奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

身近な野生動物「シカ」

2020.10.24 | 授業 | by Staff

今回は、「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.11 奈良公園の鹿のリアルを知ろう ~コロナ禍でも鹿は元気です!~」という授業で、奈良の鹿愛護会の鈴木さんにお話を伺いました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「鹿のこと、まずは知ることが大事」
http://nhmu.jp/report/34895
「奈良公園の鹿は本当に元気です!」
http://nhmu.jp/report/34914

奈良の鹿は、元来「野生のシカ」としての位置づけでしたが、7世紀中期に春日大社が創建され、神さまを鹿児島神社からお招きしたとき、白鹿に乗って来られたので神鹿とされ、長らく人々に大切にされてきたそうです。
現在は、国の天然記念物に指定され、雄224頭、雌808頭、仔鹿254頭が奈良公園にいます。

身近な野生動物「シカ」

奈良の鹿愛護会は、奈良の鹿の保護育成、保護思想の普及・啓蒙、生息環境の保全、伝統行事の保護・継承、施設運営、財源確保を、15人のスタッフで行っています。

昨今の新型コロナウイルスの影響は・・・
観光客が減り「おやつの鹿せんべい」がもらえなくなった。
人という垣根が薄れたため行動範囲が広がった。
角切りや仔鹿のお披露目会がなくなった。
鹿に人の関心が増し愛護会への通報が増えた。
観光客が減ったため募金が少なくなった。
・・・など人と同じように少なからずの影響があるようです。

身近な野生動物「シカ」

鈴木さんに、鹿に対して私たちができることを伺うと・・・
適度な距離をとる。
おやつとして鹿せんべいだけを与える(おかし、野菜などは絶対に与えてはいけない)。
奈良公園以外の場所で鹿を見かけても食べ物を与えない。
子どもは保護者がしっかりと見守り鹿とのトラブルを避ける。
シカは野生で生きていてペットではないことを忘れない。
・・・とおっしゃっていました。

身近な野生動物「シカ」

お話を伺った後、鹿苑を見学させていただきました。
苑内では、交通事故・病気・問題行動などで野生で生活できない鹿(雄221頭、雌163頭)が保護されています。
俗に言う「夜になると鹿苑に帰る」「食事は鹿苑でする」などは流説で、鹿苑と奈良公園には保護と野生のシビアな線引きがあります。

身近な野生動物「シカ」

今回の講義で、愛護会の方々が、そのはざまでご苦労してくださっているのがよくわかりました。
また、その苦労を見て、ボランティアで公園の掃除をしてくださる人、鹿苑で暮らす鹿のためにドングリを持参してくださる方などが居り、その方々に支えられているそうです。
鹿苑は月曜日は休館ですが、他の日は10:00から16:00まで来館者に対応してくださいます。
奈良公園に行けば当たり前に居るシカについて、少しお話を聞きに行ってみませんか。

身近な野生動物「シカ」

(谷)

特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

2020.10.23 | 授業info | by Staff

12月5日(土)の授業「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.15 新しい生活のなかで楽しむ奈良 ~『#おうちで奈良旅』ってなに?~」の紹介です。

先生は、ココトソコノ制作室の生駒あさみさん。
生駒さんは、「奈良旅手帖」「旅とくらしの玉手箱 フルコト」「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」と、奈良好きなら外せないアイテム&場所を作った人です。
奈良ひとまち大学でも、これまで3つの授業でお世話になっています。

・2011年の授業「奈良に思いを馳せる365日 ~奈良LOVE女性が作った手帖~」
http://nhmu.jp/class/6470
特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

・2015年の授業「奈良で遊ぶ、奈良を遊ぶ ~カフェから発信する奈良愛~」
http://nhmu.jp/class/22695
特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

・2016年の授業「時空を超えて奈良を旅する ~これまでの奈良、これからの奈良~」
http://nhmu.jp/class/25006
特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

このフライヤーも、ココトソコノ制作室によるものですぞ。
ちなみに撮影場所は、旅とくらしの玉手箱 フルコトです。

特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

今回の授業の教室は、「平城京左京三条二坊宮跡庭園」。
1975年の発掘調査によって発見された奈良時代の庭園で、国の特別史跡・特別名勝に指定されているんですよ。
この庭園内にある復原建物の中で授業をします。

特別名勝にてリアルな奈良を楽しむ浪漫

授業では、コロナ禍で自由に往来しづらいなかでも奈良を旅することに思いを馳せる取り組みや、オンラインでのイベント開催など、生駒さんの最近の活動を中心に、奈良への愛を語っていただきます。
せっかくなので、みなさんのオススメの奈良も聞いちゃおうということで、後半はワークショップをします。
古代から現代まで、私が知ってる奈良、あなたのオススメの奈良、いろんな奈良の魅力を共有できる時間になればいいな♪

お申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/34734

(なさ)

奈良ひとまち大学開校10周年企画「縁の下の力持ちインタビュー」(2) 福岡ひとみさん

2020.10.07 | 広報課 | by Staff

奈良ひとまち大学は、授業をしてくださる先生、そして参加してくださる学生のみなさんはもちろん、他にも多くの方のご協力のもと運営しています。
なかなか紹介する機会がないもので歯がゆかったのですが、今回、奈良ひとまち大学広報課スタッフが、開校10周年企画のひとつとして、そんな「縁の下の力持ち」のみなさんにインタビューをすることに!
今回は、その2回目です。
1回目はコチラ↓
https://nhmu.jp/blog/pr/15086

ご登場いただくのは、グラフィックデザイナーの福岡ひとみさん。
奈良ひとまち大学の授業で先生を経験されるだけでなく、学生としても授業に参加してくださっています。

奈良ひとまち大学開校10周年企画

開校1周年記念特別授業「『奈良』という選択肢 ~この街だからできること~」での登壇に始まり、2014年の授業「『ならほるもん』ってなんだ? ~へんてこフリペの古墳巡り~」では「ならほるもん」のメンバーとして先生を務めてくださいました。
そして、2015年の奈良ひとまち大学開校5周年の折には、ポスターや記念リーフレットを制作していただきました!

奈良で生まれ育ち、今も奈良への愛情が止まらない福岡さん。
その朗(ほが)らかな人柄もあり、インタビューはとても楽しい時間となりました。
それでは、どうぞご覧ください。

「マニアックさが奈良ひとまち大学らしい」

奈良ひとまち大学開校10周年企画

福岡 懐かしい!わあ、私も写真撮ろう!

― 懐かしいですよね。
もう、ずっとお世話になってますね。
福岡 昔のブログ読んでたら、2011年からお世話になってました。

― 開校5周年の時に、ここに広げた見開きのリーフレットと、5周年の記念ポスターを作ってもらいましたよね。
私たちスタッフも、どんなのができるのかなって思っていました。
想像をはるかに超えるものを作ってくださって、今となっては奈良ひとまち大学の財産になっています。
今日は、そのあたりの制作の際の思い出などをお聞きできればと。
福岡 はい。
これね、何もかも全くお任せで、何でも好きなことやってくださいって言われて、こんな仕事初めて!って舞い上がっちゃって(笑)。
リーフレットを見開きにしたのは、こうやって開いて読んでいくことでストーリー性も出るし、ドラマチックやなって思ったんです。

奈良ひとまち大学開校10周年企画

― もっと簡単なものができるのかなって思っていました。
スタッフみんなで猿沢池に写真を撮りにも行きましたね。
福岡 みんなノリノリで、本気でやってくれて。
すごいなって思ったんですよね。
ポスターは、奈良ひとまち大学は校舎がないのに大学っていうのがおもしろいし、奈良の街のいろんなところに校舎があるっていうのがいいなって思って、そういう設定にしました。
子どもの時に見た茶畑とか平城宮跡も。
コウモリの授業されてたこともあるから、コウモリ入れたりとか。
ひとまち大学さんて、こんなんあるんやっていうマニアックな所でも授業されているじゃないですか。
そういうマニアックさもひとまち大学さんらしいなと思って入れましたね。

奈良ひとまち大学開校10周年企画

― 福岡さんが奈良で生まれ育って、日々の景色の積み重ねがあったからこそできたものなんですね。
福岡 ああ、それはあるんじゃないかなって思いますね。
うん。

― 話が遡りますが、開校1周年記念特別授業に、福岡さん出てくださったんですよね。
福岡 そう、当時、「ならほるもん」を見たっていう人から「あのー、トークイベント出てくれませんか」って電話がかかってきたんです。
それが福王さんだったんですけど。

スタッフ註
「ならほるもん」・・・福岡さんが携わっている奈良のフリーペーパー。
奈良ひとまち大学も「パトロン」として名前を載せています。
「福王さん」・・・第3回のインタビューで登場する、奈良ひとまち大学のスタッフ“かっぱ”のこと。

奈良ひとまち大学開校10周年企画

― そうだったんですね(笑)。
福岡 その時は、何それ、私が!?てなって、断ったんです。
でも諦めずにもう一度かけてきてくれて。
そこまで言われたらって、出ることにしました。

― じゃあ、もともとの始まりはトークイベントのオファーのお電話だったっていうことなんですね。

福岡 そうです。
「ならほるもん」をやってなかったら、「こんな人いるで」っていうこともなかったと思うので、それは財産やなって思いますね。

「これからもこの温度で、ずっと続いていってほしい」

― 最後に、10周年を迎えた奈良ひとまち大学にメッセージをいただけますか?
福岡 おめでとうございます。
奈良を好きやからこそ出てくる企画が続いている、こういう立ち位置ってすごく大事だと思うんですよね。
地に足がついた、生活に根付いているというところが、開校当初からすごいなーって思ってたんです。
観光に来る人でも、こういう街だって知る上でもいいと思います。
5周年のときは、いつまで続くかわかんないよねって言ってたのが10年、すごいです。
ずっと続いているものって安心しますよね。
奈良もそういう街なのかなって思いますし、そういうのが好きなので。
これからもこの温度で、ずっと続いていってほしいなと思います。
ふふふ。

奈良ひとまち大学開校10周年企画

― 変わらないことの大切さというか、ずっと続けることの良さっていうものもありますよね。
福岡さんからそういった話をお伺いできて、私たちの方がほっとしてしまいました(笑)。
本日はありがとうございました。
福岡 ありがとうございました。

福岡ひとみさん
https://napnap-fuku.com/

ならほるもん
http://narahorumon.blog.jp/

(せとやん)