奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

名言の洪水!

2016.10.01 | 授業 | by Staff

10月1日(土)の授業「おいしいパンで街をハッピーに ~MIA’S BREADの2つめのお店~」を、椿井町のMIA’S BREADで行いました。
今回の授業の講師は、MIA’S BREAD 森田三和先生です。

昼過ぎからパラパラと雨が落ちてきて、「スーパー雨男」と名高い私は不安いっぱいでしたが、スタッフとサポーターの方とで教室の準備を進めているうちに陽が差してきて、ヤレヤレ。

名言の洪水!_1

受付で学生さんにお好きなドリンクを注文していただき、本日の教室である2階のカフェへ。
古い建物を改装したアメリカンな雰囲気のお店。
店名は、三和さんが学生時代、アメリカに短期留学した際のニックネームが由来。
アンティークな感じのする内装や飾りがオシャレ感たっぷりです。

名言の洪水!_2

本日参加の15人の学生さん(全員女性)が揃って、授業がスタート!
みなさんのちょっと緊張した面持ちでの自己紹介の後、三和さんのお話が始まりました。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「エネルギッシュな店主、MIA’S BREAD」
http://nhmu.jp/report/26848

「人とは違った事がしたい」って想いから、芸大で絵の勉強をしていた彼女。
趣味だったパン作りを本を読んで独学し、完全オリジナルなパンを作り始めたとのこと。

名言の洪水!_4

最初、パンを商売にしたくないと思っていましたが、結婚・出産を経て、全てがゼロに戻ってしまったと感じ、自分が求められ必要とされる世界として、パン作りをチョイス!
1日3~4時間の睡眠が続き、子どもにも手をかけれず仕事に没頭した日々は、苦しかったけど楽しかったといった感じで超ポジティブ。
今回はインタビュー形式での授業でしたが、どんどん加速していく三和さんのトークに、スタッフも圧倒されっぱなし。

名言の洪水!_3

そうそう、彼女が発する言葉ってホント名言が多いんです。
いくつか挙げてみると
*休むと魂がとぎれてしまう気がした。
*やりたいのに我慢すると何かが歪んでくる。
*どんな時間にも宝がある。
*イメージは設計図、イメージできているうちは続ける。イメージできることは可能なこと、イメージできることを強く思う
・・・などなど。

人気のサンドウィッチについては、価格等の制限のあるなかであれこれ遊んで考えてみる。
「どんなものを食べたい?」
「パンの先には何がある?」
「どんな組み合わせ?」
いろいろなこと全てをイメージすると、自分の好きなことが自然に集まってくる。
食べたらHappyになる、食べる価値があるとい言いいながら作っているとのこと。

また、水泳が大好きな彼女、泳いでいる時に見える景色や感触も、パン作りのイメージに繋がっちゃうとか、凄いですよね。
子どもが堂々とサンドウィッチを食べられるようなカフェ、なんていうのもすでに頭の中でイメージされているよう。

名言の洪水!_5

質問タイムに入り、「奈良でお店をする理由は?」という問いには、「奈良は住みやすく、朝日も夕日もきれいに見える街だから。」「そして外国人観光客が多く、世界に向けて発信できるイメージが湧いてくるから」とのこと。
今回の教室である2号店のある椿井地区は、彼女が子どもの頃に育った街なんです。

名言の洪水!_7

「超ポジティブな三和さん、ネガティブになることは?」の問いには、「ネガティブになることはあるけれど、友達やその他の人間関係があるのでそんな気持ちは吹き飛んじゃう」って笑顔で答えていました。

最後に、若い学生さんたちに向けてのメッセージ。
「年齢を重ねてかっこ良くなりたい。
そういった生き方をみんながすれば死ぬまで現役。
カッコよさに年齢は関係ない!」

名言の洪水!_6

授業を通して、三和さんの話を聞いている時の学生さんたちの目が、最初から最後まで本当にキラキラ輝いてしていました。
美味しいパンで多くのファンを持つ三和さん、トークも魅力いっぱい。
あっという間の90分でした。

講師の三和さん、そして参加してくださった学生のみなさん、お疲れ様でした。

(J)

ベルギービールの魅力に触れてみた

2016.09.25 | 授業 | by Staff

近鉄奈良駅から東向北商店街を北へ・・・突き当りを右に曲がると、若草山が目の前に迫ってくるような景色を眺めることができます。
奈良女子大学が間近にあり、文教色豊かな閑静な街並みの一角に、今回の授業「奈良で愉しむ、ベルギービール ~ワインの王子様とビールの王国へ!~」の教室「ワインの王子様」があります。

ベルギービールの魅力に触れてみた_1

200年以上前は酒蔵であったその建物は、お酒を健やかに貯蔵する環境を維持したままモダンにリノベーションされ、趣のある店内となっています。
(思わず匠の「あの音楽」が脳裏をよぎります・・・。)

カランコロンとドアチャイムの音とともに店内に入ると、そこには世界各国のワイン、ベルギービールとそのビール会社のオリジナルグラスが所狭しと並んでおり、個性的でカラフルなパッケージは、それら自体が店内を装飾しているように、おしゃれな演出をしているように陳列されています。

ベルギービールの魅力に触れてみた_2

若かりし頃(現在もお若いですが)日本の有名酒造メーカーに勤務していた株式会社シマヤ代表取締役の粂(くめ)宏明さんが、今日の先生です。

ベルギービールの魅力に触れてみた_10

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「奈良で愉しむ、ベルギービール講座」
http://nhmu.jp/report/26652

授業は、ベルギーという国の歴史から始まりました。
ベルギーを知らずしてベルギービールは語れないというわけですな。

ベルギーはヨーロッパのどのへんに位置するか、みなさんご承知のとおりだと思いますが・・・「知らない」と囁かれた方がいるかも知れないので、ここで位置の確認です。
ベルギーはここにあります。

ベルギービールの魅力に触れてみた_3

北緯50度(サハリンと同じ)に位置すると聞くとめちゃめちゃ寒そうですけど、実は日本との平均気温差は5℃なんですって!
高温多湿な北大西洋海流の影響で、比較的温暖な気候といえるのですね。

ベルギーの言語・文化・気質などはだいたい北部と南部に大きく分かれて特徴が見られるらしく、それは紀元後の歴史に遡るとのこと・・・と難しいので、歴史に関することは各自お勉強していただくとして。

ベルギーの達人の粂さんは、日本からパリに飛んで、「パリ北駅」から「ブリュッセル南駅」まで特急列車に乗車してベルギー入りするそうです。

ベルギービールの魅力に触れてみた_4

首都のブリュッセルの中心地にあるグランプラスという大広場は、世界で最も美しい広場として世界遺産にも登録されていますね。

ベルギービールの魅力に触れてみた_5

そこで2年に1度開催されているフラワーカーペットがまた美しい。
2016年のテーマは「日本の花鳥風月」。
それというのも、今年はベルギーと日本が友好条約を結んで150周年という節目の年だったのです。
余談ですが、「世界3大がっかり」のひとつ「小便小僧」があるのもこの町・ブリュッセルです(笑)。
ベルギー未訪問の私が行った気になるほど、詳しくお話をいただきました。

講義はいよいよ本題のベルギービールに・・・。
ベルギービールは標準のアルコール度数が6~7%、高いもので11%と、比較的アルコール度数が高いのが特徴です。
ワイン作りと類似しており、2次発酵・3次発酵してアルコール度数を上げているそうです。
そして、人口約1,000万人のベルギーにあるビール醸造場は、なんと約200箇所!日本の醸造場とほぼ同じくらいだそうです。

ベルギービールの魅力に触れてみた_11

分類としては10タイプに分かれ、約1,000もの銘柄のビールがあるそうです。
分類の違いは酵母によるもので、多種多様な味わいをベルギービールは持っているのです。
そのなかから粂さんは、ベルギーでもとりわけ手作りでビール作りをしている醸造場のビール4銘柄をおすすめくださいました。

待ちに待ったテイスティングタイム!
さっきまで真剣に話を聞いていたみなさんの顔が、「ついに来た~!待ってました」と言わんばかりの表情に。
今回は分類の違う3つのビールを用意していただきました。

ホワイトビール(白)
パーテルリーヴェン・ヴィット
「ビールが苦手な私でも飲めちゃうよ!!」

ベルギービールの魅力に触れてみた_6

アビィビール(黒)
マレッツ・ブラウン
「アルコール度数高いけど、おいしい」
「色が濃いけど、飲み口はさわやか~」

ベルギービールの魅力に触れてみた_7

ランビックビール(赤)
ベル・ビュークリーク
「なに?!この優しい色・・・」
「ん?なんだかビールでない味がする」
「えっ!野生酵母?に自然発酵?」
「チェリーが中に?」

ベルギービールの魅力に触れてみた_8

ベルギービールは少々高価ではありますが、一つひとつ手間暇をかけているので、そこは納得でした。
手作りの優しい味と醸造者さんの気持ちのこもったビールをいろいろテイスティングしてみたい・・・。

参加された学生さんからは、
*知識がたくさんあって、面白く聞くことができました。次にベルギービールを飲むときに楽しめると思います。参加できてよかったです。
*ビールの種類を初めて知りました。次からどんなビールなのかを意識しながら飲みたいです。
など、たくさんの感想をいただきました。

ベルギービールの魅力に触れてみた_9

ちなみにこの授業、たくさんのお申込をいただきました。
あまりにも多かったので、粂先生と相談して、特別に2回同じ授業をしていただきました。
粂先生、ありがとうございました。

ワインの王子様はワインもベルギービールもたっぷり楽しめるお店です。
ぜひ、立ち寄ってくださいね。

(まち子)

豆腐愛とカープ愛

2016.08.27 | 授業 | by Staff

夏休みも終わりに近づき、子どもたちは宿題の追い込みに忙しかった(?)であろう8月27日(土)、授業「リヤカーで街を行く豆腐職人 ~きたまちで豆腐を作る、という仕事~」を、若草公民館で行いました。
当日は曇り空。
暑い暑い猛暑がちょっとだけましになって、授業準備に向かう“くすきち”の足取りも軽い♪

若草公民館に到着すると、奈良ひとまち大学ののぼり旗がお出迎え!

豆腐愛とカープ愛_1

スタッフ“さとちん”が、既に教室の準備に取り掛かってくれていました。
わぁ~ごめんなさい!
応援スタッフなのに結局特に何もせず・・・
お菓子と受付の準備をしただけ((+_+))

豆腐愛とカープ愛_2

そんなこんなで準備をしていると、今回の授業の先生「きたまち豆腐」店主の藪田洋輔さんが、キャップをかぶりTシャツにズボンにサンダルというなんともラフな格好で登場!!

豆腐愛とカープ愛_3

うん??先生が着ているTシャツ。
よく見ると「薮田○○」えっ!?オリジナルTシャツですか?と思い、もっとよ~く見ると、カープのユニフォームを着た野球選手のイラストに「薮田和樹」の文字。

豆腐愛とカープ愛_4

誰??
先生と同じ「薮田」というお名前の広島カープの投手だそうです。
自分と名前が同じ選手が入団したから「こいつ応援しよう!」と思って応援しているそうな。
何を隠そう、いや隠してないな!むしろ大っぴろげに言ってるな。
薮田先生は広島カープの大ファンなんです!!
あっ!先生!!この度は広島カープ優勝おめでとうございます!!
優勝したあかつきには近鉄奈良駅の噴水前で「ふるまい豆腐100人分する!」って授業の時におっしゃっていましたが、本当にされたのかな?
優勝した後、確認すればよかった~しまった~!
ちなみに「きたまち豆腐」のお店の前にある赤いベンチ。
あれは「広島市民球場」が閉鎖されて解体される際に記念にもらってきた物なんですって!
そうです。
わざわざ広島まで出向いて奈良まで持って帰って来たんです。
凄いでしょ!熱いでしょ!カープ愛!!
お店に行った際には、ぜひ一度座ってみてください!
熱い熱いカープ愛が実感できますよ。

授業のお話から、先生のカープ愛のお話になってしまいました。
授業の内容は、ひとまちレポートをご覧くださいね。
「リヤカーを引く豆腐職人」
http://nhmu.jp/report/26631

今回の授業は、先生のシャイな(?)性格を考慮して、スタッフ“さとちん”とのインタビュー形式で行いました。
「俺なんかの話を誰が聴きたいねん」「なんでわざわざ話聞きに来てくれはったんやろ」と事前の打合せでもボヤキまくっていた先生。
そこで、参加した学生のみなさんには、自己紹介の際に「なぜ今回の授業に参加したのか」という参加動機をお伺いすることになりました。

豆腐愛とカープ愛_5

参加した学生さんたちは、みなさん藪田先生の人柄に興味津々!!
「きたまち豆腐」の常連さん。
豆腐はよく買うけど店主とお話したことがなかった。
どんな方が豆腐を作っているのか知りたかった。
東向商店街でリヤカーを引く姿を何度か見かけて「あれは何?」と興味をもった方。
サラリーマンから自営業に転職された経歴に憧れをもつ方。
藪田先生の古いご友人。
そしてそして、単純に豆腐が大好きな方。←これが一番ダントツに多かった意見!!

ほ~ら!先生のお話を聴きたい方がこんなにもいらっしゃったじゃないですか!
自己紹介の時間は、学生さんたちと先生とのディスカッションタイムになりました。

豆腐愛とカープ愛_6

「自営業最高!!」と言い切る先生。
自己分析によると、最初から最後まで自分の手でやりたいタイプなので、自営業に向いているとのこと。
「俺は協調性ないねん」「一人でやるのが好きやねん」と言っているものの、なんだかんだで人とつるむのが大好きで、先生の周りには自然と人が集まってくる。
とっても不思議な雰囲気をもった方です。
飾りっ気のない気さくな喋り方が魅力の先生。
笑いが絶えない授業となりました。

豆腐愛とカープ愛_10

この仕事は死ぬまでやりたい!と豪語する先生。
2号店を出す気は全くないそう。
その理由は人に任せたくないから。
豆腐は作り手が変わると味が別物になってしまうので、この味を守りたいという強いポリシーがあるんです!!

授業の最後には、夏季休業中のお店に全員で移動し、厨房の中まで見学させていただきました。

豆腐愛とカープ愛_7

お店の中には、夏休み中の「きたまち豆腐」の代名詞にもなっているリヤカーが。
このリヤカーは、一丁焼きの鯛焼き「こたろう」さんから譲り受けたものだそうです。

豆腐愛とカープ愛_8

店名を考える際に「藪田豆腐店」という案もあったけど、「これでは店がどこの場所にあるのかわからないから、地名を店名にして大正解だった」と言うとおり、リヤカーで売りに歩いても、車で遠方まで売りに行っても、「きたまち」という名称で、お店がどこにあるのか一目瞭然☆

豆腐愛とカープ愛_9

今回はお店がお休み中だったため、自慢の豆腐を食べられなかったのが残念!!
参加されたみなさん全員「せっかくだから食べたかった~!」と指をくわえていました。
もちろん私もそのひとり。
絶対、近々、豆腐を買いに行こうと思います。
あっ!お店まで行かなくても、東向商店街でばったりリヤカーを引く藪田先生に遭遇するかもっ!
生のラッパの音色も聞けて、リヤカーも見れて、おいしい豆腐も買えて、なんとも楽しい瞬間になりそうです。

(くすきち)