こんにちは。
今回は、都跡中学校の近くにある“あかしや”にて、授業「古いけど新しい、奈良筆ワールド ~創業約390年の老舗を探訪~」を行いました。
今日は晴天で、初夏の日差しがジリジリと地面を照り付けていました。
授業に向けて“のぼり”を立てたりしましたが、ちょっぴり肌が焦げましたよ・・・。
そんな暑いなか、19人の学生のみなさんが頑張って来てくれたのが嬉しかったです。
ありがとうございました。
教室をのぞくと、白を基調とした清潔感あふれる内装になっていて、化粧筆コーナー、書道筆・筆ペンコーナー、実演コーナー、名品展示コーナーの4つにわかれていました。
いろんな種類の筆を一堂に見ることができたり、筆づくりの実演・体験も楽しめるステキな空間でしたよ。
授業は、株式会社あかしや社長の水谷豊先生の「筆の歴史」の説明から始まり、「筆の正しい使い方」「良い筆の見分け方」と続いていきました。
詳しい授業の様子については、授業レポートをご覧ください。
「歴史ある奈良筆を体験!」
良い筆とは、毛先がまとまり尖っていてコシの弾力があるものだとおっしゃっていました。
100円均一の筆とあかしやの事を比較して説明を受けたのでとてもわかりやすかったですよ。
続いて、伝統工芸士の松村文夫さんによる奈良筆の実演も行われました。
筆づくりは、柔剛程良く10数種類の獣毛を組み合わせ、書き手の使いやすい筆を作っていくのだとおっしゃっていました。
このように作られていく奈良筆ですが、太筆1本に何本の獣毛が使われているのか、みなさんはご存知ですか?
太筆1本に9,000~10,000本の獣毛が使われているそうですよ。
本数の多さにびっくりでした。
また、化粧筆の使い方についての説明や筆づくり、書道・絵手紙の体験も行われました。
学生のみなさんは、それぞれ興味のあるコーナーへ行って奈良筆の魅力を実感されていました。
みなさんの真剣な表情と時折見せる満面の笑みがとても印象的でしたよ。
化粧筆の使い方を聞いています
筆づくり体験
書道体験
絵手紙体験
最後は、学生のみなさんから感想や質問をお伺いしました。
そのなかで、筆の手入れについて先生からレクチャーを受け、筆を長持ちさせる秘訣や補修の裏ワザまで教えていただきました。
ラッキー!!知ってお得な豆知識でしたよ。
今回の授業では、筆文化のお話やいろんな体験を通じて「奈良筆」の魅力に迫ることができました。
株式会社あかしや社長水谷豊さんをはじめ、伝統工芸士の松谷文夫さん、あかしや社員のみなさん、お忙しいなかありがとうございました。
(おかちゃん)