奈良ひとまち大学

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花ちゃんちの美味しいごはんと美味しい話

2023.04.23 | 授業 | by Staff

今回の授業「団地でごはん屋さんをはじめた! ~元公務員の『おうちごはん』って?~」の教室「花ちゃんちのおうちごはん」に到着すると、すでにいい香りが~。
授業中は奈良ひとまち大学の貸し切りですが、終わればすぐに通常営業とのこと。
仕込んでいるのは木の芽のお料理かな?
春っぽい香りがします。

花ちゃんちの美味しいごはんと美味しい話

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「お店は店主さんの人生そのものだなぁ~」
https://nhmu.jp/report/39417

今回の授業の先生「花ちゃん」こと花村淑子さんは、元・奈良市の職員さん。
色々な部署を経験するなかで、当時は珍しいイベントの企画をすることになり、その準備のために食べ歩き&飲み歩きをしていて、奈良の美味しいものの魅力にハマったそう。
それで、いつか自分のお店を持ちたいという夢を持つようになったとのこと。
初めは友達に話す程度の夢だったけれど、調べていくうちに「できそう!」と思うようになり、専門のところに相談に行ったりするうちに、どんどん具体的になっていったんだそうです。

花ちゃんちの美味しいごはんと美味しい話

異動のタイミングで、迷惑をかけないようにと思い切って退職し、お店をするためにアルバイト(修業)をしようと決意。
いろいろなお店でアルバイトをすることで、自分の開きたいお店の理想と現実がわかってきて、具体的にお店のイメージができあがったそうです。
お客さんとコミュニケーションを取りたいからカウンターを作り、どんな方でも来られるようにバリアフリーにして、机も特注の脚の少ないものを採用したとのこと。

さて、本日のメニューは、お菓子コースとお酒コースから選んでいただきました。
お菓子コースは月ヶ瀬のほうじ茶や古来から奈良に伝わるおまんじゅう。
お酒コースは、にごり酒と清酒と醤です。

花ちゃんちの美味しいごはんと美味しい話

そして花ちゃんのお話は、マニアックなお祭りやお店の情報が散りばめられていて、「へぇ~そんなお店が!」「今度行ってみよう!」と感嘆するばかり。
味にこだわっているお店は、目に付きやすい大通り沿いではなく路地を一本入ったところや地下にあるそうです。
なるほど!そのとおりかもしれない。
みなさん、うんうんと頷きながら聞いていました。
授業後も学生のみなさんからたくさんの質問がありましたよ。
もっといろんな話を聞いてみたいと思った授業でした。

花ちゃんちの美味しいごはんと美味しい話

団地というコミュニティに居ると、戦時中の苦労した話や高校野球で活躍した話など、お客さんからいろいろな人生経験を聞くことができておもしろいそうです。
最近は学生も団地に住んでいるので、シニア世代と若者の交流もとてもおもしろいとのこと。
花ちゃんのお店だからこそ聞ける話なんだろうなぁ。
花ちゃんのお店だからこそ、いろんな世代の魅力的な方が集まってくるんだろうなぁ。
そう思いました。

(たかねぇ)

人と自然が手をつなぐ「おいしい森」

2023.04.22 | 授業 | by Staff

築250年の農家をリノベーションして誕生した「ア。ウン。HAUS」が熱い!

人と自然が手をつなぐ

ここは近鉄奈良駅から車で北東に30分ほどの場所。
大久保裕恵さんとオランダ人のヨスさんご夫妻は、オランダから帰国後の2018年から、ここ須川で、農薬を使わず自然と共生しながら食べられるものを作る活動、その名も「おいしい森プロジェクト」を手掛けています。
日々の暮らしを多くの人に発信し、共感した人々が次々に訪れています。

人と自然が手をつなぐ

本日の授業「楽しくて未来型!里山の充実ライフ ~『おいしい森プロジェクト』始動~」の参加者もスゴイ!
「日頃から里山づくりに協力してます。」
「老後は田舎暮らしが目標で、参考にしたいので。」
「かつてオランダで仕事をしていました。」
「(オランダの)お隣ドイツから昨年帰国しました。田舎の雰囲気が懐かしいです。」
「農学部で勉強している大学生です。」
今回の授業を「これだ!」と思って「来るべくして来た仲間」ばかりです。
自己紹介が終わった頃には不思議な一体感が生まれます。

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「里山体験」
http://nhmu.jp/report/39486

画像を交えながら「おいしい森」の紹介をする裕恵さん。
ヨスさんがオランダ語でところどころ補足します。
「ああ、そうね」と、それを日本語で説明する連係プレイにご夫婦の絆を感じ、「ほっこり」します♡

人と自然が手をつなぐ

質疑応答タイムでは、笑顔で頷き、目を丸くして興味深げに耳を傾けるヨスさんと裕恵さん。
表情がくるくると変わり、とても魅力的です。

さあ!全員で「おいしい森」に出かけます。
すぐにあちらこちらで歓声が上がります。
「見つけた!」
「これ、コゴミですよね?」
裕恵さんからは、「収穫してね!収穫しないと草木は自分の役割が無くなったと思ってしまうのよ」と、目から鱗(うろこ)の魔法の言葉!

人と自然が手をつなぐ

「少し酸っぱい味がする」というイタドリに、鼻を近づけたりかじってみたり、思い思いに自然を採集します。
マイナスイオンをいっぱい浴びたココロとカラダは大喜び。
みんなずっと前から知り合いだったみたいに、会話も弾んで・・・自然って偉大。

人と自然が手をつなぐ

このあと振る舞われた「イタドリご飯」を「おかわり」する人がたくさん。
自然の空気を吸うと、いつもよりおなかが空くんです。

人と自然が手をつなぐ

「こういう活動で何かお手伝いできることはありますか?」の声に、「草刈りでも何でも、できることを手伝ってくれると嬉しい。いつでも大歓迎よ」と裕恵さん。
学生のみなさんの「また来ます」「次は子どもと訪れたいです」と言って笑顔で帰って行かれる姿が印象的でした。

人と自然が手をつなぐ

(奈725)

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

2023.04.20 | 授業info | by Staff

小西町にあった喫茶店「可否茶座アカダマ」をご存じですか?
若い世代の方はご存じないかもしれませんが、レジェンド的存在だったんですよ。
文化人や奈良好きの人に愛された可否茶座アカダマは、惜しまれつつ2011年に閉店しました。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

6月4日(日)の授業「生まれ育った奈良について ~喫茶と文化人と高畑町と~」の先生は、そのアカダマの元マスターである大槻旭彦(てるひこ)さんです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

奈良ひとまち大学の授業企画スタッフとして、少々歳は食っておりますが新米のわたくし。
「授業を企画するとしたら?」と考えたとき、最初に思い浮かんだのが大槻さんでした。

大槻さんとの出会いは前任の公民館。
ある講座の受講者として来てくださったのですが、講座の企画に関してもアドバイスや意見をいただいたりして、博学でいろいろな引き出しをお持ちのすごい人だなぁと思っていました。

最初は経歴を全く知らなかったのですが、その後いろいろお話をするなかで、あの有名なアカダマの元マスターということを知りました。

大槻さんはアカダマのマスターをしているときに、お客さまとお話をするなかで奈良の歴史についてもっと学びたいという思いを強く持ちます。
そして、アカダマ閉店後、奈良大学文学部に入学。
大学卒業後も奈良まほろばソムリエの会などで活躍され、奈良の歴史を探求し続けています。
そして2021年にその歴史研究の集大成として『奈良高畑界隈 ―その歴史と伝承―」を上梓され、奈良新聞文化賞を受賞。
大槻さんの飽くなき向上心と好奇心には目を見張るばかりです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

そして、大槻さんは実に様々な顔をお持ちなんです。
このあたりのお話は、授業でたっぷりお伺いすることにしましょう。

今回の授業は大槻さんのお話を聞くだけではありません。
特別にアカダマ時代のコーヒーを再現してくださいます!

授業の教室は、もともとアカダマであり、当時の雰囲気がそのまま残っている「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

当時から飾られていた写真や版画なども、そのまま使われているそうです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

授業では、大槻さんが焙煎したコーヒー豆をサイフォン式で淹れてくださいます。
ことのまあかりの定番、古代スイーツと一緒にどうぞ♪

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

あのアカダマのコーヒーをいただけるなんて、なかなかレアな企画だと思うんですが、いかがでしょうか。
おいしいコーヒーとお菓子をいただきながら、大槻さんの奈良への愛がぎっしりつまったお話を聞いてみませんか?

みなさまのお申込みをお待ちしております♪
申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/39251

(ラブ)