奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

心遣いから生まれる優しい商品

2022.01.22 | 授業 | by Staff

1月22日に、授業「白雪ふきんに学ぶ、仕事のヒント ~蚊帳のハギレがヒット商品になった~」を開催しました。
奈良にお住まいの方は、もちろん「白雪ふきん」をご存じですよね。
私も大好きで、長く愛用しています。

この授業の先生は、その白雪ふきんを生み出している株式会社白雪の垣谷弥生さん。
実は以前、ファッションサイトのスナップで拝見したことがあり、「美しい方だなぁ」「おしゃれだなぁ」と、秘かに憧れていた方でした。

心遣いから生まれる優しい商品

そんな憧れの方にお会いでき、「垣谷先生」「垣谷先生」と興奮して連呼していたのですが、授業中におっしゃいました。
「先ほどからみなさんに先生と呼ばれていますが・・・弥生さんと呼んでください」と。
ということで、図々しく、でも少し照れますが、ここからは「弥生さん」と呼ばせていただきます。

心遣いから生まれる優しい商品

さて、当初の予定では温かい飲み物を飲みながら、リラックスしながらの授業の予定だったのですが、オミクロン株の猛威の影響を受け、お茶の提供は断念することに。
ちょっと緊張した雰囲気のなか、学生のみなさんの自己紹介、弥生さんのお話・・・と、授業は進んでいきます。
授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「白雪ふきん」
http://nhmu.jp/report/37090

それにしても、こんなにたくさんの商品があったとは!
定番の白雪ふきんの図柄がたくさんあることや、有名な女優さんも使っているという「うるおいたおる」などの存在はもちろん知っていましたが、手巾と言われるもの、シュシュ、ヘアバンド、そしてなんと化粧水に美容液まで!
白雪ふきんは、ここまで進化していたのですね。
知らなかった・・・。
いつの間に・・・。
完全に勉強不足です。

心遣いから生まれる優しい商品

「女の人は、やらなければいけないことが多い。
こうしなければならない、じゃなくて、少しでも楽になるように、
こうだったらいいんじゃない?という気持ちで開発してきた。」
これは、弥生さんが語った言葉です。

そして、こんな商品を開発した背景も紹介されました。
「糊を落としてあるバスタオル」
これは、出産や病気などで入院している方が糊を落とす作業は大変だろうから、という心遣いから生まれたものだそうです。
かわいらしいクマの形になっているので、いただいた方がほっと和む様子が目に浮かびます。
弥生さんの、使う人に対する優しさと心遣い。
私は、すごく納得しました。

心遣いから生まれる優しい商品

こういう優しさや心遣いがそのまま商品に伝わり、それが使う人にも伝わるのだろう。
だから、私のような「白雪ふきんファン」が生まれるのだろう、と。
ますます、白雪ふきんの、そして弥生さんのファンになりました!
ありがとうございました~!!

心遣いから生まれる優しい商品

(matsuo)

ホッとする「菜園」で仏門のお話

2021.12.26 | 授業 | by Staff

雪がちらつく三条通りをやすらぎの道から東に向かって歩いていくと、テレビでよく観る高速餅つきのお店があります。
その角を曲がり、もちいどのセンター街に入ってしばらく歩いて、「え?この細い路地?」って感じの路地に入ると、目的のお店「ウエルト」があります。
今回の授業「取材を通して知った奈良のこと ~新聞記者、仏門に入る~」の教室です。

ホッとする菜園で仏門のお話

授業の詳しい内容は、「ひとまちレポート」をご覧くださいね♪
「奈良の『懐の深さ』とは」
http://nhmu.jp/report/37057
「奈良の魅力について」
http://nhmu.jp/report/37025

ウエルトはスペイン語で「菜園」という意味があるそうです。
パンが美味しいスペイン料理のお店です。
入口にはランチのメニューが・・・サンドイッチ食べてみたい!

ホッとする菜園で仏門のお話

ドアを開けると、お店のオーナーさんとお子さんがお出迎えしてくださいました。
しばらくすると花澤先生も来られ、和気あいあいとした雰囲気に。
ウエルトでの授業の開催は、先生からのご希望でした。
花澤先生の奈良での原点となるお店です。

お店の壁にかかっている大きな黒板には美味しいワインの説明が書いてあります。
カウンターの中にはワインのサーバーが・・・。
グラスの絵があるボタンを押すとワインが注がれます。
「授業中にこっそり呑んじゃいますか」なんて冗談が出れば、オーナーさんが「どうぞどうぞ、こっちには泡の美味しい飲み物のサーバーもありますよ」なんて返しがあり、緊張がほぐれます。

ホッとする菜園で仏門のお話

入口でのぼり旗を用意していると、小さな従業員さん(お子さん)が、箒と塵取りを持って学生のみなさんのお出迎えの準備を手伝ってくれました。

ホッとする菜園で仏門のお話

「いつも、パパが落ちてる葉っぱを掃除してるねん」とのこと。
しっかりお父さんやお母さんの姿を見ているのですね。
温かい気持ちになります。

授業が始まると、まずは新聞記者の仕事についてのお話。
そして、お店の白い壁に先生のいろいろな衣装を身につけた映像が。
先生曰く「コスプレ写真です」なんて。
山伏の衣装を着た写真や興福寺の追儺会(ついなえ)で青鬼をした時の写真、お水取りの松明の写真などです。

ホッとする菜園で仏門のお話

お話を聴いていると、記者となり凄惨な事件や事故に携わることもあり、そこに関わる人の悲しみのなかで情報を伝える大切さと、そこまでしなければならないのかという葛藤を持ちながら仕事をする大変さを感じました。
仏門に入られたことで、「生きる」ということの本質や、悲惨な現場でも一筋の光を見つけられたのだなと思いました。
そして、これからも自身に問い続けられる覚悟をもっておられるのだなと。

奈良にはたくさんの神社やお寺があります。
そこには、人が一生懸命に生きる姿や哲学が垣間見えるように思います。

(肉球ぷに×2)

紡いだ先に。

2021.12.25 | 授業 | by Staff

どうも!
日本が誇る世界第1位のアパレルブランドのニットと、イギリスの高級ニットブランドのニットの違いがイマイチわからない“よっしー”です!
違いがわからなくても、ニットは好きです!!

とゆーワケで、似非(えせ)ニット好きとはいえ、ニット作家さんの授業ならぜひともお手伝いしたい!ってなことでやってきました授業「手仕事から生まれるふんわりニット ~好きなことを仕事にするということ~」の教室、「いとみち」。

準備がそこそこできたところで、先生が作ったニットが飾ってあったので、それをきっかけに少しお話をしました。

紡いだ先に

優しい色合いでラグラン袖になっていてとっても着やすそう。

紡いだ先に

でも裾が丸まっていてなんだか可愛いカンジがするから、たぶんレディースですよねー?
「いやー、これユニセックスです」とのこと。
先生、失礼しました!
そして、僕がもう少し若ければ買ってました!笑

そんなこんなでニットを肴にお話をしていたら、受付の時刻に。
やっぱり毛糸の授業なので、ニットを着て来られる方が多かった印象です。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「やっぱり好きなことを仕事にしたい」
http://nhmu.jp/report/37043

授業の様子はMさんにお任せするとして、先生がニット作家になるまでの道のりのお話や実際に糸を紡いでいるところの見学、その後の質疑応答で、先生とみなさんの間でざっくばらんなやり取りがあったところを見ると、なかなかに有意義な時間だったのではないかと思いました。

紡いだ先に

授業が終わり、片付けをしていると先生と話し込んでいる方がひとり。
なになに、ニットのお話!?
僕も参加したい!と思って近づくと、「梳毛(そもう)が・・・」とか「この撚り方の良さはわかる人にはわかるんですよね」とか、話しておられました。
「アカン。これはいわゆる『ガチ勢(ぜい)』と呼ばれる方たちだ・・・!」と思い、そっとその場を離れました。
その方は、なんだか先生と意気投合した様子。
奈良ひとまち大学の授業で、先生の魅力を知ってもらうのはもちろんですが、こういう風に、奈良ひとまち大学を介して、いろんな人たちが繋がることができたら素敵だなーと思いました。

紡いだ先に

奈良ひとまち大学では、今後もそんな素敵な出会いを紡いでいける授業をバンバン企画していくので、みなさんドンドンお申込みくださいねー!
もう一度言いますね。
違いがわからなくても、僕はニットが大好きです!!

(よっしー)