奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

麗しの水を訪ねて

2014.11.29 | 授業 | by Staff

西田酒造は都祁水分神社の北にあります。
昔から西田酒造は、「麹」「もろみ」にする米をよく精米し、「白米」にしてお酒を造っていました。
こうして作られたお酒は「両白(もろはく)」と言われていました。
西田酒造は、これを商標にしておられます。

11月29日(土)、この西田酒造で、授業「澄んだ空気と宮水で酒を造る ~都祁で生まれる地酒の魅力~」を行いました。
様子を写真で紹介します。

西田酒造全景。
「モロハク」の煙突は今は使われていません。

麗しの水を訪ねて_1

毎年、玄関には杉玉がかけられます。
写真の杉玉は、昨年かけられたものです。

麗しの水を訪ねて_2

授業が始まりました。
中央が西田酒造代表取締役の平野さんです。

麗しの水を訪ねて_3

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください。
「澄んだ空気と宮水で酒を造る ~都祁で生まれる地酒の魅力~に参加して・・・」
http://nhmu.jp/report/20500

きれいな緑色をした杉玉です。

麗しの水を訪ねて_4

お札とともに三輪明神から賜るそうです。

麗しの水を訪ねて_5

この杉玉が玄関につるされると、今年の新酒ができましたよというメッセージになります。
     
西田酒造の蔵に移動です。

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ここで、杜氏さんから「麹」「もろみ」「発酵」などの説明を聞きました。

麗しの水を訪ねて_7

いよいよ利き酒大会の始まりです。
銘柄は全部で5種類あります。
5つの銘柄を飲んで、無印の5つの銘柄を飲み当てます。

麗しの水を訪ねて_8

みなさん真剣です。
上位入賞者には豪華景品があります。

麗しの水を訪ねて_9

上位入賞者の3人。
トップは全問正解でした。

麗しの水を訪ねて_10

隣の都祁水分神社に移動し、宮司さんからお話を聞きました。
ちなみに、水分神社は県下に3社あります。
宮司さんから説明を受け、普段は入れない特別の場所を拝観させていただきました。

麗しの水を訪ねて_11

写真中央の狛犬の姿は珍しいものだそうです。

麗しの水を訪ねて_12

昔、お伊勢参りの途中で水分神社に立ち寄られた人たちが、井戸の水で体を清められました。
その井戸の隣に西田酒造さんの池があります。
昔はその水を使っていお酒を造っていたようです。

麗しの水を訪ねて_13

ちなみに、道を挟んで反対側、奈良ひとまち大学ののぼり旗のある方向に、西田酒造の池があります。
余談ですが、12月10日頃に今年の新酒(ぬきおとし)ができるようです。

(もろみ) 

時空を超えた「奈良」を描いて

2014.11.27 | 授業info | by Staff

秋深し。奈良は観光シーズン真っ盛り。
奈良公園周辺の紅葉もいい感じで色づいて、とっても綺麗。

時空を超えた「奈良」を描いて_1

さすが芸術の秋、美術館・博物館も賑わっています。
私のおすすめは奈良県立美術館で開催中の「大古事記展」。
「天の岩戸」をはじめ、神話を投影した作品や、古事記にまつわる歴史的遺産を前に、友達とあーだこーだ言いながら観賞。
気づいたら3時間半滞在していました・・・長っ。

そんな「古事記」の世界がぐっと身近になるアイテムがこちら。
なら 記紀・万葉 名所図会 ―古事記神様・人物入門編―
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なら 記紀・万葉 古事記かるた
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このイラストを担当されているのが、12月20日(土)の授業「奈良を愛して、奈良を描く ~イラストレーターという仕事~」の先生、上村恭子さんです。
やわらかい線で描かれた和テイストな絵は、愛らしいだけじゃなくて、くすっと笑っちゃうようなところもあり、とにかくかわいいっ。
先日まで「なら 記紀・万葉 古事記かるた原画展」(奈良・町家の芸術祭 はならぁと)が開催されていました。

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ラフスケッチも自由に拝見できるようになっていて、ボツになった作品まで展示されてて、おもしろかったです。

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さてさて、「大古事記展」開催に伴い、「旅とくらしの玉手箱 フルコト」で、「小古事記展」が行われていることは、ご存知ですか?
なぜ「小古事記展」が行われているかって?
「フルコト」の店名は、「古事記」の読み方「ふることぶみ」にちなんでいて、古事記とは深~い縁があるのですよ。
そして、何を隠そう、上村恭子さんは「フルコト」あるじ衆の一員でもあるのです。
店内には、「なら 記紀・万葉 名所図会 ―古事記神様・人物入門編―」の原画も、あちらこちらに展示されています。

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また、上村恭子さんイラストの商品もたくさんあります。
こちらも「古事記」なグッズ。

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名は「フルコトメガミコヨミ」、美しくて艶やかなカレンダー☆
触れると消えてしまいそうに儚くて、でも力強い生命力を感じる、古事記の世界の女神たちがいます。
古事記かるたのかわいらしいイラストとはガラッと変わって、情感たっぷり、密やかな感じがして、これまたス・テ・キ。

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ノスタルジックなキュートなのも、ミステリアスでセクスィーなのもイケる、上村恭子さんって一体どんな人~?と思うのは私だけではないはずっ。
今回の授業では、イラストレーターとして、「フルコト」あるじとしての、今までとこれからをたっぷりお話しいただきます。

「あっ、もうすぐですね~。何しゃべろうかなぁ~。」by上村恭子さん

どんな話が飛び出すか!?お楽しみに。

お申込みはこちら
↓↓
http://nhmu.jp/class/20148

(なさ)

うまいものがいっぱい

2014.11.26 | 授業info | by Staff

その昔、文豪・志賀直哉が、随筆『奈良』に「食ひものはうまい物のない所だ」と書いたところから、いつしか「奈良にうまいものなし」と思われるようになったと言われています。
その真相は、「美味しい牛肉を食べられなかったから」などいろいろあるようですが、文豪の書いた文章が今もインパクトを与えている凄さに驚きます。
でも、それは奈良の都市伝説みたいなものではないでしょうか。

うまいものがいっぱい_1

その志賀直哉も、蕨粉や豆腐のことはとても褒めているし、文章の末尾では、「兎に角、奈良は美しい所だ。自然は美しく、残っている建物も美しい( 中略 )春日山の樹々の間から湧く雲、これらは何時までも、奈良を憶う種となるだろう」と結ばれています。
なんて素敵な文章なのでしょう。
さすが志賀直哉、奈良の魅力を凝縮して伝えてくれています。

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いきなり脱線してしまいましたが、その昔の奈良は、大陸や全国各地から美味しいものが集まった都だったと言われ、今に伝わっている食べ物も多いんですよ。
例えば、奈良漬け、素麺、古代チーズの「蘇」。
時代は違えど、饅頭・日本酒・柿の葉寿司・大和野菜。
そして最近では、イチゴ「あすかルビー」を使ったスイーツ、大和茶を使った料理やスイーツなどなど、奈良の豊かな自然の恵みを活かした食があります。

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そういえば、先日の奈良ひとまち大学開校4周年記念特別授業「奈良ってぶっちゃけ、どんなとこ!? ~みんなで語ろう、奈良の本音~」の時、パネリストの玉置さんが「柿の葉寿司は各家庭で味も違えば個性も違う奈良のソウルフードだっ!」って力強く話してくださっていましたね。

うまいものがいっぱい_3

12月21日(日)の授業「歴史と伝統が育てた奈良の食 ~奈良のうまいもの、発見!~」の教室となる「奈良のうまいものプラザ」には、そんな奈良のうまいもの (大和野菜から伝統的な食、今話題のスイーツなど)がたくさん揃っています。
お店を覗くだけでもいいけど、奈良のうまいものプラザ店長であり、奈良のうまいもの会副会長でもある堂土さんより、奈良のうまいものの魅力や奈良の食を盛り上げるために取り組んでいることなどを伺いましょう!
奈良の食を、もっと知りたくなること間違いなし。

うまいものがいっぱい_5

この機会に、奈良のうまいものにぐっと近づいてみませんか。
知れば知るほど友達に伝えたくなる、奈良のうまいもの。

お申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/20153

(かっぱ)