奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

デジタル紙芝居で奈良を紹介!

2011.01.23 | 授業 | by Staff

今日の授業は、「最先端のデジタル技術で奈良が変身! ~写真を映像にするDST 入門~」。
DST(デジタル・ストーリー・テリング)については、打合せブログ「DSTとは何ぞや!? 」に詳しく書いていますが、
私のざっくりとした理解は「自作デジタル紙芝居」です。間違ってはいない・・・はず!

教室は高の原の近く、ならやま大通り沿いにある奈良大学。
いつも通りに“のぼり”や案内掲示を準備するのですが、
今日はありがたいことに奈良大学の学生さんが準備を手伝ってくださって、とってもスムーズに準備できました。

デジタル紙芝居で奈良を紹介!_1

受付が済んで、いよいよ授業開始。
まずはスタッフからのご挨拶のあと、松川先生からの自己紹介と、補助を担当していただく奈良大学の学生のみなさんの紹介、DSTについての説明がありました。

デジタル紙芝居で奈良を紹介!_2

その後、ひとまち大学の学生の自己紹介。
みなさんのお話を聴くと、撮りためた写真の活用方法のひとつとしてDSTに興味をもち、参加されたみたいです。

自己紹介の後、まずは奈良大学の学生さんが作られたDST作品を鑑賞しました。
イメージを掴んだところで、自分の作品のストーリーを形作るナレーションの原稿作りをしました。
自分の思いを言葉と映像で表すために、みなさんそれぞれに頭を悩ませていました。
その後、各自で持ってきた写真の取り込みを行い、本格的な作業に入ります。

取り込んだ写真のうち、使いたい写真を編集ソフトの時間軸上に順番に配置。その後写真の繋ぎ部分の視覚効果を指定して、映像を作ります。
奈良大学の学生のみなさんが、技術的な要望にも対応方法を個別に指導してくださり、だんだんと形ができあがっていきます。

デジタル紙芝居で奈良を紹介!_3

集中していると時間もすぐに経ってしまい、午前中はあっという間に過ぎていきました。
お昼休みをはさんで、いよいよナレーションの録音です。
みなさん1人ずつ、別々の部屋に分かれて録音。
ヘッドフォンをし、何度もとり直しながら、真剣に録音されていました。

デジタル紙芝居で奈良を紹介!_4

最後に映像と録音したナレーションを合わせて完成です。

できあがった作品を、順番に鑑賞しました。みなさん力作ぞろいで、感動しました!
何より、朝の10時から夕方までの長丁場にもかかわらず、みなさん本当に楽しんで作っておられたのが伝わり、スタッフとしても良かったと思える授業でした。

(うに)

HatakeWorksさんが、授業で制作した作品と授業のことををブログで紹介してくださっています!ぜひご覧ください。
http://hatakeworks.blogspot.jp/2011/01/blog-post_25.html
http://hatakeworks.blogspot.jp/2011/01/blog-post_27.html

僕も常備薬にします!

2010.12.26 | 授業 | by Staff

ひとまち大ヘルプスタッフの、“よったか”です。
海龍王寺での今回の授業、「その昔、宗教は家庭の常備薬だった!?」が無事終了しました。

今日は、最高気温がなんと7℃。最低気温は・・・知りません。でも体感温度は氷点下です。
前日からクリスマス寒波がやってきた奈良は、時折雪がちらつく天気になりました。

僕も常備薬にします!_1

スタッフ4人とご住職との打ち合わせ中には、パラパラと霰(あられ)が降ってきました。
フードをかぶって「こんな日になってしまって・・・」と申し訳なさそうに話すスタッフに、ご住職は「会津八一が詠んだ “しぐれのあめ いたくなふりそこんだうのはしらのまそほ かべにながれむ ”はこんな雨の中だったのかもしれませんよ。わざわざ雨の日を選んで、観光に来られる方もおられるようですよ」とニコッとされました。
ものの見方や感じ方なんていくらでも変えられるものだと、ちょっとお手伝いの依頼を受けたことを後悔しかけてた自分を戒めました。

さて、いよいよ受付開始です。
準備中から待っていた方もおられて、どんどんと学生たちが集まって来ます。
さすが抽選までする結果になった授業です。みなさんの期待の高さが伺えます。
しかし、寒い。受付の鉛筆をもつ手が震えます。
スタッフのほとんどが、寒さに強いアンダーウェアの上下を着ていたのですが、それでも寒い。
北海道の知り合いが昔、「奈良は札幌より寒い」と言った言葉を思い出していました。

今日、海龍王寺はお休みの日。
一般の参拝の方が門が開いているので来られることもあり、丁寧にお断りさせていただきました。

15時の開始時刻になったのですが、まだ来られていない方が…。
授業開始後も20分くらいお待ちしたのですが、数人の方が結局来られず。
当日、やむを得ず来られなくなったのは仕方ないのですが、できればその旨、ひとまち大事務局にご連絡くださいね。
何もかももったいないので・・・。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「常備薬ゆえの葛藤? ~海龍王寺のイケ住より~」
http://nhmu.jp/report/3065

ご住職のお話が始まって、しばらくしたらみなさんが本堂から出てこられました。
お寺という場所に癒しや安らぎを求めて来る方が多い中、この海龍王寺のなかで、みなさん思い思いにそんな場所を探します。
スタッフの私はそんな場所を探すみなさんを見ていました。
雨のあがった少し足下の悪い中をゆっくりと歩き、表情はみなさんすごく落ち着いたものでした。

僕も常備薬にします!_2 僕も常備薬にします!_3

再び本堂に戻ったみなさんをご住職が温かいコーヒーでおもてなし。
気持ちも温まって、対話の時間が始まります。

ご住職の思い。
「かつて常備薬であったはずの宗教が、安定の基にあぐらをかいてしまって、宗教者としての信念が伝わらなくなってしまった。」

学生たちの思い。
「今の世の中は起承転結が起と結だけになってしまったのでは?」
「かつてのお寺と庶民との関わりは?」
「仏教の教えとはズバリ何ですか?」
鋭い質問に時間があっという間に流れていきました。

すっかり日が落ちて、暗くなった本堂。
ご住職の最後の「宗教者のメッセージをブログで発信します」との宣言に場もすっかり和み、後ろ髪を引かれる思いで、学生たちはその場を後にしました。

僕も常備薬にします!_4

参道にはご住職のはからいで、燈花会風の灯籠が帰路を照らしていました。
本当に人を惹きつける魅力のある海龍王寺とご住職には、最後まで魅了されてしまいました。
奈良っていいなぁと改めて感じた年末の一日でした。

(よったか)

「奈良のシカ」あれこれ

2010.12.26 | 授業 | by Staff

今日は、授業「鹿たちのちょっと受難な日々~奈良の鹿の歴史講座<その2>~」の日です!
奈良の鹿愛護会事務所で「奈良のシカ」の歴史についてお話を伺ってきました。

「奈良のシカ」あれこれ_1

「奈良のシカ」は、はるか昔から神鹿として大切に扱われ続けていたのかと思っていましたが、明治時代には農作物を荒らす有害獣として銃殺されていた頃もあったそうです。
なんと鹿狩りをしてすき焼きにしたり、馬車ならぬ“鹿車”とでもいうのでしょうか、馬車のように鹿に車を牽かせていた頃もあったとお聞きして驚きました。

その後多くの方々の努力で保護され、「奈良のシカ」は天然記念物に指定されて現在に至っています。
それでも交通事故に遭ったり、ビニール袋を食べてしまったり、大変な目に遭う鹿は多いようですね。

「奈良のシカ」あれこれ_2

先日、広島の宮島に旅行してきましたが、そこでも鹿は観光客に大人気で、記念写真を撮るのも順番待ちしていました。
大きくて丸い目が可愛い鹿は、大人も子どもも大好きなのでしょうね。

鹿たちが平安に暮らせるよう、奈良に住む者として何かできることをしていきたいと思いました。

「奈良のシカ」あれこれ_3

(ぼちぼち)