秋篠から古墳を巡る
2016.05.28 | 授業 | by Staff
5月28日(土)の授業「スペシャリストの奈良案内 ~Nara観光コンシェルジュ、誕生!~」に、スタッフとして参加してきました。
天気予報では午後から雨模様で、少し動くと汗ばむくらい蒸し暑い日でした。
教室の秋篠町公民館に辿り着いて暫くすると、スタッフの“もじゅ”“Mochi”“Lenira”が資料や機材を持って到着。
続いて、先生や“麗”も笑顔で現れ、先生とスタッフが全員揃いました。
先生に挨拶を済ませ、さっそく授業の準備に取り掛かりました。
座卓や座布団を並べ、スクリーンやプロジェクターを設置し、15分前に準備を終えて学生のみなさんを迎え入れました。
本日の先生は、友松 洋之子(ともまつ よしこ)さんです。
先生は、第1回Nara観光コンシェルジュアワードで最優秀賞を受賞され、その時に発表したプレゼンテーション「秋篠の返呪詛の仏と佐紀盾列古墳群」を事業で披露してくださいます。
授業が始まると、みなさん、とても真剣な表情で聞いていましたが、神功皇后陵の説明の中で「灯籠の横を通ろう!(ガッツポーズ)」と先生が笑顔で口にされた時は、みなさんの表情が少し和らいだように感じました。
また、Nara観光コンシェルジュアワードでは、発表持ち時間の10分間が過ぎると減点されるので、ストップウォッチを買って家で何回も練習されたそうです。
今後、Nara観光コンシェルジュをめざす方にとっては、参考になる部分があったのではないでしょうか。
続いてみなさんの自己紹介。
参加動機を聞いていると、「奈良に住み始めてからお寺を巡るようになり、さらに奈良を知りたいと思うようになったから」「Nara観光コンシェルジュのプレゼンや選考方法に興味があったから」「先生のファンでお話を聞きたいと思ったから」など、目的を持って授業に臨まれていました。
いよいよ、コースを巡っていきます。
≪コース≫
秋篠町公民館→八所御霊神社→秋篠寺→神功皇后陵→日葉酢媛陵→成務天皇陵→称徳(孝謙)天皇陵
授業の様子は「ひとまちレポート」も併せてご覧ください。
「秋篠返呪詛の仏と佐紀盾前古墳群」
http://nhmu.jp/report/26003
八所御霊神社
秋篠町公民館を出発して初めに辿り着いた先は八所御霊神社。
道中は、迷路のように先が見えない道や緑に囲まれた細い道もあって、ワクワクした気持ちで歩きました。
東塔の礎石
秋篠寺の南門をくぐって境内を歩くと、右手に「東塔の礎石」がありました。
貴重な遺構だと思うのですが手で触ることができます。
苔庭
さらに奥へ進むと、本堂に続く絨毯のような苔庭があり、とても神秘的で美しく、みなさんもすっかり魅了された様子で、携帯のカメラで写真を何枚も撮っていました。
とても素敵な場所で、再度訪れたいなと思いました。
本堂
秋篠寺の代名詞とされる伎芸天立像や薬師如来像の慈悲に満ちた優しいお顔を拝むことができました。
仏さまを拝見したみなさんは、十二神将や八部衆に関する多くの質問を先生に投げかけていましたが、全ての質問に笑顔でゆっくりと丁寧に解説された先生は素晴らしい人です。
神功皇后陵
続いて向かうのは、奈良県でも指折りの古墳の密集地域です。
上り坂を歩いて辿り着いた先は、神功皇后陵。
雨がポツリと降ってきて、みなさんの話し声も少し小さくなりました。
少しお疲れの様子。
そんな様子を見て先生は「灯籠の横を通ろう!(ガッツポーズ)」と笑顔で口にされ、先頭に立って次の目的地をめざして歩いて行きます。
景気付けの一言になりましたよ。
日葉酢媛陵
前方後円墳を包む深い森とその周りを囲む周濠は美しく見えましたが、ひっそりとしていて何だか少し不気味な感じもして、夜道の独り歩きだと怖いだろうなと思いながらズンズンと歩きました。
成務天皇陵
少し歩くと古墳に挟まれた一本道で自転車とバイクが走り去りました。
それを見て「古墳と古墳の間を普通に自転車やバイクが走るのは奈良だけでしょうね」「これも奈良の凄いところですよね」というような会話が弾み、みなさんもスタッフも一緒に楽しんで歩きました。
称徳(孝謙)天皇陵
最終目的地に到着すると、先生からクッキーの差し入れを頂戴し、美味しくいただきました。
お心遣いありがとうございました。
私はこの後、自転車でお越しの学生さんと一緒に秋篠町公民館まで歩いて向かいましたので、先生やみなさん、他のスタッフとはここでお別れでした。
お世話になった先生、一緒に歩いてくれたみなさん、大量のクリップボードを独りで持ってくれた“もじゅ”、常に携帯とにらめっこしてTwitterを頑張ってくれた“Mochi”、ありがとうございました。
(おかちゃん)