奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

果てなし!発掘体験

2022.01.29 | 授業 | by Staff

富雄丸山古墳。
実は、1月29日の授業「日本で一番ビッグ!な円墳 ~公園の中にある富雄丸山古墳~」の前日に、公民館の講座で訪れました。
その際は現地見学のみだったのですが、今回の授業では発掘体験もあるとのこと。
天気は曇りに晴れ間あり。
土の加減からしても絶好の発掘日和のようです。

果てなし!発掘体験

古墳の現地学習に行く前の教室は、奈良市西部生涯スポーツセンターのクラブハウス。
今回の授業の先生・奈良市埋蔵文化財調査センターの鐘方さんが、先に教室の準備をしてくださっていました。
教室には、円筒埴輪などの出土品も並べられていました。

果てなし!発掘体験

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「富雄丸山古墳で“浪漫”を発掘!」
http://nhmu.jp/report/37138

まずは、室内で富雄丸山古墳についての説明を聞きます。
古墳は盗掘されることが多く、キレイなものは盗られて残っていないものもあるそうです。
そうした盗掘や風化を乗り越えて出土したものは美術品として貴重であり、重要文化財になっています。

果てなし!発掘体験

そんな場所で発掘体験ができるなんて、本当に得難いことですね!!
2年前の発掘体験の際には、鏡の破片が見つかったそうです。
破片が出るということは他の部分も眠っている可能性あり!
今日は何が出るのでしょうか!

それではいざ現地へ。
クラブハウスの駐車場を抜けて、林の中へ・・・。
自然が感じられる良いお散歩コースですね。
公園の奥の傾斜をよく見ると段差があり、発掘現場へと登っていきます。
そして、調査中以外は鍵がかかっているエリアへと入ります。

果てなし!発掘体験

まず、古墳の1段目付近から見学します。
1000年以上前の石が残っているのを確認できるとは・・・!

そして、3段目に登ります。
傾斜が結構きつい。
その分、登り切った時の景色が良い!
見晴らしのいいところに作られたことがよくわかります。

果てなし!発掘体験

いよいよ発掘体験です。
サポーターさんの実演を見た後、各自、持ち場につきます。
そしてなんと、私も1区画を体験させていただけることに!
「よっしゃー!」と張り切って掘っていたら、「そんなに力入れんでよろしいよ・・・」とアドバイスを受けました。
確かに、こんなパワーファイターな掘り方では貴重な何かを壊してしまうかもと反省しました。
それほどの力の入りようだったのです!
気持ち優しめに再開。
すると・・・なんか出てきた!
周りの土とは違う色の何かが!

果てなし!発掘体験

さっそく、サポーターさんに見てもらいます。
「これはサビだね。袋にインして!」
やったー!!
思っていたよりかなり小さいですが、見つけたという達成感あり!
ひとつ見つけたので安心していると、「じゃんじゃん掘り進めて!」とのこと・・・。
確かにここで満足している場合ではない、目の前には果てしなく土が広がっている。
「あと20分でーす」との声かけがあり、あっという間に終了時間が来ました。

果てなし!発掘体験

収穫はサビ3つくらいでした。
隣では、埴輪片がたくさん出ていました!

発掘の後は、調査中の別の場所へ移動。
こちらで、もうひとりの先生である奈良市埋蔵文化財調査センターの村瀨さんの説明を聞きました。

果てなし!発掘体験

多くのスタッフの方が作業しています。
奈良大学の学生さんも来られているそうで、次代を担う若手研究家の実践の場にもなっているのですね。

最後はクラブハウスに戻って、締めのお話。
今後も富雄丸山古墳から目が離せませんね!

(もりぞー)

ラッキーアイテムは大和茶で決まり!

2022.01.23 | 授業 | by Staff

1月23日(日)は、授業「世界へ羽ばたく月ヶ瀬のお茶 ~井ノ倉さんのお茶が愛されるわけ~」の日でした!
偶然にも3日連続でお茶の話を聞く講座に参加させていただいた私。
「なんというご縁!2022年のラッキーアイテムはお茶なのかしら??」と、参加する前からワクワクしていました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「お茶でつながる」
http://nhmu.jp/report/37106
「世界をまたにかける月ヶ瀬のお茶」
http://nhmu.jp/report/37121

授業が始まり、ティーファームの歴史や、寒暖差の激しい自然環境である月ヶ瀬でのお茶作り、大和茶の魅力を教えていただきました。
特に興味深かったのは、井ノ倉さんのお茶が月ヶ瀬から始まり、日本全国、そして世界へと広まっていくお話でした。

ラッキーアイテムは大和茶で決まり

大和茶カフェや茶摘み企画などを次から次へと行い、独自のブランド力で縁がつながって、国内だけでなく海外にも呼ばれるようになったそうです!
人と人とのつながりをとても大切にしている井ノ倉さん。
授業が終わった後、いつの間にか井ノ倉さんの周りに学生さんが集まって輪ができている現場を実際にお見掛けし、その「つながり」に心が温かくなりました。

さて、今回の授業でびっくりした体験を3つ書かせてください!
その1
紅茶・緑茶・烏龍茶、どのお茶も原料は同じ茶葉!
みなさん知っておられましたか?
私は初めて知り、かなりの衝撃でした!
製造や発酵の程度が違うだけで、あんなにも変化が出るんですねぇ。
お茶を飲む意識が変わりそうです!

ラッキーアイテムは大和茶で決まり

その2
ティーファーム井ノ倉のお茶作りの写真やお茶摘み企画のプロモーションビデオを見させていただいたのですが、匂いがするはずもない画像や映像からお茶のいい香りがする気がしたんです!
視覚が嗅覚を刺激するお茶・・・そんな不思議な体験でした。

ラッキーアイテムは大和茶で決まり

その3
試飲させていただいたお茶。
柔らかくまろやかな口当たりで、心地よい苦みの後、口の中全体に甘みを感じたのですが、不思議なことに体がふわっと軽く浮く感覚がして心が解きほぐされた感じがしたのです!
人生で初めての味と感覚にとても癒されました。

ラッキーアイテムは大和茶で決まり

世界を魅了するティーファーム井ノ倉のお茶。
まるで愛息の話をするかのように終始温かい笑顔でお話をされている姿がとても印象的でした。
奈良市民として奈良の特産である大和茶を末永く愛飲していきたいと思いました。

ラッキーアイテムは大和茶で決まり

最後に・・・ちょっとした裏話。
授業が終わり片付けをしていると井ノ倉さんが来て、「お茶って意外と用意より片付けが大変だったりするんですよね~」と言いながら、サラッと茶器を洗ってくださいました。
なんてスマートなんでしょう!
そして壁がない!!
こういうお人柄に惹かれて人が集まってくるのだろうなぁと、改めて思ったのでした♪

(みんと)

心遣いから生まれる優しい商品

2022.01.22 | 授業 | by Staff

1月22日に、授業「白雪ふきんに学ぶ、仕事のヒント ~蚊帳のハギレがヒット商品になった~」を開催しました。
奈良にお住まいの方は、もちろん「白雪ふきん」をご存じですよね。
私も大好きで、長く愛用しています。

この授業の先生は、その白雪ふきんを生み出している株式会社白雪の垣谷弥生さん。
実は以前、ファッションサイトのスナップで拝見したことがあり、「美しい方だなぁ」「おしゃれだなぁ」と、秘かに憧れていた方でした。

心遣いから生まれる優しい商品

そんな憧れの方にお会いでき、「垣谷先生」「垣谷先生」と興奮して連呼していたのですが、授業中におっしゃいました。
「先ほどからみなさんに先生と呼ばれていますが・・・弥生さんと呼んでください」と。
ということで、図々しく、でも少し照れますが、ここからは「弥生さん」と呼ばせていただきます。

心遣いから生まれる優しい商品

さて、当初の予定では温かい飲み物を飲みながら、リラックスしながらの授業の予定だったのですが、オミクロン株の猛威の影響を受け、お茶の提供は断念することに。
ちょっと緊張した雰囲気のなか、学生のみなさんの自己紹介、弥生さんのお話・・・と、授業は進んでいきます。
授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「白雪ふきん」
http://nhmu.jp/report/37090

それにしても、こんなにたくさんの商品があったとは!
定番の白雪ふきんの図柄がたくさんあることや、有名な女優さんも使っているという「うるおいたおる」などの存在はもちろん知っていましたが、手巾と言われるもの、シュシュ、ヘアバンド、そしてなんと化粧水に美容液まで!
白雪ふきんは、ここまで進化していたのですね。
知らなかった・・・。
いつの間に・・・。
完全に勉強不足です。

心遣いから生まれる優しい商品

「女の人は、やらなければいけないことが多い。
こうしなければならない、じゃなくて、少しでも楽になるように、
こうだったらいいんじゃない?という気持ちで開発してきた。」
これは、弥生さんが語った言葉です。

そして、こんな商品を開発した背景も紹介されました。
「糊を落としてあるバスタオル」
これは、出産や病気などで入院している方が糊を落とす作業は大変だろうから、という心遣いから生まれたものだそうです。
かわいらしいクマの形になっているので、いただいた方がほっと和む様子が目に浮かびます。
弥生さんの、使う人に対する優しさと心遣い。
私は、すごく納得しました。

心遣いから生まれる優しい商品

こういう優しさや心遣いがそのまま商品に伝わり、それが使う人にも伝わるのだろう。
だから、私のような「白雪ふきんファン」が生まれるのだろう、と。
ますます、白雪ふきんの、そして弥生さんのファンになりました!
ありがとうございました~!!

心遣いから生まれる優しい商品

(matsuo)