奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

奈良茶飯おむすびを食べて奈良の魅力を再発見!

2024.10.25 | 授業info | by Staff

突然ですが、みなさんは全国におにぎり専門店が何店舗あるか、ご存じですか?
街を歩いていると最近よく見かけるなぁ~と感じている方も多いと思いますが、なんと1,000店舗を超えているそうですよ!
まさに「おむすびブーム」ですね。
そんななかで、開店からわずか4ヶ月にもかかわらず「おむすびナビゲーター」の目にとまり、2024年4月23日にTBSテレビの「マツコの知らない世界」に出演したお店が奈良にあります。
11月30日(土)の授業「奈良茶飯がおむすびに! ~『おむすび番旬』の名物秘話~」で取り上げるお店「おむすび番旬」です。

奈良茶飯おむすびを食べて奈良の魅力を再発見

おむすび番旬の売りは、なんといっても「奈良茶飯おむすび」。
奈良茶飯は、1200年以上前に、東大寺や興福寺の僧侶がお米をお茶で炊いた茶飯を食べたことがルーツといわれていて、米と大豆のバランスのとれた栄養食。
腹持ちも良い食べ物なんですよ。
なのに、なぜか地元・奈良でも忘れられているという悲しい現実(><)。

奈良茶飯おむすびを食べて奈良の魅力を再発見

そこで、そんな奈良発祥の奈良茶飯にスポットを当て、おむすびにすることで、たくさんの人に茶飯を知ってもらい、気軽に親しんでもらおうと一念発起したのが、おむすび番旬オーナーの前川都紀(まえかわひろき)さん。
今回の授業の先生です。

奈良茶飯おむすびを食べて奈良の魅力を再発見

写真から既に素敵オーラが出ていますね(#^.^#)
そう!とってもフランクで良い方なんです。
実は私、もともとは都紀さんのお母さまと知り合いでして・・・。
お母さまは、思いやりがあって明るく元気で太陽のような方です。
そんなお母さまに育てられたんだから、そりゃあ息子さんも素敵なわけですよ!
納得!!

授業では、名物の「奈良茶飯おむすび」を食べながら、オーナーのおむすびにかける思いや開店までの経緯、地元・奈良への想いなどを対話形式で伺います。
もちろん、みなさんの質問にもお答えいただきますよ。

たくさんの申込をお待ちしています!
申込はコチラ↓
https://nhmu.jp/class/41752

(どす)

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか?

2024.10.09 | 授業info | by Staff

みなさんは「宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅうそうじゅつ)」をご存じでしょうか?
歴史小説がお好きな方は吉川英治の『宮本武蔵』、漫画が好きな方は井上雄彦の『バガボンド』の中に登場する、あの「宝蔵院」です。
11月2日(土)の授業「奈良発祥の武道、宝蔵院流槍術とは ~女性初の『目録』授与者、あらわる~」は、この宝蔵院がテーマです。

私“さとちん”は子どもの頃に、役所広司が宮本武蔵を演じているNHKの連続ドラマをずっと見ていた記憶があって、その中でも「槍の宝蔵院」の回は、この授業を企画するにあたって、すぐに思い出したくらい印象深いです。
その宝蔵院流槍術が奈良で誕生したと知り、今もなお受け継がれていることに感動すら覚えます。

ここで、授業を受ける前に少し予習をしておきましょう!
まずは宝蔵院流槍術を紹介します。

宝蔵院流槍術は、奈良を発祥とする日本を代表する武道で、約470年前、興福寺の子院である宝蔵院の院主・覚禅房胤栄が猿澤の池に浮かぶ三日月を突き、十文字鎌槍の技を創始したと伝えられています。
十文字鎌槍を活用した槍術は「突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌 とにもかくにも外れざりけり」とうたわれるように攻防に優れ、江戸時代には最大の槍術流派として大きく発展しました。
ところが明治に入ると、上知令により寺領は政府に没収され、宝蔵院は消滅、明治以降多くの武道は消滅し、宝蔵院流槍術も危機を迎えました。
こうしたなか、第一高等学校(現・東京大学)撃剣部に伝わる宝蔵院流高田派槍術が石田和外を中心とした有志によって復興し、1976年、発祥の地である奈良に伝えられ、以来、奈良を中心に、名古屋・東京・ハンブルグ(ドイツ)・トロント(カナダ)の各道場で多くの伝習者が技を磨いています。
※「奈良宝蔵院流槍術保存会」パンフレットからの抜粋
奈良宝蔵院流槍術保存会のホームページはこちら↓
https://hozoin.org/

国内外に多くの伝習者が居るなか、この奈良ゆかりの武道・宝蔵院流槍術において、技の習得の証でもある「目録」を授与された女性の第1号が、今回の授業の先生、小松 令和(こまつ りか)さんです。

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか

次に、小松さんは、すごい&おもしろい経歴の持ち主なんです。
ぜひ「ひとまちの人」をご覧ください♪
https://nhmu.jp/people/41666

実は小松さんとの出会いは、私が勤める三笠公民館で活動している自主グループ「関西雅楽會」の主宰であることがきっかけです。
雅楽は、寺院や神社で奉納される舞や音楽の総称です。
小松さんは、この雅楽を学ぶために、故郷・横浜から関西への移住を決めたとのことでした。

「雅楽で活躍している小松さん」しか知らなかったのですが、世間話をしているうちに・・・
小松さん:「実は今年、流派で女性初の『目録』をいただいたんです!」
さとちん:「えっ!?流派って何!?宝蔵院流!?女性初!?『目録?』って、すごいことじゃないですかっ!」
・・・という楽しいやり取りに。
そこで、宝蔵院流槍術のことをもっと多くの方に知ってほしい!ということで、奈良ひとまち大学の授業になりました。

そして7月某日、百聞は一見に如かずということで、中央第二武道場にて開催されている「こども槍術教室」に行って参りました。
道場では、宝蔵院流高田派槍術 第22代 流派代表の駒喜多 学 重吉さんが迎えてくださり、十文字槍の説明をしてくださいました。

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか

長さは2.7メートル、十文字の刃は実は8ヶ所も研がれており、どこに当たっても切れるという工夫が成されていること。

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか

また、突くばかりではなく、十文字の刃先で切り落としたり、長い柄で相手の武器を巻き込んで落としたり、また引き落とすこともできる万能な武具なのだそうです。

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか

子ども槍術教室ということで、中学生男子の、十文字槍ではなく素槍での稽古を見せていただきました。

「宝蔵院流槍術」を、ご存じですか

声もさることながら、棒と棒が当たる音に気迫を感じます。
授業では、槍術の基本の技を見せていただきますので、楽しみにしていてくださいね。

また授業の内容としては、宝蔵院流槍術の歴史や、女性から見た槍術の魅力について、伝習者として、また後継者の1人として思うことや展望などをお伺いしたいなと思っています。

小松さんはとてもお話が上手で、その引き出しの多さにも驚かされ、またその話術に引き込まれること間違いなしです。
みなさん、どうぞお申込ください♪
申込はコチラ↓
https://nhmu.jp/class/41664

(さとちん)

西大寺検車区はおとなの秘密基地

2024.09.29 | 授業 | by Staff

公民館スタッフ12年目の“TH”です。
今回は、人気ナンバーワンを誇る授業「いざ潜入、西大寺検車区!その3 ~現代の禁足地!?車庫内部を見学~」に同行しました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「大満喫!西大寺検車区!」
https://nhmu.jp/report/41837

授業のために近鉄の西大寺検車区に向かう職員も、やや緊張の面持ちです。
検車区内の車庫では、バラエティー豊かな電車群が業務運行のため絶えず出入りしています。
部外者立入厳禁の禁則地に、いよいよ「潜入」します。

高い倍率をくぐり抜け、晴れてこの授業を受けられる学生のみなさんも全員揃い、いざ車庫へ・・・と、その前に、この西大寺検車区の歴史と、職員のみなさんの仕事内容を教えていただきます。
教えてくださる先生は、西大寺検車区区長の今矢宜宏(いまやよしひろ)さん。
他にも助役さんや職員の方を含めて10人近いみなさんが私たち見学者のお世話をしてくださいました。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

近鉄の総営業キロ数は501.1km、駅数は286駅と、私鉄では日本一の規模を誇ります。
西大寺検車区の歴史は古く、1920年にはその前身が設立され、近鉄創成期の車両管理と運用を支えてきました。
その後、近鉄の路線拡張と企業規模の拡大により、1964年5月、当初の場所より少し南東側に新たに竣工。
同じ年の9月に橿原線・尼ヶ辻駅等の移設を経て、ほぼ現在の形になったとのこと。
という訳で今年は、今の西大寺車庫が60周年の記念すべき年だそうです。
(特に記念行事は考えていないそうですが。)

また、西大寺検車区の管理下には、西大寺車庫の他に、新田辺車庫と宮津車庫があり、近鉄の検車区としては最大の600両もの電車を管理・運用しています(西大寺車庫の最大留置数は277両)。
この日も、それぞれの車両に決められた運用スケジュールに基づき、点検・清掃・入換編成などのため頻繁に稼動していました。
つい先日発生した大和西大寺駅構内での車両脱線事故の際には、今矢区長をはじめ検車区のみなさんが徹夜で作業に追われたとのこと。
日々電車が正確なダイヤで運行され、我々が当たり前のように利用できるのは、検車区のみなさんが縁の下で支えてくださっているお蔭と、感謝の念を新たにしたところです。

さて座学研修のあとは、お待ちかねの車庫見学と電車内からの洗車体験です。
学生のみなさんは全員ヘルメットを着用し、検車区職員の指示に従って車庫に足を踏み入れます!

西大寺検車区はおとなの秘密基地

先ずは普段は見ることができない、地面から見学する電車の床下機器と台車。
一両約40トンの重量を支える台車車輪の大きさと頑丈さ、そして整備時には肉眼では見えない小さなキズを見逃さないための専用器具の数々、職員の方々の「プロの眼力と熟練の技」に驚かされることばかりです。
ちょっと手を伸ばせば触れられる距離にある床下機器類も、部位によっては1500ボルトの高圧電流が走っており、学生のみなさんは緊張感を持って説明に聞き入ります。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

今回の授業では、限られた場所を除き電車や車庫内の撮影を許可していただいたので、学生のみなさんはスマホやカメラ片手に、見学・質問・撮影と大忙しです。

いよいよ電車内に乗り込み、洗車体験に向かいます。
ご用意いただいた車両は、大阪万博エキスポ2025デザインが全面にラッピングされた、なんとも特別感満載の車両で、みんなテンション爆上がり!
乗車した車内でも、「車内アナウンス体験」「運転室見学体験」など、超特別なプログラムをご用意いただき、これまた一同大喜び!!

西大寺検車区はおとなの秘密基地

そして洗車工程。
運転席のある前面と背面は長いモップを使った人力作業ですが、左右の側面は線路上に固定設置された洗車機の間を、電車自体が水と洗剤のシャワーを浴びながらゆっくり通過します。
洗車機の方が動いてくれる自動車の洗車とは勝手が違います。
また自動車用の洗車機には乾燥機能もありますが、電車は洗うだけで車体を乾かす作業はありません。
電車の内側から洗車工程を眺められる経験は人生一度きり(多分!?)。
大いに満喫できました。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

近鉄の車両運行計画は、編成毎に細かいスケジュールが組まれており、今回の授業での体験乗車も事前の運行計画に則って進められていたとのこと。
今矢区長と西大寺検車区のみなさんのご配慮に感謝しきりです。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

最後に今矢区長から、「これからも駅でヘルメットと作業着を着用した検車区員を見かけたら、今日も電車とお客様の安全運行のため働いているので、どうぞ温かい目で見守ってください」とのご挨拶がありました。
多忙な日常業務のなか、検車区のみなさんによる最大限のおもてなしを賜り、重ねて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

(TH)