奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

知っ得!?奈良筆

2012.05.26 | 授業 | by Staff

こんにちは。
今回は、都跡中学校の近くにある“あかしや”にて、授業「古いけど新しい、奈良筆ワールド ~創業約390年の老舗を探訪~」を行いました。

今日は晴天で、初夏の日差しがジリジリと地面を照り付けていました。
授業に向けて“のぼり”を立てたりしましたが、ちょっぴり肌が焦げましたよ・・・。

知っ得!?奈良筆_1

そんな暑いなか、19人の学生のみなさんが頑張って来てくれたのが嬉しかったです。
ありがとうございました。

教室をのぞくと、白を基調とした清潔感あふれる内装になっていて、化粧筆コーナー、書道筆・筆ペンコーナー、実演コーナー、名品展示コーナーの4つにわかれていました。
いろんな種類の筆を一堂に見ることができたり、筆づくりの実演・体験も楽しめるステキな空間でしたよ。

知っ得!?奈良筆_2

授業は、株式会社あかしや社長の水谷豊先生の「筆の歴史」の説明から始まり、「筆の正しい使い方」「良い筆の見分け方」と続いていきました。
詳しい授業の様子については、授業レポートをご覧ください。

歴史ある奈良筆を体験!

良い筆とは、毛先がまとまり尖っていてコシの弾力があるものだとおっしゃっていました。
100円均一の筆とあかしやの事を比較して説明を受けたのでとてもわかりやすかったですよ。

知っ得!?奈良筆_3

続いて、伝統工芸士の松村文夫さんによる奈良筆の実演も行われました。

知っ得!?奈良筆_10

筆づくりは、柔剛程良く10数種類の獣毛を組み合わせ、書き手の使いやすい筆を作っていくのだとおっしゃっていました。
このように作られていく奈良筆ですが、太筆1本に何本の獣毛が使われているのか、みなさんはご存知ですか?
太筆1本に9,000~10,000本の獣毛が使われているそうですよ。
本数の多さにびっくりでした。

また、化粧筆の使い方についての説明や筆づくり、書道・絵手紙の体験も行われました。
学生のみなさんは、それぞれ興味のあるコーナーへ行って奈良筆の魅力を実感されていました。
みなさんの真剣な表情と時折見せる満面の笑みがとても印象的でしたよ。

化粧筆の使い方を聞いています

知っ得!?奈良筆_5

筆づくり体験

知っ得!?奈良筆_6

書道体験

知っ得!?奈良筆_7

絵手紙体験

知っ得!?奈良筆_8

最後は、学生のみなさんから感想や質問をお伺いしました。

知っ得!?奈良筆_9

そのなかで、筆の手入れについて先生からレクチャーを受け、筆を長持ちさせる秘訣や補修の裏ワザまで教えていただきました。
ラッキー!!知ってお得な豆知識でしたよ。

今回の授業では、筆文化のお話やいろんな体験を通じて「奈良筆」の魅力に迫ることができました。
株式会社あかしや社長水谷豊さんをはじめ、伝統工芸士の松谷文夫さん、あかしや社員のみなさん、お忙しいなかありがとうございました。

(おかちゃん)

HOTでCOOLな一日

2012.04.28 | 授業 | by Staff

こんにちは、よっしーです!
仏の姿を彫る、ということ ~若き彫刻家の仏像案内~」に、スタッフとして参加してきました。
それにしても、この日は暑かったですね~。まさかの夏日で、学生のみなさんも汗をフキフキ授業を受けておられました。
僕らスタッフも暑いことは暑かったのですが、授業開始直前はヒヤッとしたことがあったので、ワリと大丈夫でした。

ヒヤッとした原因はコレ!

HOTでCOOLな一日_1

なんだかわかります?
作品や道具が原因?
イエイエ、その下にある白布が原因だったんです。
時を遡ること約30分程前、僕らが会場設営をしている時に吉水先生が言ったひとこと。

吉水先生「道具を展示するのに、白布とかがあるといいですね」
スタッフ「・・・・・・(マズイ、持ってきてないや)。」

近くの公民館に取りに行くか!?と思いつつ、この授業を担当している“なさ”を見ると、少し動揺している!
・・・人って不思議ですね。自分が動揺していても、他の人が動揺しているのを見ると、なぜか気持ちが落ち着いてきますよね。
どうしようかなぁ・・・と、別の設営作業をしながらのんびり考えていたら、“なさ”が白布を持って登場!国際奈良学セミナーハウスが宿泊施設も兼ねていることを思い出し、無理を言ってお借りしてきたそうです。
ナイス機転!
そして、ありがとう、国際奈良学セミナーハウスのみなさま!

そんなアクシデントを乗り越え、授業開始。

HOTでCOOLな一日_3

授業レポート
生きる仏像
彫刻家目線の仏像解説

詳しい授業の様子は学生さんのレポートにお任せするとして、僕視点からみると、めっさぶっちゃけトークが多かったです。

HOTでCOOLな一日_2

授業終了後に吉水先生とそのことについてお話していると、
「え?そんなにぶっちゃけた話はしてませんでしたよー。
お酒の席とかで話している方がもっとぶっちゃけてます(笑)。」

ムムム・・・、僕がそんなところに居たら卒倒しちゃいます。
ちなみに余談ですが、このくだりは吉水先生のブログにも掲載されています。
◆彫刻家◇吉水快聞のブログ「奈良ひとまち大学の講演」
なんだか照れますね。でも、ネタにしてくれてありがとうございます(笑)。

この他にも、奈良の膠(にかわ)工場が閉鎖になったことや木材の話を伺いつつ、後片付けが終了。
う~ん、このあたりのお話もおもしろく、なにやらミニ講座っぽかったですね。
みなさんの要望が多ければ、アンコール講座が開催されるかも!?

お話は尽きないですけれども、いよいよお別れの時間。
荷物を車まで持って行くのに、メンズの僕も参加。
僕が持った荷物はン十万するものが入ってるもの。
「落としてはなるまいぞ」とヒヤヒヤしながら運びました。
暑かったけど、ヒヤヒヤした一日でした。

最後に、恒例の授業終わりの一枚!
吉水先生、ありがとうございました!!

HOTでCOOLな一日_4

(よっしー)

凛として和やかに

2012.04.28 | 授業 | by Staff

4月28日(土)は、初夏の日差しを思わせるような晴天。
今日の相棒(HANA)が雨女との噂がありましたが、どうやら噂のようです(笑)。

凛として和やかに_5

奈良町の風情を感じつつ、暑い日差しを受けながら「奈良ひとまち大学」の“のぼり”を立て、授業「ようこそ、茶の湯の世界へ! ~茶道のルーツは奈良にあり~」の教室、「喫茶去庵」の店内に。

お茶室を思わせる無駄な空間のない店内。
凛とした空気。
一輪一輪の花までが、背筋を伸ばしてキリリとしているよう。
一つひとつに行き届いた心遣い、先生のお人柄を感じました。

本日お点前を披露していただく御園棚(黒い漆塗りで、私の膝くらいの高さの机)をお借りして、受付の準備をイソイソ。

凛として和やかに_1

しばらくすると、天理大学の留学生の方々が到着。
ロシアの女性の方がおひとり、フランスとドイツの男性の方々がおふたり。

凛として和やかに_2

私、「話しかけられても、日本語しか話せないぞf(^^;」と、少し緊張しました。
相棒が「日本語話せますか?」と問うと、
みなさん、はにかんだ笑顔でうなずいてくださり、私、一安心いたしました。

参加者の方も、一人また一人と日差しの強い奈良町を歩いて来られました。

受付では、点茶体験で使うお茶碗を選んでいただきました。
すてきなお茶碗がたくさんあり、みなさん少し迷っておられました。
お茶菓子はおはぎ(あんこ・きなこ・黒ゴマ)が用意されていて、これも楽しい迷いの一つに(^-^)。

凛として和やかに_6 凛として和やかに_7

「どれがいいだろう?」「私これかな。」なんてお声を聞きつつ、授業開始の時刻となりました。

まずは、平野宗重先生のお話を聴きました。
そして、御園棚を使って立礼式でのお点前を見せていただき、参加者のみなさんの体験へ。

凛として和やかに_3

「これで大丈夫?」というお声や、「あ、結構きれいにできた」「美味しい!」なんて喜びのお声もあり、和気あいあいとした体験。

私も点茶体験をしたことがあるのですが、
これが結構難しいんです(;^^)_旦~。
なかなか泡立たないし、抹茶がうまく溶けなくて・・・。
しかし、参加者のみなさんはとてもきれいに泡立てておられて、「すごい!!」なんて感心しちゃいました。

凛として和やかに_4

先生のご厚意で、私たちスタッフにもお茶とお菓子が・・・(T-T)嬉しかったです。

最後にお茶室見学を行い、2時間という短い時間でグッと濃縮されたお茶の世界を体感しました。
奈良から始まる「茶の湯の世界」のように、「奈良ひとまち大学」ももっと大きく広がっていくように頑張りたいと思います。

次回の授業も、素敵な時間を過ごしていただきますよ!

(肉球ぷに×2)