3月10日(土)は、特別授業「河瀨直美、愛する『奈良』を語る。~奈良から世界へ発信する映画監督~」の日!
この特別授業は、奈良に暮らし奈良を愛する、国際的な映画監督・河瀨直美さんの素敵な映像を交えた講演会です!

と、授業の案内も大事なのですが、その前に・・・。
ちょうど今、河瀨監督の関わった映画が公開されているのをご存じですか?
ひとつめ。
河瀨監督の母校、奈良市立一条高校を舞台にした短篇映画「パラレルワールド」が、他の短編映画4作と共に、1月26日から全国で公開中!
出演は、俳優の山田孝之さん、E-girlsの石井杏奈さんと、今人気の2人!!
奈良では、ユナイテッド・シネマ橿原、TOHOシネマズ橿原で観ることができます。
みなさんご覧になりましたか?
“かっぱ”も早く行きたい~。
ふたつめ。
河瀨監督がプロデュースした藤竜也さん主演の「東の狼」は、奈良県東吉野村が舞台。
2月3日から全国で公開中!
奈良では、ユナイテッド・シネマ橿原で上映されています。

そして、さらに現在進行中の映画情報が!
2018年公開予定の「Vision」には、フランスの超大物女優ジュリエット・ビノシュさんや、河瀨さんの映画出演3作目の永瀬正敏さん、森山未來さんやEXILEの岩田剛典さんをはじめ、とても豪華なメンバーが出演されます。
河瀨監督は今、撮影と編集で忙しい毎日を過ごされています。
完成がとても楽しみですね。
特別授業では、河瀨監督の奈良の美しい映像を交えながら、監督ならではの奈良への思いの詰まったお話を伺います。
撮影現場でのエピソードにも触れてくださいとお願いしていますので、どんなお話が飛び出すのか、楽しみな2時間ですね。
特別授業前のこのタイミングでの映画公開。
みなさん、ぜひ映画を観て、特別授業で河瀨監督のお話を聞いて、2018年公開予定の映画に備えましょう!
河瀨監督ワールドにどっぷり浸かることのできる、奈良ならではの授業ですよ!!
お申込お待ちしています♪
申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/29465
(かっぱ)
2月24日(土)の授業「奈良の伝統工芸がモダンに蘇る ~300年以上続く『一閑張(いっかんばり)』ってなに?~」では、奈良一閑張りの制作を体験します。

奈良一閑張りがどういうものかについては、前回の「ひとまちブログ」で「『いっかんばり』と読みます」で説明しました。
http://nhmu.jp/blog/arrangements/12658
今回は、どうやって制作するかについてお話させていただきます。
一閑張の工程は、以下の写真の右から順に進めていきます。

(1)まず、竹かごを用意します(プラスチック製のカゴでもできるとか・・・)。
(2)【下張り】手漉き和紙を何重にも張って乾かします。
(3)【上張り】和紙や布などを張ります。
(4)最後に、柿渋を塗り重ねて完成。
そして今回、学生のみなさんに制作体験をしていただく「奈良一閑張り」は・・・
「生駒高山の竹かご」、
「吉野の手漉き和紙」、
奈良晒や紙の上にデザインを描くのに「奈良の筆や墨」を使用し、
奈良名産の柿から「柿渋」を。

このように、主要な材料をすべて奈良県の特産品で作るものを特に区別して、今回の授業の先生である上田さんが「奈良一閑張り」としてブランド化したそうです。

また、一閑張というのは、やはり「柿渋の塗り重ね」が最大の特徴なのですが、柿渋を紙の上に何重にも塗ると、以下の写真のような違いが出ます。

さらに、色だけではありません。
柿渋は一説によると、防水・防虫・防腐効果があるとされており、漁の網や和傘・合羽などを補強するために、弥生時代の昔から使われてきたそうです。
実はめちゃめちゃ機能的なグッズなのです。
つまり、母の日のプレゼントに最適なのです☆(って、まだまだ先やけど^^;)
そこで今回、ぜひ授業に参加して作っちゃいましょう。
これが、事業で作る書類トレイです。

このデザインの朱色には魔よけやおめでたいという意味が込められていて、建物の絵柄はならまちをイメージされているとのこと。
もちろん書類を入れてもいいですが、防水・防腐・防虫効果があるから、果物入れに使ってもいいかもですね。
ほんと、母の日にピッタリ!
先生に下準備していただき、授業では切って張っていくだけの作業なので、「創作系ムリ~」っていう人でも安心して体験していただくことができますよ☆
(全員ほぼ同じ物ができます。)
母の日が待ち遠しくなること間違いナシ!ですね(笑)。
ぜひ、お申込ください。
授業のお申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/29513
(もじゅ)
好天に恵まれ、奈良の冬の風物詩「若草山焼き」で若草山が炎に包まれた翌日。
今回の授業「旬の味覚、奈良のジビエを堪能 ~里山からの食材をイタリアンに~」のために、雪がちらつくお昼前、富雄川沿いの美しい洋館に連れて来てもらいました。

思い起こせば12月のある日、スタッフ“ask”から久しぶりの電話が。
ask「1月の授業なんですが、ご都合どうですか?」
HANA「いいよぉ~。で、どこのお寺?それともお茶~?」
ask「いえいえ・・・ジビエの授業なんです。ジビエって知ってますか?」
HANA「知ってる知ってる・・・。そしたら都祁方面?」
というのも、私“HANA”が従事する奈良ひとまち大学の授業は、前々からお寺や神社、伝統文化系、そしてお茶など大和高原系がやたらと多いのです。
だから「ジビエ」と聞いたらイノシシ→シカ→山と反応。
ask「教室は、富雄川沿いにあるレストランなんですけど・・・」
あかん、あかん!基本、西大寺から西には車を走らせることができない。
ましてや、行ったことがないところには絶対に行かない主義。
そこで、恐る恐る・・・
HANA「誰か乗せてってくれる?」
ask「いいですよ!担当の“よっしー”に頼んでおきます!」
HANA「やった!」
ということで“HANA”は、美しい洋館の「トラットリア ラ クロチェッタ」の入口に緑ののぼり旗を立てながら、しみじみと久しぶりに従事できる喜びを感じていたのであります。

ちょっと大袈裟かも知れませんが・・・(笑)。
奈良ひとまち大学の授業は、日頃公民館の業務に携わっている職員にとっても、先生や学生のみなさんとの出会いに、わくわくドキドキ・・・。
本当にとても楽しみなんですよ!
さて、授業スタート!

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「ジビエのイメチェン成功!」
http://nhmu.jp/report/29651
「☆シェフの思いが詰まったジビエ料理を堪能☆」
http://nhmu.jp/report/29681
料理人でもありハンターでもある西岡正人先生のお話に、“HANA”も学生のみなさんと一緒に聞き入っているなか、スタッフ“なさ”は子ネズミのごとくスマホで写真を撮り、Twitterにどんどん投稿していきます。

それにしても、先生の食材にかける熱い思いは、半端じゃない!
「一期一会の食材」
これほど食材に真摯に向き合っておられる料理人は、なかなかいないんじゃないかと感動。
農作物を荒らす有害動物の増加は、高齢化や生活スタイルの変化から起きている「里山の荒れ」が引き起こしている、という奈良市東部地区における社会問題についても、わかりやすく説明していただき、まさに東部地区に暮らす“HANA”にとっては、広くみなさん知っていただけて嬉しかったです。
学生のみなさんの自己紹介タイムでは、山の有効活用や農作物の被害のこと、以前食べたことのあるジビエの話など、みなさんのジビエに対する関心の高さを感じました。
ひとつひとつ感動の連続をしている間も、せっせとスマホ片手につぶやいていく我らがスタッフ“なさ”の動きにも感動。
「ハンターになったことで、今まで以上に命に向き合い、だからこそ全てを使い切り、みなさんに美味しくいただいて、感動を与えたい。」
「ジビエだけではなく、牛・豚・魚・・・食材には、必ず誰かの手がかかっているんです。」
と熱く語っていただいた後のお食事タイムは格別だったようで、あちこちで感嘆の声が聞こえていました。

「命をいただく」ということはこういうことなんだと、改めて深く感じさせられた今回の授業。
学生のみなさんと一緒に、たくさんのことを学ばせていただきました。
(HANA)