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ひとまちブログ

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい

2013.07.28 | 授業 | by Staff

奇しくも、菜っ葉記念日(7(な)2(つ)8(は)で「なっぱ」)と噂される本日7月28日に、授業「とことん知りたい大和野菜!! ~食べて学ぶ、とっておき野菜~」にスタッフとして参加してきました。

教室は、餅飯殿商店街にある「COMS」。
商店街の中を荷物を抱えて移動。
アーケードなので陽射しは遮られるものの、蒸し暑い!!
“Mochi”と汗をかきかき教室に到着。
しばし待つこと15分。
先生と“HANA”が到着!
早くエアコンのある部屋に行きましょう!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_1

あらかた準備が終わって、さぁ受付!
ところで、みなさんCOMSへは行ったことがありますか??
そうなんです。ちょっと奥まっているので、わかりにくいんですよね~。
というワケで、道案内がひとり立つことに。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_2

(´-`).。oO(誰だ?誰がこんな蒸し風呂のなかに行くんだ?
       もしかして、オレ?オレかな?
       たしかに、こんな日にレディを行かせる訳にはいかんよね。
       あれ?なんかいまのオレってかっこよくない?
       「レディを行かせるわけにはいかない!」くぅ~ッ!)

「はい、僕が行きます。」
英雄がひとり誕生した瞬間でした。

商店街に立つこと10分。
みなさん、やはりわかりにくかったのか、5~6人ほど道を聞かれました。
お役に立てたのは嬉しいのですが、やはり暑い!
英雄気分になったのも束の間、後悔の念がおきはじめた頃、
春風のように爽やかな空気とオーラが僕の頬をなでました。
「ムッ、なにやつ?」と、その空気のする方を向くと・・・。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_8

そこには、以前COMSで授業をされた、川田真左靴工房の川田先生がおられました!!
(先生!その節は、僕のハチャメチャつぃーと、申し訳ありませんでした!)
川田先生の授業はこちら↓
授業「知ってるようで知らない『靴』の話 ~毎日が楽しくなる靴選び~
ひとまちレポート「足と靴の関係
ひとまちブログ「実は革靴大好きなんです!!!

先生は仕事場に向かう途中だったようで、僕たちはお互い爽やかに挨拶を交わし、スタイリッシュに別れました。
う~む。それにしても、すごい偶然。
やはり、イケメンはイケメン同士、引かれあうものなんでしょうか・・・?

そんなカンジで、餅飯殿商店街に爽やかな風が吹いた後、“Mochi”から「帰っておいで」の電話が。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_3

ああっ、女神さま!

教室に戻ると、もう既に授業が始まっていました。
川合先生が熱心にプロジェクターで説明しておられましたが、僕は、教室の後方で試食の準備をしていた根田先生の手元に釘付け!
どんな料理を作るのか見ていたら、そうですねぇ、体感時間30分ほどでしょうか、川合先生のお話がアッという間に終わっていしまいました!
南無三しまった、あんまり聞いてなかった!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_4
  
とゆーワケで、授業の様子は、レポーターくまさん と、坊主とし君さんにお任せするとします。
よろしくね!テヘッ☆
ひとまちレポート
くまさんのレポートはこちら
はじめての大和野菜
坊主とし君さんのレポートはこちら
食べて学ぶ、とっておき野菜

さぁ、待ちに待った試食!
“Mochi”に、
「なぁ、オレらも食べれんのかな。アレ、余りそうやんな?なぁ、どう思う?」
とつぶやきながら、おこぼれに与ろうと待ち構えてたんですがね・・・。
トホホ。

その後、先生の作ったスイーツをいただきながら、先生も交えての談笑。
そうこうしていると時間になり、
みなさん、お土産も貰って、本日の授業は終了となりました。

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_7

みなさん、今回の授業も楽しんでもらえたでしょうか。
僕?僕は楽しめたし、お腹もいっぱいになりましたよ。
えぇ、みなさんの満足した笑顔でお腹いっぱいです!(ドヤァ顔)

イケメンらしいセリフが出たところで、「とことん知りたい大和野菜!! ~食べて学ぶ、とっておき野菜~」のスタッフブログを終えたいと思います。

それでは、みなさん。
次回、どこかの授業でお会いしましょう。アデュー!!

サウナは、長く入っていられるほどかっこいい_6

(よっしー)

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺

2013.07.27 | 授業 | by Staff

“よったか”です。
今年度の広報課スタッフは、いつも現場にいます。

今日は7月27日(土)。
授業「お寺で体感、植物セラピー ~般若寺を包む四季の草花物語~」の担当として、般若寺にやってきました。

今回の教室・般若寺は、
奈良きたまち旧京街道沿いにある、コスモス寺として有名なところです。

先生は、般若寺副住職の工藤顕任さんです。
元プロボクサーという意外な経歴をもつ工藤さん。
植物セラピーとは。コスモス寺と言われるようになったのはなぜか。
いったいどんな話が聞けるんでしょうか。

般若寺に到着すると、すごい音量の蝉しぐれ。
緑に囲まれた涼しい境内ですが、蝉の声が真夏であることを教えてくれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_2

ん!
ない!

なんと、事前に打合せをして用意は完璧だったはずなのに、
授業後半に使う液晶プロジェクターを積んでいなかったのです。

暑いのに流れるのは、冷や汗。
すぐにひとまち事務局に取りに帰ります。

般若寺は、国宝である楼門が街道沿いに立ち、
十三重石塔が重要文化財としてそびえる由緒あるお寺です。
ご本尊は文殊菩薩。
「創建当初は今の何倍も立派な伽藍が広がっていたんです」と、工藤さん。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_5

場所は奈良の北の端。それも街道沿い。
南都焼き討ちでは真っ先に標的にされたとのこと。
かつての姿に思いを馳せます。

境内は非常に蚊が多く、
10秒もじっとしていられません。
お寺で殺生はいけないと思い
「蚊を退治してもいいですか・・・」と聞く私。
工藤さんはにっこりと頷きました。

立派な本堂西側に並べられた机には、
今日の前半のメインである「香盛り」の用意がされています。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_3

「香盛り」って何?と思われた方はコチラ、
バックナンバーをお読みください。
「『香盛り』にハマるっ!?」
https://nhmu.jp/blog/info/4508

工藤さんのお話から、いよいよ授業スタート。
みなさん、工藤さんの優しい表情に吸い込まれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_6

ここからの授業の内容は、授業レポートも併せてご覧ください★
「般若寺をはじめて、もう一度知る」
http://nhmu.jp/report/15391

さっそく、香盛りから授業は進みます。
香盛りは、なかなか説明通りに簡単に行くものでもないようです。
みなさん口々に
「心が乱れているのかなぁ」
「邪念が多すぎるのかな・・・」など、
心を落ち着かせようと何度もやり直します。

カタカナの「コ」の字に掘られた溝は初心者向けで、
やり方によっては「S」の字に型取ったりすることもあるとのこと。
工藤さんは修行中、何度も何度もこの香盛りをやり続けたとか。

学生のみなさんは、それをお土産にすることもあり、
納得いくまで作り続けます。
ようやく完成したのがコチラ。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_7

名前の札を貼り、着火点を仏さまに向け、お供えします。
周囲に漂うお香の香り。
暑いなかにも、ピリッとした空気感が生まれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_12

少しの休憩の後、
今度はコスモス寺の云われを伺うため、本堂の中へ。

パソコンと、遅れて届いたプロジェクターが設置され、
薄暗い中でお話が始まります。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_11

創建当初は広大な伽藍であったこと。
資料が喪失していることもあり、まだまだ分からないこともあるとのこと。
廃寺寸前だったところを、叡尊が復興されたこと。
平安時代には平家の焼き打ちに遭ったこと。

そして、現代。
現住職が育った環境も、荒れ果てた状態でした。
そんななか、住職の発案で境内にコスモスを植えることに。
コスモスを咲かせているうちに
山口百恵の「秋桜」という曲が発売され、
世間ではコスモスの花が流行しました。

当時、全国でもコスモスの名所というものがなく、
般若寺はコスモスが咲くお寺として
「コスモス寺」と呼ばれるようになりました。

その後、住職が患った大きな病気に家族全員で立ち向かったことなど
いろいろなお話が進みます。

今は境内にいっぱいに咲き誇るコスモスは
勝手に咲いているのではなく、
一つひとつの手作業と重機をもって
家族の力で咲かせているとのこと。

コスモス寺の裏側を見た学生のみなさんたちは
話に心を打たれます。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_9

学生のみなさんたちからは
「コスモスを育てるのが、こんなに重労働だとは思いませんでした。」
「香盛りを体験して、心が落ち着きました。」
「ただ、線香をあげるのではなく、香盛りすることで、仏さまと対話しているようでした。」
などの感想をいただきました。

最後に工藤さんより
「コスモスが有名になり、花のお寺として知られるようになったのは嬉しいですが、ここは、お寺。やはり仏さまに手を合わせてほしい。」
「奈良の魅力は、ここにしかない空気。奈良にはたくさんの魅力的なお寺がある。いろいろなところに訪れて、好きになってほしい」
と、お言葉をいただきました。

香盛りの火はすっかり燃えつき、灰になっていました。
みなさん、大事そうに袋に入れ、持って帰られます。
そこに、工藤さんからサプライズが。
国宝楼門・文殊菩薩・十三重石寶塔の描かれた散華を、学生のみなさんに
プレゼントしていただきました。
お心遣いに本当に感謝します。

香盛りの 香りに馳せる コスモス寺_10

奈良で生まれ、奈良で育ち、奈良を愛する工藤さん。
お人柄が、お寺に表れているようでした。

(よったか)

“築山卓観”の真実

2013.06.23 | 授業 | by Staff

ついに、この日が来た。
ひとまちスタッフ“Mochi”が今年の2月から戦い続けた相手、築山卓観と決着をつける日が!
舞台は整った。
そう。今日は、授業「テレビから発信する、奈良の『今』! ~NHK奈良放送局の仕事、教えます~」を開催する日。

この日の天気予報では、降水確率は低めで午前中は晴れていたのに、午後になり授業の準備に向かう道中は、雨。。。

“築山卓観”の真実_1

今回の教室であるCAFE Luce(カフェ ルーチェ)に着いて荷物を運び出す時も、雨。。。しかも土砂降り。。。
「私たち何かしましたか!?」と、今日のスタッフ“Mochi”と“ask”と私の3人で空を睨みました。
まさかコレが、ずーっと続いている“Mochi”と今回の先生・築山さんの因縁か!?

“築山卓観”の真実_4

何か嫌なことが起こる予感を漂わせながら、授業準備開始。
すると、予感的中!!
お店に入り、教室の設営をしていると・・・アクシデント発生!!!!
大事な大事なプロジェクター落下!!!!
うぎゃ~~~~~~
えらいこっちゃ~~~~~~~
一同、騒然!

しかし、お利口さんなプロジェクターは無傷で無事生還!!!
よかった。よかった。ごめんね!プロジェクターくん。

これ以上何も起こらないことを願いつつ、準備を進めていたら、築山さん登場!
築山さんには“Mochi”との直前打合せをお願いしました。

“築山卓観”の真実_2

私と“ask”は、今日がデビューの“ひとまちサポーター”と簡単な打合せ。
サポーターさんには、“ask”と一緒に受付をお願いしました。
初めてとは思えないぐらいスムーズにやってくださり、学生のみなさんも素敵な笑顔で出迎えてもらえて、気分良く授業に臨めたと思います。
サポーターさん、ありがとうございました。
ぜひまた次回もよろしくお願いします!

さて、今回の授業では、いろんな角度から番組制作の裏側を垣間見ることができました。
授業の様子は、授業レポートも併せてご覧ください★
「テレビから伝える情熱・伝わる情熱」
http://nhmu.jp/report/15347

密着取材の途中で、取材対象から「もう来ないでくれ!帰ってくれ!」と言われることもあるそうです。
そりゃ~、毎日毎日密着されたら嫌になる。
いくら、おしゃべり大好きな“くすきち”だって、独りになりたい時もある!
「精神的に苛酷だし、とても疲れる」と築山さんご自身が吐露するほどなのに、諦めず、めげずにくらいついていく!

“築山卓観”の真実_3

そのパワーは、どこから湧いてくるのか?
それは、番組が完成し放送された時の達成感や喜びがあるからこそ、モチベーションを保つことができるのだそうです。
私も、授業を企画して、学生のみなさんに「楽しかった!」「また参加します!」「ひとまち大学好きです!」とか言ってもらえた時は、今までの苦労がすべて報われます。
この気持ちはわかる気がします。

でも、ひとつの番組を制作するのに、連日徹夜が続くせいもあって、体重が4kg~5kg近く落ちるらしい。
なんと!!これは羨ましい。
いやいや、それだけ精神的にも身体的にも酷使しているのですね~。
ひとまち大学の授業やっても、一切体重に変動がない私とはえらい違いだ・・・
まぁ、そもそも仕事量に違いがありすぎですが。
そこまで全身全霊で丹精込めて作り上げた作品だからこそ、放送され視聴者に届いた瞬間は、何にも変えられない喜びがあるんですね!

熱い魂のこもった2時間の授業。
シフォンケーキを食べる手も止め、真剣に聞き入る学生のみなさんの姿が印象的でした。

“築山卓観”の真実_5

まさに、築山さん自身の仕事っぷりがプロフェッショナル!
全てがドキュメンタリー。
そこにこそ人間ドラマがあります。
私がプロデューサーだったら、1本番組にしてるな。
「テレビ局の裏側にこそドラマあり 若きNHKディレクター・築山卓観」
うわぁ!なんてセンスないタイトル。(笑)
これでは視聴者に響かないな~。キャッチーにするのは難しい。

築山さんが、「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組を制作するにあたって意識していること。
視聴者が、取材対象者を「この人すげーな!」という一時の感情だけでとらえるのではなく、視聴者に、その番組を通して、自分自身の生き方や自分の仕事など日々の生活に活かす何かを見つけてほしい、という思いがあるそうです。
深いですね~。
番組を見る意識が変わりました。

築山さんのお話をたっぷり伺い、おいしいシフォンケーキと飲み物を堪能し、最後は築山さんと参加者全員で記念撮影をして、無事に授業終了。

“築山卓観”の真実_8

そして、約4ヵ月間に及ぶスタッフ“Mochi”との攻防も終わりを告げたのです。

「倒れる時は前のめり」という合言葉のもと、今日も築山卓観は、日本のどこか、いや、世界のどこかで取材をしていることでしょう。
私たちひとまちスタッフも負けないように、奈良市を駆け回らなくては!!

(くすきち)