奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

人と同じものを食べる豚?!

2014.05.17 | 授業info | by Staff

6月28日(土)の授業「奈良ブランド、郷ポークの挑戦 ~若き3代目が挑む、畜産とは?~」のご紹介です。
今回は、奈良市東鳴川町の養豚場で生産されている豚肉「郷ポーク」をテーマにした授業です。
奈良県産の豚肉と言えば、「ヤマトポーク」が有名ですね。

「ヤマトポーク」は無知キャラの“もじゅ”でも聞いたことがあります。
最近は、「大和肉鶏」や「大和牛」など、奈良県内にある畜産業のブランド化やPRが相次いでいます。

そんななか、今回の授業は、「人が食べるもの」を餌とする豚「郷ポーク」について取り上げていきます。
う~ん・・・粉状にした穀物とかを食べるイメージがありますが・・・「『人が食べるもの』を餌とする」ってどういうこと?

まぁそのまんまなんでしょうけど・・・。
インターネットの記事によれば、売れ残った野菜や食べ残しを集めて餌にするのだとか?
そんなん食べて大丈夫?お腹壊したりしないんかなぁ!?とか、いらん心配をしてしまいますが・・・。

考えているより見に行く方が早いかっ!てことで、豚舎見学に行ってきました。

人と同じものを食べる豚?!_1

「郷ポーク」を生産されている村田商店の養豚場は、奈良県庁のあたりから車で15分ほどの京都府との県境の山間に位置し、自然豊かな環境のなかで生後3~7ヵ月の子豚を飼育されておられます。

さっそく、かわいい子ブタたちに会いに豚舎へGO・・・!
と、動物園に行く感覚で、ついつい当初の目的を忘れるところでした。
「郷ポーク」の謎に迫らなければ・・・。

まず、訪れてびっくりしたのが大量の食べ物の山。
レタス・かぼちゃ・人参・サツマイモ・チンゲン菜・うどん・らーめん・・・数え切れない種類の食べ物が、建物内にびっしり積まれていました。

人と同じものを食べる豚?!_2

「売れ残りや食べ残し」と聞いた印象ではもっと時間が経ったものってイメージでしたが、ほぼ人間が食べる状態と変わらないですね。

人と同じものを食べる豚?!_3

このような野菜や穀類を、豚が食べやすいように小さくしたり、食感や食べやすさを考えて、餌として与えているとのこと。

人と同じものを食べる豚?!_4

これらの豚が食べる餌は1日60品目はあるとのことで、人以上に健康的な食事をしているということがわかりました。
餌やりだけでなく、餌の仕分けやブレンドなども、あえて手作業でやっているとのこと。
健康でおいしい豚に育て上げるためには、餌や品種も重要だけど、飼育員の方の真心が大切ということでしょうか?

人と同じものを食べる豚?!_5

そしてやはり、リサイクル型の畜産方法が画期的。
本来は廃棄される残り物を無駄にせず、逆に栄養価の高い食材を餌として活かすことで、高い品質の豚肉を生産されるスタイルに感心です。

ブログが長くなりそうなので、今回はこれぐらいにしておきますね☆
続きは、ついに豚舎の内部へ突入!
&授業で試食していただく豚丼のグルメレポートなどをお届けしたいと思います。
次回のブログもお楽しみに!!

お申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/18342

(もじゅ)

商店街の未来はみんなのアイデアで!

2014.04.30 | 授業info | by Staff

5月25日(日)の授業「あそぶ、たのしむ、商店街!! 」は下御門商店街が舞台。
下御門商店街ってどこにあるか、ご存知ですか?
近鉄奈良駅からならまちに向かって、東向商店街→もちいどのセンター街を通り抜けた先、少し登り坂のある約100m程が「下御門商店街」なのです。
決して、「もちいどのセンター街の続き」じゃないんですよ。

商店街の未来はみんなのアイデアで!_1

“かっぱ”的には、下御門商店街のウリはなんといっても「サ・カ・ミ・チ(坂道)」。
坂道がある商店街の特徴を活かし、1998年から月に1度、商店街の人たちが朝から道路清掃を欠かさずにやっています。
そう、坂道だから上から水を流していくととても効率がいいし、みんなで清掃することで一体感も。

商店街の未来はみんなのアイデアで!_4

そして、2012年から始まったイベント。
アーケードの端から端まで、みんなで全長約80m竹の台を組んだんです。
そこに何が流れたと思いますか?「そうめん」なんです!(そうきたか!)
坂道+そうめん=流しそうめん(そうきたか!!)
2回目の昨年は、なんと約2,000人もの方が参加され、商店街が笑顔で覆い尽くされたとか!
商店街の立地と奈良名産のそうめんが出会うと、素敵なイベントになるんですね。

商店街の未来はみんなのアイデアで!_3

このような素敵なイベントのアイデアを出されたのが、この授業の先生である下御門商店街協同組合代表理事の臼井基雄さん。
“かっぱ”も打合せで何回もお話をさせていただいているのですが、毎回、「なんて柔軟な方なんだろう」と思います。
「若い人の話を聞きたい」「あんなことしてみたい」「こんなことが商店街でできないか」と、常に思いを口に出し、エネルギッシュに動いている人なんです。

授業では・・・
第1部
臼井さんと、クリエイティブ・イントロデューサー山本あつしさんによるトーク。
下御門商店街の歴史や、流しそうめんのイベントのことなど、この商店街が持っている「ひと・もの・こと」というたくさんの宝物に触れていきます。
当日の聞き手である山本さんと話をしていたのですが、臼井さんと話をしていると、「話の続きが聞きたくなる」「次の話が気になる」「気がつくと惹きこまれちゃっていますね」と・・・。

商店街の未来はみんなのアイデアで!_2

第2部
トークの後は、「2020年の下御門商店街を考えよう ~商店街を楽しく魅せるアイデア~」を、ワールドカフェ形式で参加者同士で話していきます。
毎日行きたくなるような商店街、自分がお店を出すんだったらこんな商店街・・・など、みんなで商店街についての夢を話しませんか。
最後は、「2020年の下御門商店街はこんなんだったらいいな」と、みんなで共有します。

商店街の未来はみんなのアイデアで!_5

一緒に商店街について夢を語りたい方、将来自分でお店を開きたいな・・・なんて思っている方にもおすすめの授業ですよ。

お申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/18147

また下御門商店街では、今年の夏に開催する3回目の「流しそうめん」をサポートしていただく仲間を募集。
詳しくは、授業のなかでご案内します♪
“かっぱ”的には、「坂道の流しそうめん」が奈良の新しい夏の風物詩にならないかな・・・と思っています。

※撮影:山本あつし

*5月13日追記*
2014年5月2日(金)の産経新聞朝刊(奈良版)に、下御門商店街の取り組みが掲載されました。
詳しくはこちら
後継者問題に立ち向かう 下御門商店街、PR誌で魅力発信 奈良

(かっぱ)

国宝館デビュー(^O^)/

2014.04.27 | 授業 | by Staff

朝の清々しい空気が奈良の街を包んでいる、ゴールデンウィーク前の日曜日。

国宝館デビュー_1

スタッフは朝7時に現地集合し、授業「興福寺国宝館とことん探訪! ~国宝館独占、スペシャル講座~」の受付のセッティングです。

国宝館デビュー_3

空気が澄んでいる朝のお寺って、本当に気持ちいいですね。
こんな季節に朝からのんびり散歩・・・なんて、普段はできません^^;
そりゃやっぱ、春眠暁をなんちゃら・・・って言いますが、“もじゅ”も朝は家を出るギリギリまで寝ちゃってます。

今回は朝の7時50分~9時までの授業ということで、スタッフも学生のみなさんも早起き。
そのご褒美?!に、ほんと気持ちのいい朝になりました。

国宝館デビュー_6

今回は、興福寺国宝館をなんとなんと奈良ひとまち大学のために貸切で、興福寺録事の辻明俊さんに解説していただきながら観ることができる、とてもナイスでスペシャルな授業です!!
そんな授業ということで気合入れ過ぎて、スタッフの“よっしー”が6時30分に来たって言うから「やっぱスゲーな!」なんて思ってたら、国宝館前で“よっしー”が「ここは何?入れるとこなん?」って、オイッ!!
少し笑ってしまいました。
「“よっしー”、冗談ですよね~ハハハ(笑)」なぁ~んて。。。

国宝館デビュー_2

今回の先生・辻さんは宿直明けであまり寝ておられないらしく、そんななかでお話をしてくだったとのこと。
本当にありがとうございました☆

国宝館デビュー_4

さらに、国宝館に入る前に、先生からエコバックとストラップのプレゼントもいただいてしまいました。

国宝館デビュー_5

この後、さっそく国宝館へGO!
授業の中身については、当日のツイッターもご覧くださいね。

中では写真がNGということで、国宝や重要文化財がズラリと並ぶこの国宝館の魅力を、無知キャラ“もじゅ”では伝えきれないッ!かも知れませんが何卒ご容赦を・・・。

国宝館といえば、やはり本尊の千手観音菩薩立像とその左隣の釈迦如来坐像は存在感たっぷりですが、そのなかでも、私が一番すごいと思ったのは、木造金剛力士像(阿形・吽形)。
大きさは人間の等身大ぐらいの大きさではありますが、顔の表情や堂々とした立ち姿、筋肉のつき方など、どの角度からみてもすごい迫力で、辻さんの解説では、フランスの展覧会にも出展されたことがあるほどの美術品でもあるとのこと。
ルネサンスよりはるかに古い鎌倉時代にこういった彫刻があったということに、お話を聞きながら改めて感心させられました!!

興福寺の歴史のお話から、平氏の南都焼き打ちや明治の廃仏毀釈など、教科書の歴史とこういった身近な場所が密接に関わっていることが、現地で観ることで実感できました。
今回の授業は70分といういつもより少し短い時間ではありましたが、本当に貴重な体験でした。
また次、どんな授業に出会うか楽しみです!!

(もじゅ)