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街のなかの春日大社を訪ねよう お寺編 ~超!特別公開 元興寺 影向間(ようごうのま)~

2015.11.07 | 授業info | by Staff

前回のブログ「街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編」が意味深なところで終わってしまったので・・・

街のなかの春日大社を訪ねよう お寺編_1

お待たせしました!続編です。
11月29日(日)の授業「春日大社ゆかりの社寺を巡ろう ~奈良の町に根付いた春日信仰~」の下見は、鏡神社・宅春日神社を周り、いよいよお寺へ。
「えっ?お寺!?」とお思いですか?
実は、元興寺・伝香寺には春日大社ととても深いつながりが残されているんです。

街のなかの春日大社を訪ねよう お寺編_2

元興寺には「元興寺極楽坊縁起絵巻」が遺されており、そこには極楽坊の由緒縁起と霊験が説かれています。
そのなかに、春日大明神が白鹿に姿を変えて来臨された場面が描かれているんです。
その舞台となったのが、元興寺の国宝禅室西南の影向間(ようごうのま)。
宝庫のように使われてきたお部屋です。

街のなかの春日大社を訪ねよう お寺編_3

ここで重大発表が!
なんと!なんと!!
元興寺ご住職の特別なお計らいで、授業に参加した人だけ、特別にこの影向間を拝観させていただくことができるんです!!!
国宝禅室も通常非公開ですが、さらに影向間は非公開なので、何回も書きますが「特別に」です。
自分も授業の際に初めて見させていただきますが、ご住職からご了解をいただいたときから既にドキドキしています。

さて、元興寺の前身は、飛鳥の法興寺。
蘇我馬子が建立した日本初の本格的寺院です。
平城遷都の際に官大寺としてこの地に移り、名前も元興寺に改めたんです。
今のならまちがすっぽり入ってしまうくらい大きな寺域であったことは、良く知られているところですね。
また、その当時、飛鳥からこの地に来た人々が飛鳥を懐かしんだ名残で、今も元興寺周辺には飛鳥とつく地名(例えば飛鳥小学校など)が多く残っているんですよ。

街のなかの春日大社を訪ねよう お寺編_4

最後に訪れたのは、伝香寺 
伝香寺と言えば、散り椿。
桜の花びらのように潔く散っていく様から「散り椿」と呼ばれている椿があります。
春日大社とのつながりでは、「はだか地蔵尊」。
別名「春日地蔵」とも言われています。
春日大社の神さまが、ここ伝香寺において地蔵菩薩の姿で私たちの前に現れたとか。

と、ぶらりぶらりと歩きながら春日大社と縁のある社寺を巡って来ました。
授業では、千鳥権禰宜のご案内で、深まる秋を感じながら歩きます。
ぜひお申込ください!

お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/24185

(かっぱ)

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編

2015.11.04 | 授業info | by Staff

春日大社は、全国に約3,000ある春日社・春日神社の総本社。
ということは、単純に計算しても、各都道府県に数十社の御分社があることに。
もちろん、ここ奈良市にも、いくつもの春日大社の御分社があります。
そこで、11月29日(日)の授業「春日大社ゆかりの社寺を巡ろう ~奈良の町に根付いた春日信仰~」では、春日大社を出発して、高畑とならまちにあるいくつかの御分社(春日社)や、縁のあるお寺を周ることにしました!

“かっぱ”は先日、秋の気持ち良い日に、ちょっと下見に行ってきました。
ちょっとその時のことを・・・。

春日大社で旅?の無事を祈って、いざ出発。
南に進路をとり、めざすは鏡神社。
道中の紅葉の綺麗なこと。
“かっぱ”が歩いた頃は、南京ハゼが綺麗に紅葉していました。

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編_1

紅葉に見とれているうちに、鏡神社到着。

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編_2

鏡神社は新薬師寺の隣にあり、806年に創建されたとか(なんと!1200年以上の歴史)。
また、今の本殿は第46次式年造替の時(1746年)に春日大社第三殿を移築したものなんです(ということは、今から約270年前!)。
神社を後にして振り向いたら、鏡神社の方向に案山子さんが2体、立っているではありませんか!
案山子さんも鏡神社を見守ってるみたいで、この風景いいなぁ・・・。

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編_4

次は宅春日神社へ。
道中、あっこんなところにあの有名店が!
また、春日山原始林を源流にした能登川を渡ったり、楽しみは尽きず、宅春日神社に到着。
「宅春日」と書いて「やけかすが」と読むんです。
その昔、枚岡神社の神様が御蓋山に還られるときに休まれたところと言われています。
また還られた後、落雷により焼失したことから「焼春日」とも呼ばれているんです。

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編_5

詳しくは、当日ご案内くださる千鳥権禰宜のお話を楽しみにしていてください。
次回は、お寺編をご紹介!
このお寺編では、特別な・・・
ムム、これ以上はここでは明かせません。
続編をご期待ください。

街のなかの春日大社を訪ねよう 神社編_3

春日大社の千鳥権禰宜と、思いを巡らせながら歩き、地域と春日大社の繋がりや信仰、地域の方に護られている春日社のことを知ってみませんか?
お申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/24185
                
(かっぱ)

入江泰吉さんってどんな人?

2015.10.31 | 授業info | by Staff

ダンディズムあふれる佇まい。
「渋いっ」の一言に尽きます。

入江泰吉さんってどんな人_1

この御仁は、11月28日(土)の授業「奈良を撮り続けた男、入江泰吉 ~旧居から見える、写真家の素顔~」のタイトルに登場している、入江泰吉さんです。
「生粋の奈良市民なら誰もが知ってるはず」と信じて疑わない存在なのですが、念のためプロフィールを少し。

入江泰吉さんは、奈良を代表する写真家です。
「奈良大和路シリーズ」をはじめ、奈良の四季折々の風景、仏像、伝統行事、万葉の花などを写真に収め、全国に発信し続けてこられた功績は非常に大きく、これぞまさしく巨匠。
その作品のすべては、「入江泰吉記念奈良市写真美術館」に収蔵されています。
今年は生誕110年を記念し、回顧展が開催されている他、写真集『回顧 入江泰吉の仕事』が出版されています。

つい最近まで、まちなかでも写真展が行われていたんですよ。
もしかしたら、ご覧になった方もいらっしゃるかしら!?

入江泰吉さんってどんな人_2

今回の授業の教室は、巨匠の生前の住まいである、「入江泰吉旧居」です。
今年の3月1日より一般公開され、新たな観光スポットとなっています。
名勝依水園と戒壇院の間に位置する、古都らしい落ち着いた町並みにぴったりの日本家屋です。

入江泰吉さんってどんな人_3

離れには、暗室もあるのですよ。

入江泰吉さんってどんな人_4

この場所は、在りし日の入江さんの愛用品や調度品なども、基本的にそのままの状態になっています。
入江さんの創作活動の拠点であった住まいを拝見することで、入江さんが過ごした空間・時間を感じてもらうことができるのです。
例えば、アトリエにはこんなものもありますよ。

入江泰吉さんってどんな人_5

写真だけじゃなくて、仏像を彫ったり、ガラス絵を制作したりしておられたそう。
これらも入江さんの作品です。

入江泰吉さんってどんな人_6

入江さん宅は、ご夫妻以外にもさまざまな方が出入りされていたそうです。
「さながら文化サロンのごとし」の、そうそうたるメンバー。
この本棚に並べられている書籍の著者などもいらっしゃったんですって。

入江泰吉さんってどんな人_7

そんな入江さんのエピソードを交えつつ、今回の授業をナビゲートしてくださる先生は、入江泰吉旧居コーディネーターの倉橋みどりさん。
入江泰吉旧居の開館当初から、コーディネーターとして館内の案内や事業企画に携わっておられます。

倉橋さんには、5月30日の授業「暮らすように巡る、きたまち ~のんびり歩いて楽しみたい町~」では奈良きたまちの魅力を、9月27日の「開校5周年!奈良ひとまち大学 ~奈良LOVER大集合、の学園祭~」では奈良の可能性についてを、語っていただきました。
今回の授業では、かつて奈良には入江泰吉さんという素晴らしい方がここで暮らしていたこと、そして奈良への深い思いが創作活動の源だったことなどを中心にお話しいただきます。

晩秋の古都奈良の風情溢れる昼下がり、お庭の紅葉に移ろいゆく季節を感じながらの授業、ぜひお申込くださいね。

授業の申込はこちら↓↓
http://nhmu.jp/class/24195

(なさ)