10月26日、「『ダンボール』と『アート』の可能性 ~動くダンボールアートって!?~」に、スタッフとして初参加しました。
前日の夜まで台風の影響が心配されましたが、無事に開催できてひと安心。
初めての従事に、ちょっとドキドキしつつも、はりきって教室「カフアق」に向かいました。
事前に“なさ”のブログ「カフアقへの道」をチェックし、地図を片手に下見もしていたので、場所の確認はバッチリ!・・・なはず。
ところが、いざ到着すると、一番乗りだったこともあり、建物の入口は固く閉ざされたまま、シーン・・・。
「本当にこの場所だよね・・・?」とだんだん不安に・・・。
他のスタッフたちが到着するまでの数分間、ひとりオロオロしてしまいました。
建物には看板が無いので、外観からは、まさかここがカフェだなんて思えませんが、一歩中に入ると、昔ながらの町家の間取りに、こだわりのレトロな家具が置かれていて、古き良き時代にタイムスリップしたかのような空間が広がっていました。
この雰囲気のなかでお茶ができたら素敵かも・・・と思いましたよ。
カフェのオーナーご夫妻もにこやかに出迎えてくださいました。
ところで、「カフアق」の「ق」って、確かアラビア文字ですよね?
なぜこの名前がついたのか、気になりませんか?
もちろん、それにはちゃんと理由があるのです。(答えは後ほど・・・。)
いろいろ思いをめぐらしつつ準備を始めていると・・・。
本日の先生、千光士義和さんが到着!
奥様とともに、たくさんのダンボールアートをお持ちくださいました。
私は初めてお会いしましたが、千光士さん、とっても優しそうで、奥様とも仲良さそう。
素敵なご夫婦でしたよ。
事前に展示のイメージを固めておられたとのことで、教室には次々と作品が飾られ、室内はあっという間にギャラリーに大変身!
動くダンボールアートは、その名の通り、モーターが組み込まれており、スイッチオンで歯車が回ったり、リフトが昇降したりして、動き出します。
作品には必ず、ロボットやロボ犬(千光士さんの飼っている柴犬マメがモデル)が登場していて、とっても愛らしいんです!
室内のレトロな白熱球の光が、アートを優しく照らして、教室全体がノスタルジックな雰囲気に包まれました。
まるでファンタジーの世界に入り込んだようでしたよ。
近くで見れば見るほど精巧で、綿密に作られているアートの数々。
「どれくらいの期間で完成されるのですか?」
「大体、土日の2日間ですよ」
「エー!!わずか2日間ですか?!」
「あっ、でも、イメージを固めるのに1か月くらいかかりますよ。」
芸術家の方にとって「イメージ」は一番の要なんですね。
スタッフでありながら、興味津々、目を丸くしつつ、いろいろ質問させていただいちゃいました。
学生のみなさんは、誰ひとり道に迷うことなく、無事教室に勢揃い。
いよいよ授業の始まりです。
授業では、「発想と創造」というテーマで、これまでの活動について熱く語ってくださいました。
ひとまちレポートはこちら。
「ダンボールの新たな一面」
http://nhmu.jp/report/16076
「まるで小さなテーマパーク」
http://nhmu.jp/report/16195
漫画家をめざしていたという学生の頃のエピソード。
クレイアニメーションの制作者として東京で活躍していた頃のお話。
独立して奈良にアトリエを構え、クレイアニメーションからダンボールアートに移行することになったきっかけや、その思い。
バーチャルな世界に生きる現代の子どもたちに対する憂いや危機感、今後の展望など・・・優しい語り口調のなかに、アートに懸ける情熱や信念が込められていて、千光士さんのお人柄が感じられる深いお話でした。
みなさん(もちろん私も)、熱心に聞き入ってましたよ。
「ダンボールが持つナミ模様の美しさや魅力を伝えたい!」
その思いが一番の根底にあるとのこと。
とっても印象に残るお言葉でした。
千光士さん、学生ひとりずつに、かわいい魚のダンボールアートをプレゼントしてくださいました。
みなさん、大感激でした!
次は、お待ちかねのティータイムです。
教室が、スーっとした爽やかな香りに包まれ・・・。
そう、ミントの香りです。
「カフアق」のご夫妻が、モロッコの焼き菓子と、おすすめのモロッコティー(ミントティー)をご用意くださいました。
モロッコ・・・?
聞いたことはあるけど、どの辺にあるのかしら?今いちピンときません。
モロッコは、「北アフリカの西端にあり、ヨーロッパの影響を強く受けているアラブの国」です。
なるほど、これでようやく「カフアق」という名前とつながりましたね!(納得!)
なんと!ご夫妻はつい先日まで実際にモロッコに行かれてたとのこと。
現地のママに直接教わった焼菓子をご用意くださったんです!
小麦粉にシナモンやナツメヤシなどのスパイス、ハチミツやレモンを入れて焼いたお菓子で、砂糖を使わないから自然で優しい甘さに仕上がってるそう。
ミントティーも、現地ではポピュラーな飲み物だそうです。
お茶のグラスも現地調達のものというこだわりようでした。
「カフアق」の奥様は、モロッコのお菓子との出会いがきっかけで、アラブのお菓子や料理(クスクスやタジン鍋が有名)を学んだり、アラビア語の学習も始めるなど、探究心旺盛な方なんです。
これからカフェもどんどん拡げてきたいとおっしゃていました。
授業もいよいよ終盤にさしかかりました。
時間を延長しつつ、最後までお話や質問は尽きませんでした。
千光士さんの作品をご覧になりたい方、年末には大阪で個展も開催されるそうですよ。
来年3月には、「生涯学習フェスタ2014」にもお越しいただけるかも!?
ぜひ足を運んでみてくださいね。
(k623)