奈良ひとまち大学

menu

ひとまちブログ

☆こだわりが素敵すぎ☆

2017.10.01 | 授業 | by Staff

私、10月1日の授業「お菓子といちごの甘~い関係~パティシエといちご農家の取り組み~」の従事が決まる少し前に、かなり久しぶりに「パティスリーショコラトリーエメラ」にお邪魔していました。
まだ学生の頃(20年以上前!?)、母に連れられてよく通っていたお店で、母が選ぶのはいつも決まってミルフィーユとモンブランで、中に挟まれたカスタードクリームがとっても美味しく、今でもその味が蘇ってきます。

で、久々に伺ったパティスリーショコラトリーエメラはというと、外観もがらりと様変りしていて、「すっばらしい」雰囲気にビックリ!!
店内のショーケースには何か綺麗なアート作品が飾られているのかなと思うような、ピッカーンと輝かしく美味しそうなケーキたちが「どーよ☆」と言わんばかりに並んでいて、どれにしよ~!?と目移りしてなかなか決められませんでした。
お店が混み合っていてちょうど良かったな。

そして今回、授業に従事することになり、あんな素敵なケーキを作っておられる藤原さんと、奈良で有名な苺・古都華を育てておられる萩原さんにお会いできる日を心待ちにしていました♪
お会いした印象はというと、おふたりとも男前で若々しく色気もムンムン。
柔らかな物言いですが、勝気なオーラも放っておられ、ご挨拶するのも少し緊張してしまいました(#^.^#)

こだわりが素敵すぎ_5

お店の雰囲気を知っている私は、オーナーの藤原さんが授業中におっしゃっていた「お客さんはケーキを買いに来られますが、ケーキの材料であったり完成するまでの工程やお店の雰囲気・接客・包装など、いろいろ含めてケーキを楽しまれている」というお話に大きく頷いてしまいました。

こだわりが素敵すぎ_2

おふたりのお話からは、職人としての細やかな心使いとこだわりがひしひしと伝わってきました。
そのような思いがいろんな人に伝わり、そこから人との繋がりが広がるということ。
こだわりを持ち続けていくには大変な苦労がおありだと思いますが、生活や暮らしのハリに、ひいては生き甲斐にもなりますよね。

こだわりが素敵すぎ_4

はて!?こだわりを持てること、こだわりのある暮らし、私は・・・。
まだまだこれから見つけていきたいな~。

こだわりが素敵すぎ_3

今回、授業の教室として貸していただいた「ギャラリーと学びの町家 月眠」。
初めてお伺いしましたが、趣のある落ち着いた佇まい、ホッとひと息つけるような素敵な空間に仕事を忘れ、癒されてしまいました。
素敵な場所・素敵な人たちに出会えて、とても幸せなひとときでした☆☆☆

(てんてん)

福智院から頭塔へ

2017.09.30 | 授業 | by Staff

今日の授業「若き僧侶が発信する寺の魅力 ~地蔵信仰の聖地、福智院を知る~」の教室・福智院は、とても親しみのあるお寺です。
実家から徒歩1分、私も子どもの頃は毎年の地蔵盆をとても楽しみにしていました。

福智院から頭塔へ_1

それほどご近所の福智院さま。
実は本堂に入ったのは、今回が初めてなのです。
そこで見たご本尊の地蔵菩薩さまの男前(男?)なこと!!
大きなお身体にがっしりした体格、薄衣を流れるように身に纏い、ピンクの唇、小さな仏さま560体を乗せた光背を負い、なんと素敵なお姿・・・。
でも、こちらにはこの素敵な地蔵菩薩さまだけではなく、とてもかわいいキャラクター「おじぞうぼうや」も!!

福智院から頭塔へ_2

このおじぞうぼうやを誕生させたのは、ここ福智院の阪井慈眼さんご夫妻。
奥様はとても愛らしく、イラスト担当。
おじぞうぼうやに少し面影が似ている(ごめんなさい!(>_<))阪井慈眼さんは、若々しい笑顔で私たちを迎えてくださいました。

福智院から頭塔へ_3

阪井さん、「お話することは、まだまだ勉強中」とおっしゃっていましたが、なんの、とても分かりやすい口調で、福智院の魅力を一生懸命お話してくださいました。

福智院は聖武天皇の御世に玄昉が建立した「清水寺(しみずでら)」の遺鉢を受けた寺として、受け継がれてきたとのこと。
だからこの地に「清水」という地名が残っているのですね。
※余談ですが、私の実家も戦前はこの清水で商売をしており、とても親しみのある地名なのです。

福智院から頭塔へ_6

授業の内容は、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「福智院の歴史と穏和な先生の講義を受講して」
http://nhmu.jp/report/28944

阪井さんのお話の後は、ゆっくり本堂の中を見せていただき、この後は玄昉さまの首塚と呼ばれている頭塔へ。
清水の坂をみんなで歩きながら移動です。

福智院から頭塔へ_4

「頭塔」
7段の階段ピラミッド。
土と石でできた仏塔。
発掘調査の後、一部は復原されており、回遊式の歩道もできています。
神秘的な仏塔は、インドネシアのボロヴドゥール遺跡にも似ている感じがしました。

福智院から頭塔へ_5

玄昉さまのお話を伺い、歴史のロマンも感じられた今回の奈良ひとまち大学。
久しぶりに地元に思いを巡らせたひとときでした。

(さとちん)

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン

2017.09.24 | 授業 | by Staff

「奈良は、スローフードが似合います。」
と、オーナーシェフの野村武司さん。
その横で力強く頷くのは、妻の日奈子さん。
今日の授業「大和野菜で味わうイタリアン ~奈良だからこそ、の料理を~」は、おふたりが経営するレストラン、「大和野菜イタリアン ナチュラ」で行いました。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_1

野村家の四男、ヒト君が受付のお手伝いをしてくれました。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_10

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「家族愛に溢れた美味しいお店ナチュラにお邪魔して」
http://nhmu.jp/report/29115

★ふたりの出会い、大和野菜との出会い★
まずお話は、おふたりが出会い、現在に至った道のりについて。
大阪のイタリア料理店で出会い、奈良に来られたのは2003年。
大阪育ちの武司さんと福岡育ちの日奈子さんにとっては、奈良は最初から思い入れのある場所ではなかったようで。
では、なぜ奈良で独立開店を?

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_8

きっかけのひとつは、大和郡山の知り合いが作っていた、丸ナス。
畑を見に行った野村さんご夫婦は、これまで使っていた米ナスとは全く違う、丸ナスの美味しさに感動。
さらに、この畑に集まる農家さんたちとの出会いをきっかけに、こんな気持ちが溢れてきたのだとか。
「こだわって野菜を作る人が、奈良にはたくさんいる。奈良でやらない理由はない!」

★「素」にこだわる。野菜も子育ても。自然に、丁寧に★
「野菜をはじめ、素材には納得がいくものだけを使いたい」と、武司さん。
最近は自分で畑も始められました。
今日もこの後、1トンもの有機たい肥を畑に運ぶらしいです!
素材にこだわって、本来の美味しさを味わってもらいたい。
おふたりの強い気持ちが、お店の名前「ナチュラ」(自然を表すイタリア語ナトゥーラ)からも伝わってきますね。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_6

いよいよ、本日のメニュー、バーニャカウダが登場!
色鮮やかな野菜と温められたソースの香りに、歓声が上がりました。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_7

学生のみなさんへサービスするのは、野村家の三男リキ君(中学2年)と、受付を手伝ってくれていた四男ヒト君(小学2年)です。
野村さんご夫婦は、レストランを経営しながら5人の子育ての真っ最中。
おふたりにとって、子どもたちが手伝っているお店の風景は自然なこと。
武司さん曰く、「小さい子がウロチョロする家族経営のレストランは、イタリアでは当たり前。そんな雰囲気を許してくれるお店をしたかった。」

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_3

厨房やホールでの立ち姿が、すっかり様になっているリキ君。
密かに、ご両親の仕事に憧れているようです。(ナイショだったかな?)
自宅でも時々、家族のために料理の腕を振るうのだそう。

お店の定休日を日曜日にしたのは、そんな可愛い子どもたちとの家族の時間を大切にしたいから。
プライベートが充実してこそ良い仕事ができるという、ご夫婦のステキなこだわりです。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_5

本当は、日曜日の定休は、経営上キビシイとのこと。
だけど、野菜も子どもも、目先の生産性や効率じゃなく、本当に大切なモノだからこそじっくりゆっくり育てていく。
そんな風に、仕事や子どもたちに真面目に丁寧に向き合う野村さんご夫妻。
おふたりが作る温かな雰囲気と、愛情いっぱい育てられた野菜のバーニャカウダ。
学生のみなさんに、しっかり堪能していただいたようです。

働く人も、食材も、スローで自然なレストラン_4

(たぴ)