東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
3月12日の奈良ひとまち大学特別授業は、11日に発生した大地震から、様々なことがありました。
開催するか否かの検討を重ね、「開催」で動きだした特別授業。
ここで問題になったのが、特別授業の先生・みうらじゅんさんは、来ることができるのか?
「もし、新幹線が動かなかったら?」「遅れて来られたら?」等、みうらじゅんさんと電話が通じないなか、様々な事態が考えられました。
みうらじゅんさんが来ることができなかった場合、一番の悩みは石川住職との対談者でした。この状況下で、急に誰かお願いできるのか?ひとまち大学のことを理解していただき、奈良への思い・奈良の魅力を語れる人・・・。どなたかいないのか・・・。
そのとき、ふと頭に浮かびました。「そうだ!奈良では平城遷都1300年祭が行われたんだ!!このとき一緒に仕事をし、奈良の社寺を巡り、多くの特別講話を実現してきたあの人にお願いするしかない。」
ということで、平城遷都1300年記念事業協会の露口さんへ現在の東京の状況を伝え、一肌も二肌も脱いでいただけることが決定しました。
そして、ナビゲーターであり奈良を発信している人となれば、ならどっとFMの羽原さんにお願いするしかないと、夜遅くに連絡をし、了承を得ることができました。
もしもに備えて、シナリオ等を変更する準備をしていた11日深夜、みうらじゅんさんご本人からお電話が・・・。
今の東京の状況、みうらじゅんさんの心境をお伝えいただき、とてもお話をできる状況ではないということでした。
それを受け、授業当日の12日未明に、みうらじゅんさんが来られないということで司会原稿の変更等を行い、朝を迎えました。
迎えた当日の朝、学生のみなさんが続々とやって来られました。
そのころ控え室では、石川住職・露口さん・羽原さんが集合し、打合せ。
初めて出会う3人・・・。
と思いきや、そうではなかった!どこかで3人がつながっているんですね(奈良は人のつながりがしっかりしている!)。
今までは、それぞれお互いは知っていたのですが、3人が顔を合わせたのは初めて。
今日はトライアングルで話すんだね!という感じで、打合せも盛り上がっていきました。
「みうらじゅんさんの火付けで仏像ブームになりましたよね、そのみうらじゅんさんと言えば、なぜイケ住と呼ばれるようになったところから聞いていきましょう」「あそこの仏像をはずしては語れない」「奈良県北部だけではなく、南部にもいいところがたくさんある。このことは伝えていきたいですね。」など、授業開始までの1時間余りで、多くのことが語られました。
特別授業の始まりを告げるチャイムが鳴り、いよいよスタート!
手に汗を握り震えていたのに、鼓動も静まり、落ち着いた様子で照明のなかに進んでいく姿にプロを感じました。
90分の授業は3人のトークで瞬く間に過ぎていき、いつもの講演会では聞くことのできない奈良の深さを感じることができました。
京都・大阪は写真で言えばカラーで、奈良はモノクロだ。カラーには勝てないけど、モノクロには深みがあり、奈良は四次元的である。
奈良に来ると言葉で語れないが魂を揺さぶられる、DNAが揺さぶられる・・・などなど、とても興味深い内容でした。
また、石川住職からの「みうらじゅんさんの直筆絵馬プレゼント!」の超サプライズ発表もあり、会場にはどよめきが・・・。
終了後の控え室では、3人が一様に緊張から解き放たれた安堵の表情を見せ、「このトライアングルは良かったね」「これから3人であちらこちらで話しに行こうか」「売り出していこうか」とも相談されていました。
みうらじゅんさんが来られなかったことで、残念だった方も多かったと思います。アンケートにも多く感想が寄せられていました。
みうらじゅんさんのトークショーは、いつか実現したいと考えています。そのときまで・・・、どうか待っていてくださいね。
急遽、先生をお引き受けいただきました、平城遷都1300年記念事業協会の露口様、ならどっとFMの羽原様、本当にありがとうございました。
(かっぱ)
後日、「みうらじゅんさんの直筆絵馬プレゼント!」の抽選を行い、その模様をユーストリームで中継しました(↓で見ることができます)。
http://www.ustream.tv/recorded/13573027
これまでに実施した授業の紹介や、これからの授業予定などもお話しました。ぜひご覧ください♪