!
教室を移動していなむら先生の話をお聞きした時も、先生の考え方や創作の裏話に頷きながら聞いている方が多数いらっしゃいました。
そういったお話を聞いた後に作品を見てみると、視野が広がります。

「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して_4

私自身も今回の体験を機に、いなむらさんの作品や型染めの体験をもっとじっくり味わってみたいなと思いました。
参加してくださった学生のみなさん、いなむら先生、どうもありがとうございました。

ちなみに、できあがった旗はコレです。
ぜひ、実物をみなさんに見ていただければと思います。

「『奈良を染める』クリエイターのこと」に参加して_6

(せとやん)

奈良公園で宝探しをします!

2020.09.30 | 授業info | by Staff

どうも!
小さい頃、カブトムシのメスがテレビで見たフンコロガシに大きさも質感もそっくりに感じて、触るたんびに手を洗っていた“よっしー”です!
そういえば、僕の「カブトムシのメスは、卵を産んだ後はフンコロガシになるんやって!」っていう嘘を信じていたトオルくんは元気にしてるかなぁ。
いやー、秋だからちょっとおセンチな気持ちになりますね!

そんなことはさておき。
そのフンコロガシこと糞虫さんを奈良ひとまち大学の授業で取り上げるのは、実は今回が2回目なんです!
1回目の授業「糞虫(ふんちゅう)に夢中! ~噂のならまち糞虫館を訪ねる~」は、昨年の秋に、「ならまち糞虫館」で、館長の中村圭一さんに、糞虫との出会いや糞虫館を開館させた時のこと、糞虫の生態や館内に飾られている世界の糞虫について、授業をしていただきました。

奈良公園で宝探しをします

10月25日(日)の授業「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.12 糞虫(ふんちゅう)に熱中! ~聖地・奈良公園で観察ツアー~」は、1回目から1年を待たずしての開催・・・。
「また同じ内容なのかな?」と思ったアナタ!
この前に食べた黒糖そばがきぜんざいくらい甘いです!
今回の授業では、奈良公園へ糞虫探索に出掛けるんです!

奈良公園で宝探しをします

「本当に奈良公園に糞虫なんているの?見たことないけど・・・」と思ったでしょう?
僕も思いました!!w
それが、いるんですって!
どうやら日本には約160種類の糞虫が生息していて、奈良県ではそのうち60にも上る種類が確認されているそうです。
その多くが奈良公園に生息しているため、奈良公園は、宮城県の金華山や広島県の宮島とともに、日本の3大「糞虫の聖地」と呼ばれているんです!
なかでも、瑠璃色に輝く「ルリセンチコガネ」は宝石みたいにキレイなんだそうです!!

奈良公園で宝探しをします

「いっぱい居るのはわかったけど、季節的に大丈夫なのかな?」と思ったでしょう?
それも、僕も思いました!!w
糞虫は昆虫なので気温の変化によって活動が左右されるのですが、季節的に10月はギリギリ大丈夫なのだそうです!
また、1か所で見つけられなかったら場所を移動して、またそこで探すそうです。
なので、結構歩き回るカンジになりそうですねー。

奈良公園で宝探しをします

あと“よっしー”が一番気になるのが、どんな姿勢で糞虫を探すのかということなんですよね。
もしかして這いつくばって虫メガネで探すのかな・・・。
と、心配になって先生に尋ねてみたところ、「いい糞を見つけて、しゃがみこんで糞をひっくり返し、よく見る!」だそうです!
なるほど。
「いい糞」ってのがいったいどんなものなのか気になるところですが、寝っ転がらないなら全然OKですね!
というワケで、汚れる心配がないから、オシャレな学生諸君も安心して参加できると思います!

奈良公園で宝探しをします

糞虫の探索はもちろん、中村先生の糞虫の話も聞けるこの授業!
気候も良くなってくるこの季節に、あなたも奈良公園の宝石である糞虫を探しに行きませんか?
お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/34625

(よっしー)

カメラ一途な男

2020.09.29 | 授業info | by Staff

10月31日(土)の授業「仏像を撮る、ということ。 ~文化財撮影の難しさと醍醐味~」のご案内です。
先生は、奈良で多くの文化財や仏像を撮影してきた男・佐々木香輔さん。
写真への熱い思い、奈良への熱い思いが詰まった授業です。

みなさん、小さい頃の将来の夢は何でしたか?
“かっぱ”の小学生の頃は、多くの友達は「野球選手」「サラリーマン」「医者」などなど・・・。
自分は小学校の文集に「歴史学者」と書いた覚えがあります。
よくそんなことを書いたものだと・・・(汗)。
今、奈良で仕事をして365日の大半を奈良で過ごしていたり、公民館で歴史講座などの講座を企画していたりもするので、立場は違いますが、縁があったんだなと思います(笑)。

さて今回の授業の先生・佐々木香輔さんは、小学生の頃に「将来の夢はカメラマン」と志を立て、大学で写真を学び、卒業後に奈良の飛鳥園でプロとしての道を歩み始め、奈良国立博物館に専属写真技師として勤務し、そしてフリーカメラマンへ・・・と、ずっとカメラ一途です。

カメラ一途な男_1

先日、打合せのなかで、こんな話をされていました。
図録などに掲載するために仏像や文化財を撮る際は常に、1300年間、人から人に受け継がれてきたものを壊したらあかん、傷つけたらあかんと緊張の連続だった。
そして、写真にしか写らないこともあるので、撮ることに責任を持たなければならない。
さらに、どうしてこの角度で、このライティングで撮影したのか、説明できなければいけないんだと。
常にプロとしての厳しい姿勢で撮影に向かっていたことを感じました。

カメラ一途な男_3

またこんなことも話していました。
「自己主張しない仏像の撮影。」
何でしょう?
自己主張しない仏像って?
それは、「いつもの仏像であってもらいたい」「みんなの仏像という意味です」と。
奇をてらうのではなく、いつもの仏像、誰もが好きな仏像を撮るということなんだと理解しました。
そう話す佐々木さんの眼差しは、図録を撮ることについて話していた時とは違い、温かな眼差しと感じました。

カメラ一途な男_2

授業では、佐々木さんのカメラとの出会い、飛鳥園や奈良国立博物館での苦労ややりがい、そしてカメラを通して見える奈良の人・風景の魅力など、素敵な画像を見ながら話を伺います。
ぜひお申込ください♪

お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/34628

(かっぱ)