奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

「伝える」ことの難しさを知って、考える

2015.03.28 | 授業 | by Staff

3月28日(土)に開催した「伝える、を奈良からはじめる ~ウェブ解析士マスターの挑戦~」に行ってきました!
奈良ひとまち大学に参加するのは今回が初めてで、普段は先輩スタッフが忙しそうにしているのを見ていただけでして。
どんな感じかあまりわかってなかったこともあり少し不安でしたが、まぁなんとかなるだろう!と、結構気楽な感じで行ってきました(ノ∀`*)テヘ

教室としてお世話になったのは、脇戸町にある「寧楽菓子司 中西与三郎」。
近鉄奈良駅からは、東向通り~もちいどの通り~下御門通りと、ずーっとまっすぐ行って、さらに、ならまち大通りとの交差点を越えて少し行ったところにあります。
実は「気にはなってたんだけどお店にちょっと入りにくくて・・・」というご意見があったそうな。
和の雰囲気漂う素敵なお店なのですが、私も初見でふらっと入るには確かに少々難易度が・・・(;´ω`)
今回この授業で入ることができたのは、私にとってもすごく良かったです!

「伝える」ことの難しさを知って、考える_1

授業開始約1時間前にお店に到着して、準備をスタート。
お店の入口と店内に奈良ひとまち大学ののぼり旗を設置している間に、2階の教室と受付の準備がほぼ終わっていた・・・
ので、学生のみなさんに「教室はあっちだよ~」と案内をしよう!ということで、ならまち大通りの交差点で奈良ひとまち大学の小さな旗を持って、私は立っておりました。
前日には奈良にも桜の開花が発表されたこともあって、この日はまさに観光日和!
暖かくてとっても良いお天気で、観光客の方がたくさん。
鼻歌を歌いながら歩いてゆく陽気な外国人親子もいて、和みました。

「伝える」ことの難しさを知って、考える_2

立っていたのは30分程だったんですが、
「何かのイベントですか?」
「ひとまち大学って何?大学生?」
「近鉄奈良駅どう行ったらいいかな?」
「○○寺行きたいんだけど、どこ?」
観光客の方から話しかけられること数回。
まさかお寺の場所を聞かれるとは思わなかった(゚Д゚;)
なるほど、街角で目立つように立つと、こういうことがあるんですね・・・。
授業に参加する学生のおひとりから「お店はどちら?」と聞いていただけたので、本来の目的=案内のお仕事も無事にできて良かったです(*´ω`)

そして今回の先生は、北川けいたさん。
外見からはおヒゲがちょっぴりコワイ?印象を受けたのですが、準備中に会った時には「今日の先生でーす」なんて言いながら教室に入っていくような、お喋りするととっても楽しいお方でした!

「伝える」ことの難しさを知って、考える_3

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください☆
「『伝える』って、深い!」
http://nhmu.jp/report/21895
「奈良から、伝える、伝わる。」
http://nhmu.jp/report/21923

先生の軽快なお喋りのおかげもあってか、最初は緊張されていた様子の学生のみなさんでしたが、テーブルごとに分かれてのグループワークは徐々に和気あいあいとした雰囲気になり、とても盛り上がっていました!
あまりに盛り上がっているので、これは時間足りないんじゃなかろうか・・・と思ったら、案の定。
予定時間を過ぎてから休憩に入り、そして休憩後の授業内容は、時間が足りないので少し端折っての進行となってしまいました(´・ω・`)

「伝える」ことの難しさを知って、考える_4

聞き足りない、もっと質問したりお話を聞きたい、という授業内容でしたので、授業終了後も先生とお話されている方が何人かおられました。
多分トータルで1時間近くはお話されていたんでは・・・。
みなさん熱心ですごい。

ちなみに休憩では、寧楽菓子司 中西与三郎のお抹茶と和菓子をいただきました。
お菓子は「庚申さん」という名前だそうで、色も形もかわいくてすごく美味しそうでした。
これは、「入りづらい」とか言ってないで、一度行くべきお店ですよ!

「伝える」ことの難しさを知って、考える_5

今回の授業で、ホームページやブログを使って「伝える」ということを意識してみたら、やっぱり難しいなぁと思いました。
文章の書き方や内容ももちろんなのですが、見た人の反応や、アクセス数も含めてどういう風に見ているのか等々からどう改善した方がいいのかを考えたり・・・。
ただホームページやブログを作ればいいというものではないようなので、本当に大変ですね。

このブログも、読んでくださっている方に奈良ひとまち大学の魅力が少しでも伝わると良いなぁと思いながら書いているのですが、いかがでしょう・・・?
奈良ひとまち大学が気になったという方は、ぜひ授業にお申込みくださいね!
北川けいた先生、寧楽菓子司 中西与三郎さん、ありがとうございました!

(2SIM)

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界

2015.03.27 | 授業info | by Staff

3月のある日、なら工藝館へ。

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_1

お目当てはこれっ!

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_2

奈良の若手工芸作家5人が集まり、制作工程の一部を披露しながらの作品展示会なんです。
メンバーには、2012年12月の授業「伝統工芸・一刀彫の魅力に迫る! ~若き職人に学ぶ、手仕事の世界~」の先生・前田浩幸さんや、2014年1月の授業「23歳男子、150年の家業を継ぐ ~奈良団扇の魅力を発信!~」の先生・池田匡志さんなど、奈良ひとまち大学のゆかりの方々も。

で、本日の目的はというと、4月26日(日)の授業「カジュアル&ポップなNEW漆器 ~気鋭の作家が案内する、漆芸の世界~」の先生・阪本修さんの宣材写真(!?)を撮るためでございます。

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_3

阪本さんは、石川県立輪島漆芸技術研究所で輪島塗を5年学んだのち、目黒漆芸文化財研究所で蒔絵を6年修業し、2012年に独立、奈良へ帰郷しました。
そして、「人がやっていないことをやってみたい」という思いを胸に、日々の暮らしに無理なく取り入れてもらえる、若い世代にも親しみやすい漆器を手掛けておられます。
写真に写っているのはもちろん、その漆器ブランド「Urushi no irodori」のものです。
実はこのブランドを立ち上げてから、阪本さんは注目の人としてテレビや新聞などでも紹介されています。
全国最大級のクラフトフェアや手仕事・手工業品の見本市などにも出展され、好評を博しています。

漆は水や酸、アルカリにも強い特性があり、天然素材なので、安心して使えます。
しかも軽くて、手触りもやわらかい。
さらに、収納しやすいよう、デザインを工夫されているんです。

漆器といえば、艶やかな光沢があって、赤と黒のシックな色合い、そしてフォーマルなもの、というイメージだったので、初めて見たときにはびっくり。
カラフルやん、ポップやん、えっ?重ねてもええんや~、普段使いできそう♪

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_4

阪本さんのブースでは、研の粉(とのこ)を木地に塗って木肌を浮き出させる作業をデモンストレーションされていましたよ。
この作業により、水分等が木地に浸み込むのを防ぐことができるそう。

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_5

漆は乾燥しやすいのですぐにこんな感じに。

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_6

カラフルな色漆を塗るところは、きっと見せ場になるんだろうけれど、すぐに乾くので工房でないと難しいとのこと。
そりゃそうですよね、残念。

奈良市出身の阪本さんは、お父さま(正倉院御物の修理などにも携わる、指物師の3代目坂本曲斎さん)の関係で、奈良の伝統工芸が身近にある生活をしてきました。
奈良の古さに抵抗があった時期もあったとのことでしたが、奈良以外の場所に行って様々な経験をするなかで、奈良の魅力を再認識したそうです。
「京都のように洗練されていないが、混沌としたなかでのおもしろさが奈良の魅力だと思うので、奈良のいいもの、等身大のものを淡々と発信していきたいし、同世代(ちなみに阪本さんは1979年生まれ)や若い世代のみなさんにもぜひ、奈良の工芸のおもしろさを伝えていきたい」
と、おっしゃっていました。

奈良発!若き塗師が手掛ける「Urushi」の世界_7

「工芸」と言うとなんだか特別なもの、齢を重ねないと魅力がわからんといった印象があるかもしれませんが、そんなことありませんよ!!
奈良の工芸の魅力がつまった授業になることまちがいなし!ぜひお申込みくださいね。

授業の申込はこちら ↓
http://nhmu.jp/class/21523

(なさ)

いぶし銀のあの建物に迫る

2015.03.26 | 授業info | by Staff

花粉症とともに春の訪れを感じる今日この頃・・・。
(きれいな時候の挨拶ができずに申し訳ありません。)
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回ご紹介する授業は、
なんと、素敵な、レトロ建築 ~南都銀行の歴史と経営理念~
奈良ホテル、その歴史と伝統 ~憧れのクラシックホテル探訪!~」に続き、大好評の奈良のレトロ建築シリーズ第3弾★

第3弾は~~、ついに、あの建物の全貌が明らかになります!!
あの建物とは、なななんと、あの「仏教美術資料研究センター」ですっ☆
・・・。
えっ?みなさん知ってますよね?!
あの「仏教美術資料研究センター」ですよ!
知らない方もいらっしゃると思いますので、私の稚拙な文章でできる限りご紹介したいと思います。

いぶし銀のあの建物に迫る_1

「仏教美術」と聞くと、仏像があったり美術品があったりするとお思いかもしれませんが・・・そういったものは、センターの中にはありませんのでご了承くださいね!
うん、ま、まぁ私は知ってましたけどね・・・(汗)

さて、仏教美術資料研究センターがどこにあるかですが、春日大社の参道沿い(奈良国立博物館の裏手側)に悠然と建ち、周りの景色に溶け込んでいます(明治35年竣工)。
それはまさに、わずかその8年前に建てられた、奈良初の近代建築である奈良国立博物館仏像館(現在改修中)のネオバロック調の建物の外観とは対照的であるかのようです。

いぶし銀のあの建物に迫る_2

ここまで読んで、どこが「レトロ建築」なんだろう??って感じですが・・・この仏教美術資料研究センターの建築様式は非常に独特で、内装は和風建築の発想には程遠い、アーチを取り入れた通路やイスラームの装飾から影響を受けた独特な窓の形、しかし、外観は宇治の平等院鳳凰堂など各地の古社寺を思わせる和風の様式を採っているのが特徴的です。

いぶし銀のあの建物に迫る_3

4月26日(日)の授業「奈良で生まれた近代和風建築 ~探訪、仏教美術資料研究センター~」では、この独創的な建物の謎に迫っていくとともに、奈良初の近代建築として建てられた奈良国立博物館(仏像館)との関係、南都銀行や奈良ホテルなど近隣にある数少ない近代建築との関わりについてもお話していただきます。

南都銀行や奈良ホテルの授業に来ることができなかった方も、今回の授業を聴けば、明治期・大正期の奈良の近代建築についての理解が一気に進む75分になること間違いなしです!!
ぜひお申し込みください★

授業申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/21516

(もじゅ)