奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

レトロとノスタルジックの融合

2013.10.26 | 授業 | by Staff

10月26日、「『ダンボール』と『アート』の可能性 ~動くダンボールアートって!?~」に、スタッフとして初参加しました。
前日の夜まで台風の影響が心配されましたが、無事に開催できてひと安心。
初めての従事に、ちょっとドキドキしつつも、はりきって教室「カフアق」に向かいました。

レトロとノスタルジックの融合_11

事前に“なさ”のブログ「カフアقへの道」をチェックし、地図を片手に下見もしていたので、場所の確認はバッチリ!・・・なはず。
ところが、いざ到着すると、一番乗りだったこともあり、建物の入口は固く閉ざされたまま、シーン・・・。
「本当にこの場所だよね・・・?」とだんだん不安に・・・。
他のスタッフたちが到着するまでの数分間、ひとりオロオロしてしまいました。

建物には看板が無いので、外観からは、まさかここがカフェだなんて思えませんが、一歩中に入ると、昔ながらの町家の間取りに、こだわりのレトロな家具が置かれていて、古き良き時代にタイムスリップしたかのような空間が広がっていました。

レトロとノスタルジックの融合_2

この雰囲気のなかでお茶ができたら素敵かも・・・と思いましたよ。
カフェのオーナーご夫妻もにこやかに出迎えてくださいました。

レトロとノスタルジックの融合_4

ところで、「カフアق」の「ق」って、確かアラビア文字ですよね?
なぜこの名前がついたのか、気になりませんか?
もちろん、それにはちゃんと理由があるのです。(答えは後ほど・・・。)

いろいろ思いをめぐらしつつ準備を始めていると・・・。
本日の先生、千光士義和さんが到着!
奥様とともに、たくさんのダンボールアートをお持ちくださいました。
私は初めてお会いしましたが、千光士さん、とっても優しそうで、奥様とも仲良さそう。
素敵なご夫婦でしたよ。

事前に展示のイメージを固めておられたとのことで、教室には次々と作品が飾られ、室内はあっという間にギャラリーに大変身!

レトロとノスタルジックの融合_3

動くダンボールアートは、その名の通り、モーターが組み込まれており、スイッチオンで歯車が回ったり、リフトが昇降したりして、動き出します。
作品には必ず、ロボットやロボ犬(千光士さんの飼っている柴犬マメがモデル)が登場していて、とっても愛らしいんです!
室内のレトロな白熱球の光が、アートを優しく照らして、教室全体がノスタルジックな雰囲気に包まれました。
まるでファンタジーの世界に入り込んだようでしたよ。

レトロとノスタルジックの融合_5

近くで見れば見るほど精巧で、綿密に作られているアートの数々。
「どれくらいの期間で完成されるのですか?」
「大体、土日の2日間ですよ」
「エー!!わずか2日間ですか?!」
「あっ、でも、イメージを固めるのに1か月くらいかかりますよ。」
芸術家の方にとって「イメージ」は一番の要なんですね。
スタッフでありながら、興味津々、目を丸くしつつ、いろいろ質問させていただいちゃいました。

学生のみなさんは、誰ひとり道に迷うことなく、無事教室に勢揃い。
いよいよ授業の始まりです。

レトロとノスタルジックの融合_7

授業では、「発想と創造」というテーマで、これまでの活動について熱く語ってくださいました。
ひとまちレポートはこちら。
「ダンボールの新たな一面」
http://nhmu.jp/report/16076
「まるで小さなテーマパーク」
http://nhmu.jp/report/16195

漫画家をめざしていたという学生の頃のエピソード。
クレイアニメーションの制作者として東京で活躍していた頃のお話。
独立して奈良にアトリエを構え、クレイアニメーションからダンボールアートに移行することになったきっかけや、その思い。
バーチャルな世界に生きる現代の子どもたちに対する憂いや危機感、今後の展望など・・・優しい語り口調のなかに、アートに懸ける情熱や信念が込められていて、千光士さんのお人柄が感じられる深いお話でした。
みなさん(もちろん私も)、熱心に聞き入ってましたよ。
「ダンボールが持つナミ模様の美しさや魅力を伝えたい!」
その思いが一番の根底にあるとのこと。
とっても印象に残るお言葉でした。

レトロとノスタルジックの融合_8

千光士さん、学生ひとりずつに、かわいい魚のダンボールアートをプレゼントしてくださいました。
みなさん、大感激でした!

次は、お待ちかねのティータイムです。
教室が、スーっとした爽やかな香りに包まれ・・・。
そう、ミントの香りです。
「カフアق」のご夫妻が、モロッコの焼き菓子と、おすすめのモロッコティー(ミントティー)をご用意くださいました。

レトロとノスタルジックの融合_9

モロッコ・・・?
聞いたことはあるけど、どの辺にあるのかしら?今いちピンときません。
モロッコは、「北アフリカの西端にあり、ヨーロッパの影響を強く受けているアラブの国」です。
なるほど、これでようやく「カフアق」という名前とつながりましたね!(納得!)

なんと!ご夫妻はつい先日まで実際にモロッコに行かれてたとのこと。
現地のママに直接教わった焼菓子をご用意くださったんです!
小麦粉にシナモンやナツメヤシなどのスパイス、ハチミツやレモンを入れて焼いたお菓子で、砂糖を使わないから自然で優しい甘さに仕上がってるそう。
ミントティーも、現地ではポピュラーな飲み物だそうです。
お茶のグラスも現地調達のものというこだわりようでした。
「カフアق」の奥様は、モロッコのお菓子との出会いがきっかけで、アラブのお菓子や料理(クスクスやタジン鍋が有名)を学んだり、アラビア語の学習も始めるなど、探究心旺盛な方なんです。
これからカフェもどんどん拡げてきたいとおっしゃていました。

レトロとノスタルジックの融合_10

授業もいよいよ終盤にさしかかりました。
時間を延長しつつ、最後までお話や質問は尽きませんでした。
千光士さんの作品をご覧になりたい方、年末には大阪で個展も開催されるそうですよ。
来年3月には、「生涯学習フェスタ2014」にもお越しいただけるかも!?
ぜひ足を運んでみてくださいね。

(k623)

ハピハピハッピー♪

2013.09.29 | 授業 | by Staff

9月29日、開校3周年記念特別授業「カブリモノで、笑顔をつくる ~作って、かぶって、奈良を遊ぼ!~」にスタッフとして参加してきました。

私が今回の授業でどれくらいハッピーになれたのかをハッピーメーター(100が満タンです)で表していきますので、参考にしてください。

授業は昼からでしたが、朝早くから教室の設営に取り掛かっていました。
(ハッピーメーター:10)

しばらくすると、チャッピー岡本さんが到着されて、教室に作品を並べ始めました。

ハピハピハッピー♪_1

作品が並べられていく様子を見ていると、ちょっとテンションが上がってきました。
(ハッピーメーター:20)

ハピハピハッピー♪_2

大体の作品が並んだ時は、なんとハッピーメーターは40になっていたのです!

ハピハピハッピー♪_3

教室の準備が終わると、お腹が減ってしまいハッピーメーターは15に下がってしまいました。

ハピハピハッピー♪_4

でも安心してください。
昼食を済ますとハッピーメーターは一気に65まで上がりました!
いい感じです!!

そうこうしているうちに、ついに開校3周年記念特別授業が始まったのです。
(ハッピーメーター:70)

ハピハピハッピー♪_5

素晴らしい授業の内容に、私のハッピーメーターは100になっていたのです!

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください。
「かぶって あるいて」
http://nhmu.jp/report/16323

当日、私はカメラの担当だったので写真を撮るだけだと思っていたのですが、な・なんと!他のスタッフが「カブリモノを作ってきてもいいよ」と声をかけてくれたのです!
耳を疑いました。まさか、カブリモノを作ることができるなんて!ステキ!
(ハッピーメーター:120!)

ハピハピハッピー♪_6

それからの記憶があまりないのですが、気がついたときは自分が作った鹿のカブリモノをかぶっていました。
(ハッピーメーター:150!)

教室で記念撮影をした後は、カブリモノで街を練り歩きました。

ハピハピハッピー♪_7

みなさん素晴らしい笑顔で楽しそうに歩かれていました。

ハピハピハッピー♪_8

チャッピーさんの「chappy」は「change+happy」の造語で、「カブリモノを通して、みんなをハッピーにかえたい!」という意味が込められているそうですが、とりあえず私はハッピーになれました!

チャッピー岡本さんありがとうございました!

ハピハピハッピー♪_9

(じーあん)

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良

2013.09.29 | 授業 | by Staff

広報課“よったか”です。

秋晴れの今日9月29日(日)は、奈良ひとまち大学の3周年記念特別授業の日です。
スタッフ“かっぱ”が綿密なスケジュールを組み、機材を載せたワンボックスは、もちいどの駐車場に着きました。

午前中の特別授業は、
奈良で暮らし、働く、ということ ~もっと、もっと!街を楽しく~
というタイトルのもと、様々な分野で奈良に関わる3人の先生によるトーク。

チラシを作成し広報したところ、早い段階からどんどんと申込みが殺到し、当初の予定だった50人の定員を急遽70人に増員して対応することになりました。

教室は、もちいどの商店街にオープンしたばかりの「きらっ都・奈良」です。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_2

「きらっ都・奈良」が開いたのが9時。
9時45分の受付まで時間がありません。
朝礼の後、スタッフ数人で丁寧かつ急ぎで、準備します。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_9

初めて使用する教室に、とまどいながらも、準備が次々に進みます。

準備が整いかけていたころ、先生方が到着されました。
すでに打合せ前からお知り合い同士。
始まる前から談笑が聞こえます。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_3

コーディネーター
 奈良国立博物館 学芸部長 西山 厚さん
パネリスト
 ホテルサンルート奈良 代表取締役社長 中野 聖子さん
 合同会社EditZ 編集者 白崎 友美さん

受付が始まりました。
まったくジャンルの違う3人のトーク。
なかなか聞けないこの機会に学生として来場される方は、最前列から席を埋めていきます。
奈良の人は(?)遠慮して、席は真ん中くらいから埋まっていくものと思っていたスタッフは、学生たちの喰いつき感にびっくりしました。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_8

満席になった教室は熱気に包まれ、学生たちは手元に配られた資料を穴が開くほど見ています。

いよいよ授業の開始です。3人の先生方が登壇すると、大きな拍手が。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_7

マイクをにぎった西山さんは、開口一番・・・
「今日はおふたりに喋ってもらうことにしています。私は喋りません。」と宣言。

まずは中野さんから、生い立ちと奈良に関わる活動のすべてを話してもらうことになりました。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_5

西山さんが指定したのは15分。
ならまちの尾花座・尾花劇場を家業としていた生家。
ホテルへと業態を変え、今に至る経緯。
そして、「なら燈花会」「ボランティアガイドの会」「奈良検定」に至るまで、様々な活動を通して感じた奈良とは。
スタッフが聴き入ってしまうほど流暢な話しぶりで、あっという間の時間でした。

次に白崎さん。

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実家が奈良なのに奈良のことを知らず、生活していたこと。
いろいろな職場を巡り、奈良にたどり着いた今。
3年を区切りに環境を変えるなか、奈良の魅力は改めて感じているところだと言います。

西山さんは、おふたりの表現力に感心しきりでした。

授業の内容は、授業レポートも併せてご覧ください★
「決意を新たに」
http://nhmu.jp/report/16204

おふたりに共通して言えるのは、
一度は、奈良が嫌になる時期、奈良に魅力を感じなくなる時期があったこと。
外から奈良を見て、初めて感じるものがあるということ。

西山さん自身は、出身は奈良ではないですが、今は奈良にどっぷりと浸かって、その魅力に取りつかれ、発信していきたいと思っているそう。

ここで、学生たちにもマイクが向けられます。
お話を聞いて、学生たちはどう感じているのか。
「自分ならこうしていきたい」といった、奈良に対する思いが問いかけられます。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_11

トークの中にあった、奈良の足りないところは広報だという話。
「広告費にお金をかけられるとしたら、どのように使いますか」という真をついた話。
「奈良市内の有名社寺は回ったが、奈良に他に見所は?と聞かれたら、どこだと答えますか」との話。
みなさん、それぞれに思いをぶつけます。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_10

西山さんは、奈良は魅力的である一方で、このままダメになっていくのかなと思う一面もあると感じるとのこと。
奈良を輝かせる若い世代が、奈良の魅力に気づき発信していかなければと。
この奈良ひとまち大学のような活動がこれからも続き、奈良の知られていない良さを掘り起こしてくれればと、お褒めの言葉もいただきました。

ここに住む 魅力を届ける 秋の奈良_12

最後は「喋らないつもりが話し込んでしまいましたと」西山さん。
まだまだ喋り足りないといったご様子でした。

博物館学芸員、ホテル業、編集者。
それぞれの職業から見た奈良。
我々もここに住まい、働いている人として、この立場だから発信できる奈良を探し出し、伝えていけたらと思った時間でした。

(よったか)