奈良ひとまち大学

menu

ひとまちブログ

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの

2015.01.25 | 授業 | by Staff

長かった・・・。
2014年8月に大雨のため中止となった、野原レンゲさんの授業「私の仕事は、ぬいぐるみ ~自分で切り拓く、仕事と人生~」が、ついに!ようやく!「ぬいぐるみ作家、というしごと ~夢に向かって、歩いて行く~」となって、ここに開催!!

4周年授業のブログ「奈良ひとまち大学もイノベーション」で、「乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられなかった」とかテキトーなことを言ってましたが、急遽、応援スタッフとして参戦を打診された時は、ホントに「運命(ディスティニー)」を感じました。

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_1

さてさて、急遽とはいえ、当日の資料はもらっているので、どんな流れなのかを頭に入れておこうと資料を読みだしたんですが、珍しくコーヒーを入れたら、「コーヒー片手に資料を見ながら、頭頂部が薄くなり始めた男が『できる男』をいかに演出できるのか」を追及したくなり、いろんな頭の角度を試していたら当日が来てしまいました。
わかったことは、野原さんのお話があるということと、ワークショップをするので助手が来るということの2点でした。
ま、なんとかなるか!

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_5

で、当日。
教室に荷物を運んでいると、野原さんの隣にイギリスの超有名ポップバンドのリーダーに似たシュっとした人物が!!

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_3

“なさ”に聞いたところ、その方が助手さんでした。
最初に見たときは、「髪の長いシュっとした人やなぁ」くらいにしか思っていませんでしたが、授業で自己紹介の際「野原ロンゲです」とサラッと言ったのを聞いた時の衝撃といったらもう!!
「シュっとしてるのに自虐ネタで笑いを取りにいく」なんて、僕とキャラかぶりまくってるやん!
「今日ツイッターやし、ロンゲより笑いを取りにいったる!」と心に誓った授業開始直後でした。

そんな僕の思いをよそに、穏やかに授業が開始。
授業の内容は、ひとまちレポートをご覧ください♪
「ぬいぐるみを通して生き方を学ぶ」
http://nhmu.jp/report/21131

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_4

授業の詳しいお話はmi-moさんにお任せしますが、とっても濃い内容でした。
サクセスストーリーで胸を踊らされたかと思ったら、プライベートな事柄にもかなり踏み込んだ胸が詰まるお話など、ジェットコースターのような授業でした。
ツイッターで笑いを取りにいくとか思ってましたが、そんなんとてもとても。
それどころか、あまりの内容に動揺してブレッブレの実況ツイートでした。

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_7

授業が終わって片づけていたら、奈良ひとまち大学が誇るキャメラマンの“じーあん”が、ぐったりした様子。
「そうか、じーあん。キミも濃い授業に精魂尽き果てたんやね」と思ったら、助手さんとの撮影ポジションの位置取り合戦をしてたとのこと。
「撮影したいところに助手さんおんねん!ムキーッ!」とこぼしておりました。
「じーあん、本職と視点が似てるんやったらそれは誇れることじゃないか」と言おうかと思いましたが、めんどk・・・、もとい精魂尽き果てた僕には、言葉にできませんでした。

「ライバル」とは戦うのではなく高め合うもの_6

可愛らしいぬいぐるみを通しての授業でしたが、スタッフにとってはなかなかハードな授業でした。
次はギャフンと言わせてやるぜ、助手さん!!

(よっしー)

なんて優雅な午後のひととき

2015.01.24 | 授業 | by Staff

1月24日(土)、春の訪れを思わせるようなポカポカ陽気の日。
「奈良ホテル その歴史と伝統 ~憧れのクラシックホテル探訪~」にスタッフとして参加しました。
この日は、若草山の山焼きの日。
奈良ホテル周辺は行きかう観光客で賑わい、客室も満室とのこと。
夕方の点火に向けて、街はどんどん活気づいている感じでしたよ。

実は、この歳にして奈良ホテルを訪れるのは生まれて初めての私(^_^;)
何だかとっても格調高いイメージで、ちょっとランチでも・・・と気軽に行ける感じではなかったのですね。
今回、お仕事ながら行く機会をいただけて、遅ればせながらの奈良ホテルデビュー。
ウキウキ心も躍ります♪

なんて優雅な午後のひととき_1

敷地はとても広く、正門からホテルの外観は見えません。
門からゆるい上りのカーブを登っていくと・・・ドドーンと建物が出現します。
授業でもお話されていましたが、ワクワク感を演出するために、あえて門から建物が見えない設計になっているのだとか。なるほど~。
何とも言えない格式と歴史を感じさせる和の木造建築はとても重厚な感じで、「おー、これが奈良ホテルかぁ・・・」と思わず見入ってしまう・・・美しい建物でした。

なんて優雅な午後のひととき_10

奈良ホテルは本館と新館にわかれており、授業は新館の宴会場で行いました。
あっ、宴会場といってももちろん、洋風で天井が高くて結婚式なども行われる広くて素敵な会場ですよ。
大きな円卓テーブルにふかふかの椅子。
優雅な雰囲気のなか、授業を進められました。
学生のみなさんも、いつも以上におめかしされている感じでした♪

なんて優雅な午後のひととき_11

先生は、奈良ホテル営業本部の辻部長。
ダンディーで渋い感じながらも、優しげな目元が印象的な方でした。
奈良ホテル一筋30数年とのことで、「時間があればもっともっとお話ししたいことはあるんです」とおっしゃるくらい、ホテルが刻んできた歴史や数々のエピソードを知り尽くしておられる方です。
軽妙な語り口調で、何よりも辻部長ご自身が奈良ホテルを愛してやまない感じが、お話の中からも伝わってきました。

なんて優雅な午後のひととき_4

授業が始まるとほどなくして、数人のホテルスタッフのみなさんがとってもスマートにあれよあれよとケーキセットをお給仕してくださり、至れりつくせりな感じでした。

なんて優雅な午後のひととき_5

奈良ホテルといえば、皇室ご用達で有名ですし、世界の錚々(そうそう)たる要人が宿泊することでも知られていますよね。
近年では、天皇皇后両陛下やダライ・ラマ、その昔はオードリーヘップバーンやチャップリン、アインシュタインなどなど・・・歴史上に残る人物が宿泊した際のエピソードは、やはりとっても興味深かったです。
要人が宿泊するスイートルームは、セキュリティーも万全なんだとか。
狙撃に備えて、窓には防弾ガラスが設置がされていて、部屋の間取りなどの情報も非公開なんだそう。

なんて優雅な午後のひととき_7

辻部長が実際に真近でお給仕やご案内をして要人と会話を交わした際のエピソードは、私たち一般人は決して知ることできないことばかりで興味津々でした!
知らない世界を垣間見た感じでしたョ。

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください☆
「憧れの奈良ホテルにて。」
http://nhmu.jp/report/21481

実際にホテル内も見学させていただきました。
外観は完全に和の造りですが、中は赤い絨毯が敷き詰められ、洋風でクラシック調です。
でも、随所に和のインテリアが施されていて、和洋折衷が特徴とのこと。
シャンデリア、マントルピース、絵画、ピアノ、置時計・・・。
その全てに歴史が刻まれていて、それにまつわるエピソードがあって・・・。
なんて優雅で素敵なんでしょう(*^。^*)と、うっとりしてしまいました。

なんて優雅な午後のひととき_9

最近の傾向としては、女性おひとりの宿泊客も意外とあるそう。
繁忙期を除くと、宿泊代もリーゾナブルになるそうですよ。
ミュージックコンサートやワインサミットなど、様々な催しも行われているそうです。

何だかこれまでの恐れ多いイメージは払拭され、一気に憧れのホテルになりました。
日頃の喧騒から離れて・・・私もいつかは泊まってみたいなぁ・・・(*^_^*)
もちろん、宿泊しなくてもランチやディナーにぜひ行ってみたいですね♪

なんて優雅な午後のひととき_6

あなたも奈良ホテルを訪れてみてはいかがですか?

(k623)

「大とんどと山焼きの深~い関係 ~春日大社の神事に参加しよう~」に参加してみた!

2015.01.24 | 授業 | by Staff

2015年1月24日(土)。
晴れた~晴れた~晴天だぁ~!
ツイッター担当の“よっしー”は雨男のようですが、私は「スーパー晴女」なのですよ!
そう、今日は絶対晴れてもらわねば困ります。
よかった~(^.^)

大とんどと山焼きの深~い関係_10

今日の授業では、奈良の代表的な冬のイベント「若草山の山焼き」の前に行われる「春日の大とんど」に行って参りました。

奈良生まれ奈良育ちの私は、家のベランダから山焼きがよく見え、例年その日は家から出ることなく、花火や山の焼けていく様子を眺めて楽しんでおりました。
実は、山焼きの前に御神事やたくさんのイベントがあることをよく知らなかった私・・・。
もったいない~(涙)

しかし今日の授業では、大とんどの御神事に参加し、山焼きとの深いつながりについて春日大社の権禰宜 千鳥祐兼さんに学び、さらに御本殿を特別参拝できるというスペシャルコース!
大感激でございます。

「大とんどと山焼きの深~い関係_1

さあ、始まりますよ。

「大とんどと山焼きの深~い関係_2

飛火野に太鼓の音が響き渡り、「春日の大とんど」の御神事が始まりました。
たくさんの人が見守るなか、祝詞が読み上げられます。
「かしこみ かしこみ・・・」
(ジャンプしても、前は全然見えません(涙)。)

祝詞の後は御祭壇の火を松明につけて、5メートル四方に組まれた火炉のなかに積まれたお守りやお札、しめ飾りなどの山に火入れされます。
瞬く間に火が燃え上がり、すごい勢いで真っ赤に・・・。
禰宜さまの祝詞の声と燃え盛る炎の音のなか、粛々と御神事が進んでいきます。

祝詞の後は、巫女さんによる神楽奉納。
最後に玉串を奉り、御神事は終了です。
御神事中は撮影NGだったので、終わったところを急いでお焚き上げの撮影をしました。

「大とんどと山焼きの深~い関係_3

御神事の後は、お焚き上げの祭壇の周りをぐるり一周、お神酒をいただいて(いいなぁ)席に戻り、ご神事に参加されたみなさんの祈願串を奉納し、祈願の読み上げが始まりました。
もちろん、奈良ひとまち大学の学生のみなさんの祈願も読んでいただきましたよ!

「大とんどと山焼きの深~い関係_4

この後は、場所を貴賓館に移し、千鳥権禰宜にお話を伺いました。
貴賓館は、皇族の方々がご参拝される折に休憩をされるところです。
現在の貴賓館は、昭和天皇がご参拝される時におもてなしをするため、改装されたそうです。
部屋は広く、皇族ご一家のご参拝の時の写真が飾られていて、厳かな空間です。
(そうそう、後から聞いた話ですが、貴賓館へは、一般の来訪者は通常は南側の入口から入れていただくものなのですが、今回は千鳥権禰宜の計らいで、皇族の方々が出入りされる正面玄関から入らせていただきました。ありがとうございます!)

「大とんどと山焼きの深~い関係_5

千鳥権禰宜のお話は・・・
春日大社の大とんどは2月11日(紀元節)に行われていた行事だそうで、後に1月15日(成人の日)に若草山のふもとで、2002年からは飛火野で、行われるようになったとのことです。

若草山の山焼きの起源は、もともと山から出る悪い霊が人々を怖がらせて、この山を焼かなければ不幸事が起こるという迷信で人々が放火を重ね、寺社に延焼すると困るということから、江戸時代の末期頃に奈良奉行所と東大寺・興福寺が日を決めて山を焼くという風習が始まったとのことです。

そして、その山焼きをする火は「御神火」といって、春日の大とんどよりもらい受けることになったそうです。
この大とんどから山焼きまでの一連の行事は、春日大社・東大寺・興福寺の神仏が習合して、鎮魂と慰霊、また奈良全体の防火と世界平和への祈りとして催されているのです。

「大とんどと山焼きの深~い関係_6

実は、ここまでで予定時間が押しておりまして、千鳥権禰宜は急ぎながら、でもゆっくり解りやすくお話してくださいました。
学生のみなさんは、真剣に耳を傾け、頷いたり、時には笑ったりと、楽しい時間を共有することができました。

この後は御本殿の特別参拝に向かいます。
時間のこともあって、少し急ぎ足でお願いしま~す。
それでも参道でのお話は欠かせません!

「大とんどと山焼きの深~い関係_7

さあ、いよいよ特別拝観です!
この朱色の扉からどうぞ!

「大とんどと山焼きの深~い関係_8

私は毎年、初詣には春日大社にお参りさせていただくのですが、御本殿のこんなに近い場所に立ち入らせてもらったのは初めてです。
テンション上がりますね!
また、御蓋山浮雲峰遥拝所も普段はなかなか立ち入ることができない禁足地で、こちらでもしっかり参拝させていただきました。
この後、藤浪之屋の中で万灯籠の美しさを体感し、一連の特別参拝は終了です。
千鳥権禰宜、長い時間どうもありがとうございました。

「大とんどと山焼きの深~い関係_9

この余韻を暫し味わいたい方はそのまま残っていただいて、春日大社の山焼きの行事にも引き続きご参加いただきました。

今日はお天気にも恵まれ、由緒ある場に参加させていただき、また楽しいお話も伺い、最後に御本殿のお近くで参拝することができて、とても幸せな気分です。
スタッフの役得ですね!
有意義な時間をありがとうございました。

(さとちん)