奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

変わらぬ気持ち

2011.10.22 | 授業 | by Staff

秋の気配が漂いはじめた10月22日。
東大寺本坊にて、「大仏さまはなぜ造られた? ~東大寺で見つける人生のヒント~」の授業を行いました。

変わらぬ気持ち_1

本坊前にて集合後、ご挨拶もそこそこに大仏殿へ移動しました。

変わらぬ気持ち_2

今回は、普段は上がれない大仏さまのお膝下まで、特別に登らせていただきました。
いつもの場所からさらに一段上がると迫力倍増で、学生のみなさんはもちろん、私も大興奮でした。
興奮冷めやらぬなか、大仏殿や大仏さまについて、先生の森本公穣さんにご説明いただきました。
大仏殿建造に関わった人々は、およそ述べ260万人だったそうです。
「当時の人口が500~600万人ぐらいだったので、私たちの先祖も、もしかしたら建造に関わっていたかもしれませんね。」とおっしゃっていました。
私のご先祖様も、もしかしたら関わっていたのかも・・・と、胸が熱くなる思いでした。

ひととおりお話を聞いた後、実際に大仏さまのまわりを一周。
普段見ることのできない、台座に描かれた貴重な絵図を、みなさん食い入るように見られていました。

その後、本坊に戻り、プロジェクターで映像を交えながら、東大寺学園の学生のみなさんと東日本大震災の被災地に赴きボランティア活動をされた際に感じたこと・体験したことを、お話していただきました。

変わらぬ気持ち_5

最後に、大仏さまは幾度となく天災や戦火に見舞われてきました。
それでも、いくら壊れても修理してきた人々は、奈良時代に大仏さまを造った人々の願い「世界中すべての人の幸せのために」という気持ちを感じたからであろうとおっしゃっていました。
う~ん、気持ちって時代を越えても伝わるものなんだなぁと、感動してしまいました。
みなさんも、今度大仏さまに会うときは、奈良時代から連綿と続いてきた人々の願いを感じてみてください。

変わらぬ気持ち_4

(よっしー)

まちなかの美味しい牧場

2011.10.22 | 授業 | by Staff

こんにちは。奈良ひとまち大学スタッフの まさまさ です。
10月22日、般若寺のすぐそばにある植村牧場で、授業「まちなかで愛されてきた牧場へ ~しぼりたての牛乳をゴキュ!~」を行いました。
雲行きが怪しい天気でしたが、何とかもってほっとひと安心です。

植村牧場は街のなかにある牧場で、牛乳が美味しいと評判です。
授業のなかで実際に牛乳をいただきましたが、牛乳そのものの味がしてとても美味しかったです。

まちなかの美味しい牧場_2

授業は、先生・黒瀬さんが「どうして牧場の後継者となったのか」から始まりました。
子どもの頃から牧場でお手伝いをしていて、大人になって家業を継ぐ決心をされた話や、北海道の牧場での実習の話など、聞きごたえがありました。
また、機械化が進むなかで手作業で牛乳を作っていることや、知的障害者の方とのつながりについてのお話がありました。

街のなかに牧場があり牛たちがいる姿は、ほのぼのとしたものがあり、都会の喧騒を忘れられそうです。
カフェもあり、アップルパイやアイスクリームも美味しいので、みなさんもぜひ一度ご賞味ください。

まちなかの美味しい牧場_4

(まさまさ)

若き写真家の背中を追って

2011.09.24 | 授業 | by Staff

今回の授業「ファインダー越しに見える奈良 ~奈良に魅せられた若き写真家~」は、写真家・都甲ユウタさんのこれまでの歩みを教えてもらい、都甲さんの目線で写真を楽しむ授業。
当日は、青空に白い雲がゆっくりと漂う絶好の授業日和となりました。

若き写真家の背中を追って_1

ならまちセンターの一室で授業が始まると、初めは「どんな授業になるんだろう?」と教室内にやや緊張した空気が流れましたが、そこは都甲さん、好奇心をソソるお話と子どものような笑顔で、みなさんをグイグイ写真の世界に惹き込んでいきました。

まずは、教室のライトを消してスライド上映。
過去に都甲さんが撮った趣向あふれる写真を見ながら、先生のお話を聴きました。
「ひねくれて撮る」「全部撮らない」・・・などなど、撮影のヒントを交えて「私は奈良をこんな風に撮ってみました」とお話されると、「これなら自分にも簡単にできるのではないか」と思ってしまいました。

若き写真家の背中を追って_2

次は場所を変え、撮影の時間。
青空の屋外に出るとみなさん開放感からか笑顔がこぼれ、リラックスした雰囲気。
撮影ポイントまでみなさん一緒に向かう途中、都甲さんが突然しゃがみこみ、道行く人々にカメラを向けてワンショット!!
後ろを歩くみなさんに、「こんな風に撮っていいんですよ~」と背中で教えてくれているようでした。

若き写真家の背中を追って_3

興福寺・猿沢池に着くと、それぞれが気に入ったポジションを選んで、いよいよ撮影スタート。
石塔にかじりつく人、池の水面に映る青空に焦点を当てる人、建物の竹格子に立ち向かう人、屋根の一点にカメラを構えながら鳩が飛んでくるのをじ~~~っと待ってる人・・・。いろんな人が出現(笑)しました。
「こりゃ~周りの観光客の方には、さぞかし変テコな集団だと思われてるだろなぁ~」と思いきや、そんな心配はご無用で、みなさんが真剣にカメラを構えていると、その場の風景にどんどん溶け込んでいき違和感がなくなるのです。なんだか不思議な感じがしました。

若き写真家の背中を追って_7 若き写真家の背中を追って_8

そんなことを考えながら私も授業の記録のためにカメラを持ち、撮影に夢中になっているみなさんや都甲さんの姿を後ろからそ~っと狙っていたのでした。(☆_☆)

若き写真家の背中を追って_5

撮影が終わるとならまちセンターに戻って、さっそく撮影してきた画像をみなさんで共有。みなさんがデジカメを覗き込んで一心に選んでいる様子に、その真剣さがこちらにも伝わってきました。

撮影してきた写真が次々と紹介され、そこに撮影者のコメントが添えられる。
それを受けて都甲さんが丁寧にアドバイスや感想を述べていくという、キャッチボールの1コマ。
どの写真も魅力たっぷりで、写真を通じてお互いが感性を高め合うのってホント素晴らしいですね。

若き写真家の背中を追って_6

最後に都甲さんの写真が紹介されると、会場からどよめきが・・・。
やっぱりスゴイ。
同じ場所にいたのに、まさかこんな写真を撮っていたとは!!

授業が終わり教室の後片付けをしていると、都甲さんが突然「あっ、忘れてました!」と一声。
実は、最後にみなさんに「今回の撮影方法はあくまでも私自身の手法なので、みなさんはみなさんなりに写真を楽しんでくださいね」と言いたかったそうです。
自分の手法を押し付けるのではなく、みなさんの視点や感性を大切にする。こんなところも都甲さんの魅力なのかもしれませんね。

若き写真家・都甲ユウタさんの今後ますますのご活躍を期待しております。

(やまたろ)