奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

庭を作る

2018.03.11 | 授業info | by Staff

3月に入り、一気に春めいてきましたね。
春といえば桜!
今年のソメイヨシノの開花予想は、奈良市では3月26日らしいですよ。
開花予想日前日の3月25日(日)には、授業「庭づくりを職業にしたわけ ~庭の仕事と茶の湯の愉しみについて~」があるのをお忘れなきよう。

このブログを読み進める前に、まずは、ひとまちブログ「こたつで茶会!? 」をご覧ください。

先生は、土屋作庭所の土屋裕さんです。

庭を作る_1

土屋作庭所の庭とは、「すっきりとし、情緒を感じる庭。伝統を踏まえつつ、それにとらわれず現代に生きる庭。」だそう。
「それって、どんな庭なんだろう?」って思った、あなた。
授業では、画像を交えつつ、作庭例の紹介をしていただきますよ。
また、修業を経て庭師になるまでのことや、庭づくりへの思いにもふれていただきます。

庭を作る_2

庭というと、植栽など見えるところばかりに目がいってしまいがちですが、実は土壌づくりが大切だそう。
例えば、地面の地形をどうするか。
元々の土面の形や高さを活かすのか、手を加えて変えるのか。
それによって、土を出し入れしたり、石を入れたり取り除いたり・・・。
また、水はけのこともしっかりと考えておかないといけないのだそう。
パッと見は素敵でも、大雨が降ったら水が溜まるとか土が流れるようなことでは、確かにいただけませんわね。

例えば、この風景。

庭を作る_3

何も手を加えてないように見えますが、ここに注目。

庭を作る_4

石や瓦を使って、地面の高さを変えているんですよ。
ほら、城跡の石垣みたいでしょ。
よ~く見たら、ちゃんと排水されるようになっていますよ。

庭を作る_5

エントランスの砂利の下にも排水設備が仕込まれているんですって。

庭を作る_6

しっかりとした土台作りがあってこそ、木々が映え、その様子を見た人々のココロに潤いを与えることができるんだなと思いました。

授業では、さまざまな作庭例を見せていただけますので、これまで持っていた庭のイメージが変わるかもしれませんよ。
教室の「貸町家『木屋 KIYA』」の庭を眺めながら、薄茶をいただき、春の息吹を感じるひととき、いかがでしょうか。

庭を作る_7

※貸町家「木屋 KIYA」は、レトロなガラスや使える古材はそのまま活かし、趣のあるイベントスペースに復元した奈良町家です。
なので、当日は畳にふっかふかの座布団をご用意します。
椅子はございませんので、その心づもりでお申込くださいませ。

お申込み、お待ちしています!!
申込はこちら→ http://nhmu.jp/class/29721

(なさ)

あふれる奈良愛が貴方にも私にも

2018.03.10 | 授業 | by Staff

今回の特別授業「河瀨直美、愛する『奈良』を語る。~奈良から世界へ発信する映画監督~」は、中部公民館の5階ホールが教室となりました。

あふれる奈良愛が貴方にも私にも_2

ホールの照明がLEDになって明るくなりましたが、気づいていただけましたか。
とは言っても、初めてご来場の方も多かったですし、ふだん中部公民館を利用している人も、天井を見上げても「うーん、わからない」って人も多いです。
実は、冬が始まる頃から次々と電球が切れて、「これじゃあホールが使えない!」ってところまで進んでいました。
河瀨直美監督をお迎えしての特別授業が明るくなったホールで開催できて、「本当によかった」と中部公民館の職員一同、安堵しておりました。

あふれる奈良愛が貴方にも私にも_1

受付の前には、奈良ひとまち大学のこれまでの道のりがまとめて展示してありましたが、みなさんご覧になりましたか。
1人でも多くの奈良ひとまち大学の学生さんに「このあたりから参加してる!」「こんなのもあったんだ!」なんて見てもらえてるとありがたいです。
作ったのは私じゃないんですけど。

あふれる奈良愛が貴方にも私にも_3

ところで、今回は受付を担当していましたが、初めて参加される方に学生証を発行するので、再発行の方も含めるとすごい数でした。
受付のテーブルが3つもありましたから。
ご参加への感謝の気持ちを込めてお渡ししていましたが、数人の方から「こんなかわいい学生証を作ってもらえるんですね」と声をかけていただきました。
喜んでいただけたようで、ありがとうございます。
これも作っているのは私ではありませんが、担当者はきっと嬉しいと思いますので、この場を借りてご報告。

あふれる奈良愛が貴方にも私にも_4

この特別授業の広報が始まってから募集の〆切日まで、公民館のいたるところに河瀨監督のポスターが貼ってありましたから、実物の河瀨監督をひと目見た時に、懐かしさすら感じたのは私だけでしょうか。
なんだか旧友に会ったような感覚でした。

あふれる奈良愛が貴方にも私にも_5

世界で活躍なさっているのに、不思議と身近に感じられる河瀨監督の言葉からあふれる奈良愛。
私も奈良に住んでて良かった~と、学生のみなさんと一緒に温かい気持ちになれた授業でした。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください。
「『河瀨直美、愛する〔奈良〕を語る。』を受講して」
http://nhmu.jp/report/29939
「側にある幸せ。」
http://nhmu.jp/report/29950
「河瀨監督が教えてくれた奈良、再発見」
http://nhmu.jp/report/29974
「奈良で映画をつくり続ける」
http://nhmu.jp/report/29997

みなさん、これからも続々と企画されていく奈良ひとまち大学の授業に参加して、かわいい学生証をどんどん活用してくださいませ。

(和の美)

Saileさん、仏に出会う

2018.03.06 | 授業info | by Staff

3月24日(土)の授業「仏の道を歩むドイツ人僧侶 ~仏教と私、そして興福寺のこと~」のご案内です。

興福寺の僧侶として活躍中のSaile 暁映さん。
Saileさんの朝は早い。
興福寺に住み込み、毎朝5:30から他の僧侶たちと諸堂を拝巡するところから1日が始まる。
その後、清掃などのお勤めをし、昼間は、寺務とともに拝観者の案内や法相宗の教学を研究する日々を過ごしています。

Saileさん、仏に出会う_4

ところで、なぜドイツ人のSaileさんが、興福寺の僧侶になったのか、気になりませんか?
そこは授業でお話をしていただくとして、入口だけ、ちらりとご紹介。

Saileさんはドイツで生まれ、11歳の時にアメリカに移住。
なんでも、お父さんが日本好きだったこともあって、大学では日本の古典文学を研究したという経歴。
その研究のなかで仏教と出会い、法相教学を研究。
日本とアメリカの大学を行き来しているなか、興福寺でも学び、2011年10月に得度をし、僧侶の仲間入りをしました。
“かっぱ”も、そのころSaileさんに出会いました。

その年、現・興福寺執事の辻明俊さんが竪義加行を行った際に、Saileさんは付き人として21日間生活を共にし、辻さんをサポートしたのでした。
その時のことは、2012年2月25日の授業「千年以上伝わる厳しい試験『竪義』 ~僧侶にも試験があるんです~」で、辻さんとSaileさんから、どんな修行だったのかなど、エピソードを交えてお話を伺いました。

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「ひとまちレポート」はコチラ↓
「厳しい修行とプレッシャー!住職への試験『竪義』」
http://nhmu.jp/report/9264

Saileさんはその後、一旦アメリカに戻り、研究職に就いたのですが、「僧侶として生きたい」と決断し、再び興福寺の門をくぐりました。
そこで“かっぱ”は、この機会にSaileさんにお話を伺いたいと思ったのでした。
今回の授業では、「なぜ僧侶として生きたいと思ったのか」「仏教のどこに惹かれたのか」「興福寺が創建以来大切にしてきたこと」など、Saileさんのこと、仏教のこと、興福寺のことについて、伺います。

Saileさん、仏に出会う_5

なお、今年10月、興福寺では中金堂が落慶法要を迎えます。
また今年は、「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されて20年になります。
ぜひこの機会に興福寺で学んでみませんか。
お申込お待ちしています。
申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/29714

Saileさん、仏に出会う_1

(かっぱ)