奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

2月3日は何をしていますか?

2016.01.27 | その他 | by Staff

2月3日と言えば、楽しい楽しい節分の日ですね。
スーパーに行くと豆売り場が賑わっている今日このごろです。

今回は奈良ひとまち大学の授業をちょっと離れて、「奈良的オススメな2月3日の過ごし方」をご紹介いたします。
参考にしていただければ幸いです。

事前準備として、2月3日は仕事をきちんとした手続きで休むことが必要です・・・(-.-)
ちなみに今年は水曜日です。
また当日は両手が伸ばせるよう、リュックや斜め掛けの鞄がベストです。
ヒールのある靴や革靴は避けましょう。

まずは手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)のご紹介。
東大寺二月堂の近くにあります。

2月3日は何をしていますか?_1

11時ごろにお田植祭が行われます。
男の子が牛役として登場するところが、なんともユニークで楽しいお祭りです。
田んぼを耕して、稲を植え、収穫する、一連の農耕儀礼をすぐ近くで見ることができます。

最後に、「福の種」として豆をまいてくださるので、私たちは楽しくキャッチします。
たくさんお豆が取れた場合は、取れなかった人に福のお裾分けをしましょう。

手向山八幡宮のお田植祭が終わったら、お昼休憩です。
行ってみたかったお店で昼食をとりながら、午後に向けて作戦会議を行うのが私の定番です。
午後は、「東大寺コース」「元興寺コース」「大安寺コース」「西大寺コース」などなど・・・書き切れないほど数々コースがあり、時間帯も各所で重なるので、どこに行こうか考えるのも毎年の楽しみです。

今回は大安寺をご紹介。

2月3日は何をしていますか?_2

節分と言えば!の鬼が出てきます。
時代劇で見る「ほら貝」的な音も聴こえてきて、小さい子どもが泣き出すこともあります(T_T)

2月3日は何をしていますか?_3

鬼退治の後に、豆まきがあります。
身長の低い方は他の人がはじいた豆を拾うのに徹するのも、ひとつの作戦です。
昨年はおぜんざいのふるまいもあり、冷えた体も温まりました。

最後のポイントは興福寺。
18時30分から、みなさんのために除災招福の悔過(けか)の法要があります。
例年とても寒く、豆まきまでの待ち時間が長めですが、私たちのこれからの1年のために薬師如来の御宝の前で行われる法要です。
ありがたいので、きちんと参加しましょう。
これに参加すると豆を拾いやすいポイントで待機できますよ。

そして19時ごろから追儺会(ついなえ)の始まり~。
ここでも鬼が登場。

2月3日は何をしていますか?_4

鬼は私たちの心の中にある、怠け心や意地悪な気持ち、いろいろな悪い所業を表しています。
鬼を追い払う私たちの味方が登場したりして、エンターテインメント!
ああ、楽しい楽しい(^o^)/
そして最後の力を振り絞って豆をキャッチ!したいところですが、年々取りにくくなっているのが現状です。
動体視力が弱っているのかも・・・。

豆の写真がひとつもないのは、必死にキャッチして、終わったらすぐ袋を開けているからです。
当たりくじがあるところは、その場で確認しないとダメですからね。
写真を撮っている場合ではないのです!(・へ・)

みなさん!大いに奈良の節分を楽しもうではありませんか!!
さあ、仕事を休むのです!
そして私と一緒に非日常的な雰囲気を体感しましょう。

2月3日は何をしていますか?_5

(Mochi)

お松明だけではない!奥の深い修二会

2016.01.24 | 授業 | by Staff

今年の冬はとても暖かい日が多く、暖冬?と思っていたのに・・・
授業「知っているようで知らない、修二会 ~東大寺二月堂のお水取りって?~」の日は、「極寒」という言葉がぴったりなほどの寒い日!
それもそのはず!
昨日から気象予報士さんは、「数十年に1度の大寒波が到来します。沖縄でも雪が降るかもしれません」なんて言ってるのだから、寒いはず!
「どうか授業が終わるまで雪が降りませんように・・・」と願いつつ、教室の東大寺へ。

さすが東大寺!
この寒さにもかかわらず、観光客が意外と多い!?
観光客の間をすり抜け、駐車場から東大寺ミュージアムへ荷物を搬入。

お松明だけではない!奥の深い修二会_1

13時30分、少し早めに受付開始。
「さぶ~いですね~」と言いながらも、この大寒波のなか、全員にご参加いただきホント感謝感謝です。

さて奈良では、「お水取りが終わると春がやって来る」なんて言いますよね?
今日は、そのお水取り(正式には「修二会」)についての授業です。
先生は、修二会の練行衆を7度もお勤めになっていらっしゃる東大寺録事の佐保山曉祥さん。
752年より途絶えることなく続けられ、今年でなんと1265回目となる修二会。
本来はどのような行事であるのか?
また本行までには、さまざまな準備や私たちが知らない(辛い?)お勤めがあることなどを聞かせていただきました。

お松明だけではない!奥の深い修二会_7

授業の様子は、ひとまちレポートをご覧ください。
「不退の行法。続く思い」
http://nhmu.jp/report/25042

最後に、修二会に使われる道具や紙衣(衣装)などを拝見させていただき、講義は終了。

お松明だけではない!奥の深い修二会_3

続いて大仏殿へと移動。
拝観料の支払い窓口の横から入らせていただき、西回廊を歩きながらご案内いただいたのが、菩提樹の木。
この木は、重源上人が栄西禅師より譲り受けられて植えた後身とのこと。
寒いなか、その実を拾っては学生のみなさんに手渡してくださる佐保山先生。
とっても気さくな先生のお人柄が伺えました。
先生、ありがとうございました。
学生のみなさんには、きっと菩提樹の実のご加護がありますよ~!

お松明だけではない!奥の深い修二会_6

大仏殿の中では、須弥壇下でスリッパに履き替えて壇上へ上がらせていただき、大仏さまのお傍へ。
奈良に住みながら、大仏さまをお傍で拝見するのは、20数年ぶり?
須弥壇の上で拝見すると、圧倒されるのはやはりその大きさ。
創建当時、日本の国の人口の約半数、260万人もの人が携わって作られたとのお話にも納得。

お松明だけではない!奥の深い修二会_8

大仏殿を出て、二月堂へ向かう途中にあるのが「猫段」という名の階段。
名前のとおり、この階段で転ぶと猫に生まれ変わるという言い伝えがあるとのこと。
寒さで足先が冷えていた私は、転ばないよう足もとを確認しながらゆっくり上り、ようやく無事に二月堂に到着。
この場で行われる修二会の本行について、詳しく解説いただきました。
最後に「ぜひ修二会にお越しください!この二月堂から眺める奈良の夜景も美しいですよ~!」とご案内いただき、授業終了。

お松明だけではない!奥の深い修二会_5

凍てつくような寒さのなか、薄いお着物でご案内いただいた佐保山先生。
本当にありがとうございました。

(うしお)

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること

2016.01.09 | 打合せ | by Staff

先日、1月31日(日)の授業「アートを通して、共に生きる ~奈良県初!の障がい者芸術祭~」の打合せのため、「たんぽぽの家アートセンターHANA」へ行ってきました。
なぜ「たんぽぽの家アートセンターHANA」にて打合せなのか?というと、「HAPPY SPOT NARA」の事務局がこちらにあるからなのです。

※このブログを読む前に、まずは「『HAPPY SPOT NARA』ってな~んだ!? 」をご一読あれ。

今回、1月30日(土)から2月7日(日)まで近鉄奈良駅周辺の会場で行われるアートイベント「HAPPY SPOT NARA」について授業をしていただくに際し、一般財団法人たんぽぽの家の森下静香さんと細かい詰めを行うためにやってきたのです。
実は、この日が初対面。
多忙なスケジュールのなか、時間を割いていただいたのでした。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_1

森下さんは、障がいのある人の芸術文化活動を中心としたアートプロジェクトやセミナーなどのプログラムの企画運営、調査研究や出版活動などを中心にお仕事されています。
森下さんが携わったアートプロジェクトの一部がこちら。
おしゃれなカフェやスタイリッシュな書店なんかに何気なく置いてあるようなビジュアルで、いわゆる「福祉」のイメージとは異なるように思うのは私だけ?

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_2

Good Job!プロジェクト」は、障がいのある人と協働し、アート・デザイン・ビジネス・福祉の分野を超えて、新たな仕事と働き方の仕組みをつくることを目的としています。
若手のアーティストが、自分の才能を発揮する場・仕事をする機会として参加されているケースも多数あるそうですよ。
森下さんが担当されている様々なアートプロジェクト活動はたんぽぽの家だけにとどまらず、全国各地に飛び回っている日々とのこと。
これらの活動は、障がいの有無にかかわらず、アートを通して人間の可能性を追求していくこと、そして可能性を排除せずによりよく生きていこうという「エイブル・アート(可能性の芸術)」という思想により、展開されています。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_9

それは「HAPPY SPOT NARA」にも言えることです。
障がいをもった人たちの日常生活のなかで生まれた多様な表現にふれてもらう機会って、正直あまりない。
それならこちらから街へ飛び出して、出会う機会をつくろうよ!やるんだったら、みんなが気軽に楽しめるものにしたいよね!!といった思いが「HAPPY SPOT NARA」を支えているように思います。
いわゆる展覧会の枠にとらわれず、見せ方を変えることで、既成概念を一旦取り外して、本来のアートがもつ力を感じてもらうことができるのかもしれませんね。

打合せ終了後、「たんぽぽの家アートセンターHANA」の中を案内していただきました。
ここはアトリエ。
すごく大きなキャンバスに描かれた馬の絵が目をひきます。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_8

こんなかわいい動物のオブジェなんかもあったりして。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_4

みなさん、自分のペースで制作活動を行っているとのこと。
自分の思う「表現」がしやすい環境をつくること、例えばたくさんの色を揃えることで選択の幅を増やしたり、手の力が弱い人でも動かしやすい道具を用意したりはするけれど、職員が指導することは特にしていないそうです。
「あっ、おもしろい!」「すごい!」と思わせる味わい深さがあって、「作ってるとき楽しいやろうなぁ~」なんて思いました。

ギャラリーでは数々の作品が飾られていました。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_5

こちらは、「HAPPY SPOT NARA 2015-2016」の「プライベート美術館」に出展される作品です。
ひと足お先に拝見しました。
どのお店にどの作品が展示されるのか、楽しみだなぁ~。
「プライベート美術館」について、詳しくはこちらをご覧ください。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_6

今回の授業の教室「藝育カフェSankaku」も、「プライベート美術館」のひとつです。
授業では、「藝育カフェSankaku」にて、「HAPPY SPOT NARA」開催の経緯、これまでの活動内容、今回の見所について伺います。
それから会場を移動して、実際に作品鑑賞をします。
どんなアートに出会えるか、わくわくするなぁ~。
授業にて「プライベート美術館」まちあるきマップも用意していますので、授業終了後に、昼食がてら、ぜひ訪れていただきたい!!
こちらは前回のパンフレット。こんな感じですよ。

「HAPPY SPOT NARA」が教えてくれること_7

今までに見たことのない表現に出会えるかもしれない、
HAPPY SPOT NARA 2015-2016」。
授業を受けたら、楽しみ方が倍増するはず。
ぜひ、お申込くださいね!!

お申込は、こちら↓↓
http://nhmu.jp/class/24629

(なさ)