奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

キーワードは5つの「カン」~奈良でおもてなし~

2017.12.02 | 授業 | by Staff

12月2日の授業「奈良の朝ごはん、茶がゆを学ぶ ~カフェで味わう、伝統の郷土料理~」に従事しました。
お天気は快晴!
11月から寒い日が続いていましたが、この日もキーンとよく冷える朝でした。
午前中の授業だったので、朝から自転車でもちいどの商店街付近の「町屋かふぇ 環奈」に向かいました。

キーワードは5つの「カン」_1

数年ぶりの奈良ひとまち大学、もちいどの商店街に行くのもかなり久しぶり・・・。
教室の場所を携帯で確認しつつ・・・「この辺かな~?」と思いながら走ってるはずが・・・「あれっ??どこだろ~?」キョロキョロ。
案の定、お店を通り過ぎ、行き越してました(^-^;

お店の入り口は小さく狭いので、こじんまりしたカフェなのかな~?と思いきや、和の雰囲気の漂う町屋の造りで、奥に奥に広がっていて、突き当たりにはお座敷も。

キーワードは5つの「カン」_2

店内には色々な和雑貨類がおしゃれにレイアウトされていて、落ち着いた雰囲気でしたヨ。

キーワードは5つの「カン」_3

学生のみなさんもいつも以上におめかしされていて、なかにはお着物姿の方も。
教室の雰囲気とマッチして素敵でした。

先生は、池尾嘉奈子さん。
スラッとして気品漂う素敵な方です。
前半は池尾さんの自己紹介やカフェをオープンさせるまでのいきさつ、思い、苦労されたことなどなど・・・のお話を伺いました。

キーワードは5つの「カン」_4

お話には、印象的なキーワードが色々と出てきましたよ。
まず、ひとつめのキーワード・・・5つの「カン」です。
5つの「カン」??
何でしょうか?

「町屋かふぇ 環奈」のネーミングの由来が、5つの「カン」で表現できるそうなんです。
(1)奈良を「感(かん)じる」
(2)奈良で「歓(よろこ)ぶ」
(3)奈良で「寛(くつろ)ぐ」
(4)奈良を「観(み)る」
(5)奈良に「関(かか)わる」
5つの「カン」のどの字を店名に採用するか決めきれなかったこともあり、「円くめぐる」や「和」という意味を持つ「環(かん)」の字で「環奈(かんな)」と命名されたとのこと。
お客様に5つの「カン」を存分に味わっていただきたいというおもてなしの心や、奈良への深い愛が感じられる素敵なお話でした。

キーワードは5つの「カン」_9

続いてのキーワードは・・・「大和茶」です。
こちらのカフェでは、茶がゆをはじめ、小さな3段重に数々のスイーツが美しく詰められた「環奈の小箱」などのスイーツメニューも充実していて、どのメニューにも大和茶が使われているそう。
お隣・京都の宇治茶があまりにも有名で、決してメジャーとは言えない大和茶ですが、甘み・うまみのある上品な味だそうで、そのお茶で作った茶がゆやスイーツ・・・メニューの写真をしげしげ見入ってしまうくらい、どれも見た目に美しく、ぜひ一度味わってみたいものばかりでしたよ。

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さぁ、後半はお待ちかねの「茶がゆを味わう」時間です!
奈良の郷土料理の「茶がゆ」。
聞いたことはあるけど、食べたことはない、そんな方が多いのではないでしょうか?
奈良では古くから「おかいさん」という呼び名で親しまれている茶がゆ。
消化が良く身体に優しい食べ物ですよね。
学生さんからも明治生まれのおばあちゃんが毎朝炊いて食べていたというお話がありました。
その茶がゆ、とっても繊細は食べ物で、食べごろがとても短いんです。
水分多めでサラサラっとしている分、時間がたつとぼてぼてになってしまうので、15人の学生さんにも、食べごろのタイミングをみて提供してくださいました。

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こちらの茶がゆはかきもちを自分で焼いて、お醤油をつけておかゆに入れて食べるというのが特徴。
お部屋はお醤油の香ばしい香りでいっぱいに。
火鉢で焼くのも貴重な経験ですよね!

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学生さん同士で自己紹介もして、ワイワイお話も弾みながら、茶がゆを堪能されていましたヨ。
奈良に最近引っ越して来て奈良を知りたいと参加された方、他県出身で奈良が好きで住み着いてしまった方など、奈良愛にあふれた方々が多数参加されていて、和やかに談笑されていました。

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今回スタッフは、みなさんのそのような様子を嬉しく思いながら写真をバシャバシャ撮るのに専念していたので、茶がゆデビューはまたの機会に・・・。
ぜひぜひまた町屋かふぇ 環奈にお邪魔して、茶がゆやスイーツをいただいてみたいと思います!

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出会えてラッキーでしたよ!

2017.11.26 | 授業 | by Staff

11月26日に、授業「ならまちの動く雑貨屋さん ~出会うとラッキー!?な移動屋台~」を行いました。
従事するにあたって、今回の授業の先生は「ならまちで自転車で何かを売っている人」ということをまず聞きました。
担当スタッフの“どすこい”が私の勤める公民館に先生と打合せに来た時、「あっ、この人ならまちの中で見たことある!なんか変わった自転車で、何か売ってるお兄さんや。」と、すぐに結びつきました。
そう、私の職場はならまちのはずれにあるのです。
そういえば、ついこの前もおばさん3人くらいに囲まれて(絡まれて?!)楽しそうにお話しされているところに遭遇したなぁ。
でも、何を売ってるのか、どんな方なのかは全然知りませんでした。

出会えてラッキーでしたよ_1

今回の教室は、私の勤める公民館の目と鼻の先の今西家書院。
随分昔に入らせてもらったきりなので、そこで授業を行うことも楽しみにしておりました。

授業が始まり、すぐに「先生という立場でもないんで丸くなって座りませんか?」と染井さん。
えっ!?そうなの?いきなり席の並び方変えるの?!

出会えてラッキーでしたよ_2

少し戸惑い慌ててしまいましたが、学生のみなさんはスムーズに椅子を並び変えてくださいました。
確かにこのスタイルにしたことで、リラックスしてお互いの顔をみながら和やかな雰囲気で授業が進んでいったような気がします。

出会えてラッキーでしたよ_3

授業の内容は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「会うとラッキー!幸せを運ぶ雑貨屋さん」
http://nhmu.jp/report/29244

授業の内容は授業レポートにお任せしますが、私からの感想も少しだけ。
どんな話をされるのだろう?とあまり想像がつかなかったのですが、どんどん話に引き込まれていきました。
「ご縁」をテーマに商いをされている染井さん。
ご自身もいろんなご縁に恵まれ、ご縁に身を任せて、とても自然な流れで今の染井さんがある。
「ご縁をとても大切にされている」と話していましたが、まさに染井さんの生き方がご縁そのものを体現しているという感じなのです。
学生のみなさんもとても興味深く話を聞かれていましたよ。

出会えてラッキーでしたよ_4

当初の打合せでは、その後は実際にならまちでの行商体験という流れ。
実際にならまちを歩くのはおもしろい試みだと思っていたのですが、「こんなに寒い時期の行商体験は慣れていない方には酷だ」という染井さんからの申し出もあり、今西家書院の庭での屋台見学と試運転に。
何人かの方が、実際に自転車に乗られました。
スタッフだから言い出せなかったけど、私も実はあの自転車乗ってみたかった・・・みんなとても楽しそうだったから・・・。

出会えてラッキーでしたよ_5

学生さんから、「せっかく今西家書院さんに来たから、中を見学させてもらえますか?」という申し出があり、スタッフ“どすこい”が急きょ今西家書院に打合せに行き、ほぼ全員の方が見学。
急な要望に応えてくださった今西家書院のスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

出会えてラッキーでしたよ_6

最後には、染井さんから学生さんに「ご縁玉」のプレゼントがありました。
スタッフの私たちにも!ありがとうございました。
大切にします。
なんかいいご縁に恵まれそう!いいことありそう!そう思わせてくれる、温かく前向きな気持ちにさせてもらえた授業でした。

(ラブ)

世界一のLAMP BAR

2017.11.26 | 授業 | by Staff

連れて行かれるがままにビルとビルの合間を入っていくこと20mくらいでしょうか。
突如、異空間な雰囲気のLAMP BARの入口が現れます。
LAMP BARは、11月26日の授業「世界一になったバーテンダー ~『ローカルから世界へ』を語る~」の教室。
地域がら格子戸はよく見かけるのですが、このような玄関(門)は奈良では馴染みがありません。
     
世界一のLAMP BAR_27

「普段と違う。」
・・・これが癒しの醍醐味?!

世界一のLAMP BAR_2

門をくぐり、廊下を通り抜け、いよいよ店内に入ります。
店内のある方角は、廊下から向かって左側。

「お邪魔しまーす」と呟きながらそっと入店させてもらうと、店内は真っ暗!
以下()は心の叫びです。
(暗っ!)
(だ・け・ど・・・みんな、スタスタ歩いてる・・・。)
(ウソ~。暗っ!私だけ?)
(しばらく経っても慣れない(焦)。)
(何回も言うけど、真っ暗やん!)
“ask”からの無情な指示・・・「教室の準備をしてください!」
私「ハ、ハイ!」
(無理!動かれへんし。)
(店内の配置もわかんないし、ぶつかって高価なグラスとか割ったら怖いし。)
※暗いといっても、適切な表現は「蝋燭の燈(あかり)で照らされたような薄明りの店内」です。
もちろん、暗さに目が慣れていなかっただけですので誤解のないように。

世界一のLAMP BAR_4

その薄明りにもようやく慣れ、店内を見渡すことができたときに見えたス・テ・キな空間といったら、こんな感じ。
カウンターの壁面を埋め尽くすようにズラリと並べられたお酒(スピリッツ??)の数々。

世界一のLAMP BAR_14

お洒落なグラスやカクテルを作る器具など、素晴らしい光景でした。
(私がお客さんとして座るなら、絶対カウンターに座りたい!!)
そんな風に思いながら、学生のみなさんを迎える準備を整えていました。

世界一のLAMP BAR_15

さて、前置きはこれくらいにして。
私はこの度、LAMP BARに初めてお邪魔しました。
もちろん、バーテンダーの技術を競う選手権なるものがあることも、世界一のバーテンダーがいることも、そのお店が奈良にあることも、今回の奈良ひとまち大学の授業で初めて知りました。
バーって??
バーテンダーって??
世界一って??
カクテルって??
といった具合に、すべては未知の世界でした。

世界一のLAMP BAR_5

とはいえ、知らないのは私だけ。。。だったのでしょう。
授業の初めの自己紹介で学生のみなさんの参加理由を聞いてみると、
・テレビやラジオで見て(聴いて)、一度訪れたかった
・母を誕生日に連れて来てあげたいので下見に
・生まれて初めて来たバーはLAMP BARでした
など。

先生は、陶芸家である両親に大自然のなかで育てられた、現在30代半ばの金子さんです。
10代でバーテンダーの仕事に出会い、世界の頂点に立たれるまで自分で取捨選択をし、もちろん努力も積み重ねてこられたことで、若くして現在の地位を獲得しておられるのだと思います。
黙って美しくシェイカーを振る日本のバーテンダー基準に対して、世界の基準は、ずーーーーーっと喋ってなあかんらしいです。
お客さんを飽きさせないために・・・。

世界一のLAMP BAR_9

世界一の決め手は、「お客様を喜ばせるバーデンダーである」ことに尽きる!
おもろかったら勝ち・・・バーテンダーのB-1グランプリみたいな感じでしょうか?(笑)
それでも、「喋ることが何よりも苦手だった」とおっしゃる金子さんですので、ひたすら努力を重ねてこられたようです。

世界一のLAMP BAR_8

バーテンダー世界一を決定する大会「ワールドクラスグローバルファイナル2015」の最終選考では、世界から6人が選ばれていたんですって。
南アフリカのケープタウンで行われた、想像を超える費用をかけた世界大会。
とにかく、容姿・名声・地位ともにこの6人はすごい人!!!なんです。
そのなかで金子さんは1位になるわけです。

世界一のLAMP BAR_10

日本人の和の心を茶道から見いだし、おもてなしの心、美しい姿勢を基本とし、バーテンダーとして真摯に向き合うのはもちろんのこと、日本人であること、両親のこと、名前「道人」の由来が「旅」であること、大自然のなかで育ったこと、地元奈良のこと、すべてをありのままに世界に向けて表現した結果、金子さんは世界の頂点に立っていたとおっしゃっていました。
「世界一の金子さんはシェイカーを振るのが世界一お上手なんだろう」と、そんな単純なことを思っていた私でしたが、人間性の優れた「世界をおもてなしする」のが世界一お上手な金子さんだったのです!

金子さん、世界のバーテンダーを指導するために、またバーを監修するために世界中を回ってとてもご多忙ななか大変貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

あ、授業では、学生のみなさん自身で、カクテルのベースとも言える「ジントニック」を作りました。
グラスの丈ほどの四角い氷入れて・・・

世界一のLAMP BAR_12

金子さんの指導で、ジン、ライムジュース、トニックを入れ、生のライムを絞って、オンリーワンのジントニックの完成~~~!!
「いただきまーす!」

世界一のLAMP BAR_6

心の叫び(う。。。。美味しそう~)
後日、プライベートでお邪魔し、心に決めていたジントニックを注文させてもらいました!
「美味しかったです!」

世界一のLAMP BAR_13

(まち子)