奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

カメラ一途な男

2020.09.29 | 授業info | by Staff

10月31日(土)の授業「仏像を撮る、ということ。 ~文化財撮影の難しさと醍醐味~」のご案内です。
先生は、奈良で多くの文化財や仏像を撮影してきた男・佐々木香輔さん。
写真への熱い思い、奈良への熱い思いが詰まった授業です。

みなさん、小さい頃の将来の夢は何でしたか?
“かっぱ”の小学生の頃は、多くの友達は「野球選手」「サラリーマン」「医者」などなど・・・。
自分は小学校の文集に「歴史学者」と書いた覚えがあります。
よくそんなことを書いたものだと・・・(汗)。
今、奈良で仕事をして365日の大半を奈良で過ごしていたり、公民館で歴史講座などの講座を企画していたりもするので、立場は違いますが、縁があったんだなと思います(笑)。

さて今回の授業の先生・佐々木香輔さんは、小学生の頃に「将来の夢はカメラマン」と志を立て、大学で写真を学び、卒業後に奈良の飛鳥園でプロとしての道を歩み始め、奈良国立博物館に専属写真技師として勤務し、そしてフリーカメラマンへ・・・と、ずっとカメラ一途です。

カメラ一途な男_1

先日、打合せのなかで、こんな話をされていました。
図録などに掲載するために仏像や文化財を撮る際は常に、1300年間、人から人に受け継がれてきたものを壊したらあかん、傷つけたらあかんと緊張の連続だった。
そして、写真にしか写らないこともあるので、撮ることに責任を持たなければならない。
さらに、どうしてこの角度で、このライティングで撮影したのか、説明できなければいけないんだと。
常にプロとしての厳しい姿勢で撮影に向かっていたことを感じました。

カメラ一途な男_3

またこんなことも話していました。
「自己主張しない仏像の撮影。」
何でしょう?
自己主張しない仏像って?
それは、「いつもの仏像であってもらいたい」「みんなの仏像という意味です」と。
奇をてらうのではなく、いつもの仏像、誰もが好きな仏像を撮るということなんだと理解しました。
そう話す佐々木さんの眼差しは、図録を撮ることについて話していた時とは違い、温かな眼差しと感じました。

カメラ一途な男_2

授業では、佐々木さんのカメラとの出会い、飛鳥園や奈良国立博物館での苦労ややりがい、そしてカメラを通して見える奈良の人・風景の魅力など、素敵な画像を見ながら話を伺います。
ぜひお申込ください♪

お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/34628

(かっぱ)

帰ってきた、かき氷好きの集い

2020.09.27 | 授業 | by Staff

奈良の夏といえば、ここ数年、かき氷が盛り上がりを見せています。
が!
季節が秋・冬になっても、かき氷シーズンはまだまだ終わりません!!
秋・冬の食材を使ったかき氷が登場しています。

2020年9月27日(日)、「開催してほしい」という声が多かった授業のひとつ、「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.10 奈良のいいとこ、かき氷で発信! ~大人気かき氷店のヒミツ~」で、みなさんにかき氷の魅力を堪能していただきました。

帰ってきた、かき氷好きの集い_1

授業の後半には、みなさんお待ちかねのかき氷タイムです。
この日のために先生の岡田桂子さんが考えてくださった特別メニュー、「2色のぶどう(シャインマスカットとナガノピオーネ)のエルダーフラワーヨーグルト」。
名前を教えていただいたときは「どんなかき氷???」と想像がつきませんでしたが・・・。
では、ご覧くださ~い。

帰ってきた、かき氷好きの集い_2

写真に収めたくなりますよね。

ボリュームがありますが、みなさん、ペロッと完食。
岡田さんから、メニューが完成するまでのお話を聞くと、ほうせき箱のかき氷は、味はもちろんのこと、舌触りや色合い、食材の栄養を少しでも無駄なく摂れるように考えられたメニューだということが分かります。
ぜひ食べに行ってくださいね~。

帰ってきた、かき氷好きの集い_3

そしてインスタグラムなどのSNSへ #奈良ひとまち大学 をつけて投稿してくださったみなさん、ありがとうございます!
感想もたくさん書いていただいて、嬉しかったです。
引き続き、みなさんの投稿、楽しみにしています♪

(Mochi)

大自然のなかでの授業

2020.09.27 | 授業 | by Staff

9月27日(日)の授業「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.9 歩いて考える、奈良の自然のこと ~大切なものを守るためにできること~」に従事してきました。
初めての従事。
前日から少し緊張していた私でしたが、集合場所に着くと鹿が優しく迎え入れてくれ、緊張をほぐしてくれました。
ありがとう!!鹿さん。

大自然のなかでの授業

出発前に、先生のスギヤマタクジさんがなにやらスプレーを吹き付けていました。
それは何かと伺うと、「ヒル除け」とのこと・・・。
それを聞いた瞬間に映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出したのは私だけでしょうか。
映画の終盤に主人公たちが沼地でヒルに吸われるシーンがあるんですよね・・・。
そんな映画のようにならないために、先生にヒル除けスプレー「ヒル下がりのジョニー」をお借りして、学生・スタッフの全員に吹き付けて準備完了。
ちなみにこの「ヒル下がりのジョニー」は、探偵ナ○トスクープ好きの人にはお馴染みのスプレーです。

大自然のなかでの授業

いざ、春日山原始林に出発です。
この授業の詳しい内容は、「ひとまちレポート」をご覧くださいね。
「私も自然の一部だった」
http://nhmu.jp/report/34692
「こんなにすぐ近くに、世界遺産の原始林があるなんて!」
http://nhmu.jp/report/34804

新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにマスクを着用しての授業。
また、9月末といってもまだまだ残暑が厳しい日もあるので、しんどくなる人がいないか心配していましたが、春日山原始林に入ると木漏れ日がとても気持ちよく、みなさん快適に受講されているようで一安心!

大自然のなかでの授業

歩いていると、幸先よくサワガニを発見!!
水がとてもキレイで透き通っています。

大自然のなかでの授業

先生から様々な植物の植生についてのお話をしていただきながら、どんどん奥へと進んでいきます。
ちなみにみなさん、この写真の木の名前はご存じでしょうか?
奈良市民の方ならご存じですよね~。

大自然のなかでの授業

そう、正解はイチイガシです!
イチイガシは奈良市の市木で、名前の由来は「一番大きくなるから」という説と「様々なことに使われ用途が一番多いから」という説があるそうです。
私も市木ということは知っていましたが、名前の由来は初耳でした!

小休止中も授業は続きます。
静かに自然の音に耳をかたむける時間です。

大自然のなかでの授業

鳥のさえずり。
虫の声。
水の音。
木々の葉が風に揺られる音。
耳から入ってくる音はどれも心地よく、普段の喧騒から離れ、とてもリフレッシュになりました!!

道中、クワガタやカマキリ、トカゲにカエル、普段はお目にかかることができないヒルやマムシまで見ることができ、学生のみなさんもとても喜んでおられました。
ちなみにスギヤマ先生、ヒルを手に乗せて血を吸うところを見せようとしてくれましたが、ヒルはお腹がいっぱいだったのか、思い通りに吸ってくれませんでした(笑)。

大自然のなかでの授業

授業の最後、月日亭の休憩舎で葉っぱや木の実の説明を受けている時に、なんと雨が・・・。
屋根がある場所で良かった!

大自然のなかでの授業

そして、授業が終わって学生さんたちが帰るときには、なんと雨が上がっていました!!
先生や学生さんたちの日頃の行いの良さがそうしてくれたのでしょう。
感謝です!

途中からはスタッフでありながらもこの大自然のなかでの授業をとても堪能している自分が・・・。
目だけでなく五感全てで春日山原始林を体感するという素敵な授業をしていただいたスギヤマ先生、
またこのコロナ禍のなかでも授業に参加してくださった学生のみなさん、ありがとうございました!

(TSK)