奈良ひとまち大学

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椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ

2018.12.07 | 授業info | by Staff

2018年12月22日(土)、クリスマス前の3連休の1日目。
みなさんの予定はいかがでしょうか?
「まだ予定が入ってないわ・・・どうしようかな~」なんて考えているアナタ。
奈良ひとまち大学の授業「空前の古墳ブーム、到来!? ~ブームを牽引する古墳クッション~」に参加してはいかがでしょうか?

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_1

「古墳クッション?それは一体・・・?」という方は、「ひとまちブログ」を見てね。
「かわいい古墳♪」
https://nhmu.jp/blog/info/13456

前方後円墳って、レトロな鍵穴みたいな形で、デザイン的にも使いやすいモチーフのような気がします。
だから、前方後円墳型の雑貨、巷でよく見かけますよね。
私も愛用しています。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_2

雑貨にしてもかわいい古墳♪ですが、これをクッションにしたのが、宇宙椅子 cosmic re-chair 代表のフクトク クニヲさんです。
古墳を触れるようにするだけでなく、座るものにしちゃうという発想にびっくり。
さぞかし歴史好きかと思いきや、フクトクさん曰く「歴史には全く興味がなかったんですよ」とのこと。
歴史好きの友人から古墳への熱い思いを聞き、マニアックな人に向けて商品を作ったらウケるかもと思ったのがきっかけだったそう。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_3

毎年11月に高槻市の今城塚古墳で開催されている「古墳フェス come come* はにコット」に、6年前に出店したのが最初だったそうですが、そのときはクッションではなく古墳椅子だったとのこと。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_7

でも、椅子だとどうしても値段が高くなってしまい、じゃあクッションにしようかということで、今の古墳クッションへとつながったそうです。
今年の古墳フェス come come* はにコットにももちろん出店されていて、「古墳-1グランプリ(古墳クリエイター部門)」で第1位を獲得されたんですって!!

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_4

当日の来場者の方々の投票によるものなので、古墳ファンからどれだけ支持を集めているかがよくわかる結果だと思います。
古墳フェス come come* はにコットだけでなく、さまざまな歴史系&クラフト系イベントに出店されているフクトクさん。
古墳にコーフン協会」が企画する関東近辺の古墳を回るはとバスツアーのノベルティとして、現地の古墳クッションを作ったりもするそうですよ。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_5

古墳マニアも納得のクオリティーとビジュアルのかわいらしさを兼ね備えた古墳クッション。
大小さまざまなサイズや形、生地で作られていて、鑑賞用として飾ってもらうのももちろんOKだけど、椅子張り師の技術に裏打ちされた実用性もしっかりあるところがすばらしい。
おすすめは椅子の背もたれに置いて座ることだそう。
腰に当たって座り心地良しとのこと。
今度やってみよう。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_11

ところで、フクトクさんは古墳クッションばかり作っているわけではありません。
椅子張り職人として、オリジナルの椅子を製作したり、椅子の張替え作業をしたり。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_6

それ以外にも、ものづくりをする職人として「作れそうなものだったら何でも作ってみる」そうなんです。
このお星さまもそう。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_9

これは、奈良県図書情報館で開催されるイベント、「トショカンノクリスマス」に伴い、12月11日(火)~16日(日)まで展示される「クリスマスノ星」のクッションオーナメント。
「トショカンノクリスマス」の企画に協力しているのが、たかはしみちよさん。
実は、フクトクさんとたかはしさんはご夫婦なのです。
たかはしさんには、2016年12月24日の授業「イベントを企画する、ということ ~『表現』することの愉しさ~」で先生をしていただいてます。
フクトクさんとたかはしさんのおふたりにとって、お客さまと喋ることがアイデアの源だそう。
「あんなものあったらいいな」「こんなものだったらほしい人いるんだ」といったニーズを知ることができて、それがアイデアにつながるんですって。
おふたりでイベントに出店したり、たかはしさんが企画するイベントにフクトクさんが協力したりするなかで、アイデアを共有したりして、いいものができるのだろうなと思います。

椅子張り師が古墳ビルダーになったわけ_10

今回の授業では、フクトクさんが脱サラして椅子張り職人になって古墳クッションを作るようになったいきさつや、古墳クッション築造について、映像や実物を交えつつ、お話いただきます。
奈良市内でのイベントでも人気のmoricoさん特製の宇宙椅子クッキーもありますよ!!

みなさんのお申込み、お待ちしています。
授業のお申し込みはこちら↓↓
http://nhmu.jp/class/30927

※「トショカンノクリスマス」の詳細については、日+月+星のHPをご覧ください。
http://sun-moon-star.jp/

(なさ)

蝶は羽ばたき 森を舞う

2018.11.25 | 授業 | by Staff

「子どもの時に虫取りをしたことがある」という人は多いかもしれませんが、「大人になってからはなかなかない」という人がほとんどではないでしょうか。
そんな大人たちに、蝶とふれあう機会がやってきました!
今回の授業、「2千キロを旅する蝶を育て、空へ! ~人と自然の関係性について考える~」です。

蝶は羽ばたき森を舞う_1

先生は、「株式会社空から蝶」代表取締役社長び道端慶太郎さん。
2012年にも奈良ひとまち大学の授業「豊かな森を育てる、私たちのカフェ ~夢をひとつにする、ということ~」で先生をしてくださっています。
その時の教室も、「いつか森になるカフェ」。

蝶は羽ばたき森を舞う_2

道端さんは、お店の近隣にある奈良市立平城西公民館で年に数回、子どもたちを対象に蝶についての講座を担当しています。
過去には高校で生物を教えていた経験もあるとのこと。
本日の授業では、道端さんの今までの活動についての話を聞いた後、放蝶体験を行います。

蝶は羽ばたき森を舞う_3

授業の内容は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「共生にむけ」
http://nhmu.jp/report/31006

環境コンサルタントとして働いている時、昆虫調査チームの一員として働いていた道端さん。
「美しい蝶たちのことをもっと広めたい!」との思いがあったそうです。
蝶のことを説明するなか、鮮やかな幼虫の写真を見て一言。
「イタリアの服の生地みたいにおしゃれでしょ?」
言われてみれば確かに!
「何とかコレクション」でモデルさんが着ていそうですね!
成虫になりかけの蝶の蛹(さなぎ)が入ったケースも回覧。
蛹が透き通って、羽の模様が見えているんですよ。

蝶は羽ばたき森を舞う_4

カフェのお茶もいただき、お話が進むなかで道端さんが三角形のケースからおもむろに取り出したのは、
なんと生きている蝶!
名刺のように出て来たことに一同仰天でした。
薄紙に包まれていたアサギマダラが、部屋の中を飛んでいきます。

蝶は羽ばたき森を舞う_9

今回の授業のために、蝶を大事に大事に育ててきてくださったとのこと。
寒くなってきたこの季節、授業の開催時期に合わせて成虫を何羽も揃えるというのは至難の業。
美しく飛んでいる蝶の姿は、丹精込めたお世話があればこそなのです。
本当にありがとうございます…!!

蝶は羽ばたき森を舞う_5

部屋の外に出す前に、羽に印をつけることに。
調査では、油性ペンで日付やイニシャルを書くのだそうです。
それにならって、日付と「奈良ひとまち大学」と書くことに。
学生さんたちも緊張気味に蝶に印を書いていきます。
2,000km先で見つけてくれる人がいるかもしれませんね!

蝶は羽ばたき森を舞う_8

その後、4羽の蝶を空に放つことに。
店先の花の上に、蝶をそっと落ち着かせます。
1羽がさっと飛んでいきました!
道端さんが言われていたように、グライダーのように羽を動かさずに、すーっと空を飛ぶ姿が見られました。

蝶は羽ばたき森を舞う_11

学生さんからは、「子どもの時によく虫を見ていたけど、久しぶりに綺麗な蝶を見れて良かったです」「庭に来る蝶を大事にしようと思いました」などの声を聞くことができました。
道端さん曰く、日本は「いつか森になる」国。
そんな国の片隅で、自然に対する思いが深めることができました。

(もりぞー)

足を運ぶコトの大切さ!

2018.11.25 | 授業 | by Staff

表門をくぐると、静かでなんとも言えないこの空間・雰囲気がたまりません!
青い空にうっすらと色づいた木々、そして両サイドに並ぶ築地塀!
ワタクシにとって一番奈良を感じられるお寺かもしれません。
海龍王寺!ココが本日の教室。

足を運ぶコトの大切さ_1

11月25日の授業「海龍王寺・玄昉のちょっといい話 ~ディープな平城京タイムトリップ~」に、スタッフとして従事しました。
今回の授業、海龍王寺と平城宮跡の2ヶ所も勉強できる(巡れる)授業なんで、とてもラッキー!
しかも、先生はというと、「イケ住」こと海龍王寺の石川重元住職。

足を運ぶコトの大切さ_10

とっても協力的で、とっても熱心な方。
奈良ひとまち大学でもいろんな授業にご出演・ご協力いただき、いろんなお話をしていただきました。
2010年12月26日の授業「その昔、宗教は家庭の常備薬だった!? ~海のない奈良にある、海のお寺で考える~
足を運ぶコトの大切さ_2

2013年3月9日の特別授業「ぼくらの奈良の遊びかた ~仏像や仏教はこんなにおもしろい!~
足を運ぶコトの大切さ_3

2017年4月23日の授業「奈良好きイラストレーターが僧侶に聞く ~田中ひろみ×奈良のお坊さんトーク~
足を運ぶコトの大切さ_4

などなど、その他にもまだまだイッパイ!
(奈良ひとまち大学のWebサイトを見てネ。)

そして、ワタクシ個人的にも、以前の職場でかな~~~りお世話になった方。
「佐保路の三観音」や「ボランティアガイドツアー」など、奈良観光の盛り上げのために相談に乗っていただいたり、助言いただいたり。
ホントにありがとうございました。

今回の授業は、玄昉さんについてのお話と平城京・大極殿までの散策。
しかも石川住職の案内つきです。
授業が始まるまでの待ち時間、この日は秋晴れだったので、境内ではミニ撮影会が!?
真っ青な空と紅葉、そして本堂!最高ですね。

足を運ぶコトの大切さ_5

さて、そもそもみなさん玄昉ってご存じでしたか?
正直言ってワタクシはピンときませんでした。
ですので、恥ずかしながらワタクシも学生気分で石川先生のお話をじっくりと聞いてしまってました。
授業では、ガイドブック「玄昉さんのスゴイところ」などを見ながら、石川住職が熱く詳しくお話をしてくださいました。

足を運ぶコトの大切さ_6

わかったことと言えば
*大仏の造立を進めた とか
*国分寺・国分尼寺の建立を進めた などなど、
実は仏教の発展にとって重要な人(僧侶)だったことを学びました。

で、で、玄昉さんのことがよくわかった後は、そう、玄昉さんが海龍王寺から、よく通っていた平城京・大極殿へと散策です。
もちろんワタクシも旗持ちとして同行しております。

足を運ぶコトの大切さ_7

道中では、要所要所で立ち止まりながら、石川先生から「平城京と海龍王寺の位置関係」や「どうして隅寺として建立されたのか」などのお話をしてもらいました。
平城京までのルートは、普段あまり通らない道。

足を運ぶコトの大切さ_8

そこから見る大極殿はまた少し違った感じがしますね。
玄昉さんもこんな感じでたまには大極殿を見ていたのかなぁ・・・って少し思っちゃいました。
Web上で調べることは簡単ですが、やっぱり実際に足を運んで、見て、聞くことって、知らなかったコトや新たな発見がイッパイできますね。

足を運ぶコトの大切さ_9

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「海龍王寺・玄昉のちょっといい話」に参加して
http://nhmu.jp/report/31020

以前は年に何度もお伺いしていた海龍王寺。
しかし最近は全く・・・。
久しぶりにお邪魔してみると、なんと、写経場ができていることにビックリ!
上司からは「足運ばんなアカンで!」と耳にタコができるぐらい言われ続けました。
今回、この授業のスタッフとして従事して、そのコトの重要さを改めて感じました。
今になってやっとわかるって、チョット遅いですかね!?
これから挽回しますっ!たぶん・・・。

(どすこい)