「大和橘」でつながりましょう
2015.03.22 | 授業 | by Staff
3月22日(日)、授業「幻の柑橘『大和橘』って? ~古代から伝わる希少種の秘密~」を、「なら橘プロジェクト尼ヶ辻フィールド」と「サロン・ド・サラサラ」を教室にして行いました。
応援スタッフとして参加しましたので、その様子をご紹介します。
集合場所は、近鉄尼ヶ辻駅の西側出口前。
駅に受付を準備するのが待ちきれず、サロン・ド・サラサラを探してたどり着いた学生の方には本当に申し訳なかったのですが、駅まで戻っていただきました。
今回の授業は駅からスタートだったもので・・・すみませんでした。
楽しみにしてくださっているお気持ち、しっかりと受け止めました!
先生の、尼ヶ辻フィールド代表・久保田有さんは、笑顔が優しそうで、初めてお会いしたのに懐かしい雰囲気のする方でした。
駅から5分ほど歩くと、なら橘プロジェクト尼ヶ辻フィールドに到着です。
近鉄橿原線の線路と垂仁天皇陵の間にフィールドがあり、授業の間にも幾度となく電車が通ります。
お天気もよく、のどかな風景と電車とがおさまった写真が撮れると、なんだか嬉しくなります。
いえいえ「撮り鉄」ではありません、今日は授業スタッフです。
久保田さんのお声が電車で聞こえない・・・、そんな場面も何度か。
フィールドで説明を聞いた後、垂仁天皇陵の正面に行きました。
「左近の桜、右近の橘」
数年前に切ったので、橘はやや小さめとのことでしたが、お雛様の、蜜柑の木のようなあれが、橘だったのです。
何十年越しで、すっきりしました。
みなさん知ってましたか?
垂仁天皇陵から戻るとき、道端につくしが出ていたりするかと思いましたが、「もうピークは過ぎたよ」と、学生さんから教えてもらいました。
その方は、たくさん取って来て冷凍にしてあるそうです。
そういえば、卵とじにして子どもの頃に食べませんでしたか。
季節を感じることって大事だなと思います。
外に出て風を感じて歩くことは、そんなことに気づかせてくれます。
久保田さんは、愛してやまない橘への想いを熱く語ってくださるので、時間が過ぎるのがあっという間です。
質問がある人は、移動中など、タイミングを見つけて熱心に質問しておられます。
それにしても、そう幅広くない道を車がひっきりなしに通ります。
のんびりと春の散策をするのも、安全第一です。
サロン・ド・サラサラに着いて、カバンをおいてイスに腰掛けると、みなさんホッとした様子。
そこは南向きの窓から風が通り、とてもくつろげる雰囲気なのです。
後半は橘の自生地の話、橘プロジェクトの話。
橘を材料に使ったお菓子やお茶の試食もありました。
サロン・ド・サラサラのボランティアのみなさん、ありがとうございました。
ひとまちレポートは、こちらをご覧ください。
「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」
http://nhmu.jp/report/21694
「第175回授業に参加して」
http://nhmu.jp/report/21792
また、ワークショップで大和橘の腕輪を再現!ということで、四季橘の実を使って、腕輪を手作りしました。
それがまた、いい香り!
部屋中が爽やかな何ともいえない、いい香りに包まれました。
ちょっと外歩きあり、興味深いお話あり、ワークショップあり、楽しい授業といい香りが合わさって、深く印象に残るひとときになったのではと思います。
大和橘オーナー制度の紹介もありましたし、興味をもって活動に賛同する人の輪が奈良からどんどん大きくなっていくといいなぁと思います。
ホトトギスの鳴く頃、初夏の青空のもと、橘の可憐な花が咲くそうです。
「テッペンカケタカ」が聞こえてきたら、尼ヶ辻フィールドを訪ねてみたいです。
最後に、学生のみなさんに感想を言っていただきました。
「奈良ひとまち大学、なかなか当たらないが参加できてよかった」と言う方があって、人気の高さをありがたく思います。
最後に腕輪の保管について。
ビニール袋に入れたり傷がつくとよくないそうです。
風通しのよいところにおいて、カラカラにしてくださいね。
(和の美)