奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

音は風景 ~ウサギの耳になって、音を拾いに音さんぽ!~

2019.06.12 | 授業 | by Staff

平成最後の奈良ひとまち大学の授業「奈良の音さんぽに出かけよう! ~お寺の音、町の音を採集!~」を開講しました。
当日はとっても天気がよく、参加された学生のみなさんも、「楽しみにしてました!」と晴れ晴れとしておられました。

音は風景_1

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「新緑の風に耳を澄ませる、音風景」
http://nhmu.jp/report/32237
「耳に手を当てて研ぎ澄ませば・・・」
http://nhmu.jp/report/32267

まずは徳融寺の境内にお邪魔して、今回の先生・岩田茉莉江さんから「サウンドスケープ=音の風景」ということを教わりました。
生活音、車の音、風の音、人の声など、全ての音にはイメージを抱かせる力があり、またその風景がある・・・と。

先生が住んでおられた南大東島の波の音やサトウキビが風に揺れる音などを実際に聞かせていただき、みなさんそれぞれ風景を思い浮かべながら耳を澄ませ、また、人には聞こえない水中の音や、原生林の自然の音を聞きながら、VTRに熱心に見入っていました。

音は風景_2

そして、徳融寺のご老院に、お寺で使われている音具(木魚や鏡鉢など)でたくさんの音を奏でていただきました。
学生のみなさんも本物の音具に触らせていただき、普段では体験できないことにとても満足されていました!

音は風景_3

また、鳴川町の由来や、川の流れがぶつかる音がここにはある=「鳴る川」を教えていただき、町に出て実際にその場所へ。
先生と学生のみなさんとで、音を拾いに「音さんぽ」へ!
ならまちを1本外れた通りは、にぎやかな通りと打って変わって静かで、手を耳に添えながら集音し、ウサギになった気分で音さんぽを楽しみました。

音は風景_4

みなさん、「こんなに音に集中することは普段にはなく、とてもいい経験ができた」「いつもとは違う時間の流れを
感じた」など、とても満足そうでした!

今回の授業は、音をきっかけに出会い、色んな方と音を通してのコミュニケーションが広がる、素敵な時間でした!

(わっち)

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間

2019.06.09 | 授業 | by Staff

木の香りが漂ってくるような天井まである素敵な本棚に、広くもなく、かといって狭くもなく、心地よさそうな空間。
まるで私的なちょっと贅沢な書斎のよう。
それが本屋さん、しかも無人のキャッシュレス書店。
とても衝撃的で新鮮!
おまけにそれは奈良にある!!

これは、「Naramachi BookSpace ふうせんかずら」の紹介をテレビで見た時の私の印象です。
この日の授業「新時代の無人&キャッシュレス書店 ~ならまちのユニークな本屋さん~」は、その「ふうせんかずら」での授業というので、大いにわくわく。
ならまち大通りからテコテコ歩いて、ちょいと路地に入ると、何とも言えないいい雰囲気の町屋。
そこに、テレビで見た以上に素敵な書店がありました。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_9

あんまりわくわくし過ぎたからかどうかはわかりませんが、奈良ひとまち大学ののぼり旗がなかなか上手く立てられない。
今まで何回も何回も組み立てているというのに・・・。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_2

お店の中は、私の予想どおりの心地よい空間。
今回は授業の教室なので、椅子20脚とパソコン、本棚にはスクリーンを設置。
ぎゅっと詰めて置いても天井が高いので狭苦しさはなく、良い雰囲気。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_3

中から外を眺めても良し、外から中を覗いても絵になる、魅力的なお店。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_8

お店以上に魅力を感じたのは、今回の授業の先生、平田幸一さん。
学生のみなさんも、平田さんのお話に引き込まれていました。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_6

平田さんは、大阪府八尾市出身で、幼い頃に五條市に引っ越されたそうです。
実は、私も八尾市出身。
母の里が西吉野村(現・五條市)なので五條市にも縁があり、勝手にものすご~く親しみを感じちゃいました。

私も欲しい!何かに出会える素敵な空間_5

さてさて、1000年以上もの歴史があるモノがごく普通にある奈良において、なんと最先端な無人&キャッシュレス書店。
それなのにどこか懐かしさを感じたのは私だけでしょうか?
無人の書店であって、自分の書斎のような気持になれる、それでいて孤独ではなく、人とつながることもできる・・・。
いいなぁ~!私も私なりの空間を創ってみたいなっ!
授業の片付けをしながら、夢を膨らませたのでした。

(HANA)

ふたつの挑戦 ~靴作りと日本酒バー~

2019.06.08 | 授業 | by Staff

スタッフ7年目の“TH”です。
今回の授業「やってみたいことを仕事にする ~靴と日本酒、ふたつの挑戦~」の教室は、「日本酒とおつまみ chuin」とのこと。
ひょっとすると、美味しいオコボレに預かれる・・・ハズもなく、そして肌寒いお天気のなか、しずしずと開幕。

ふたつの挑戦_1

まずは、1杯目のスパークリング「紀土」で乾杯の後、それぞれ自己紹介。
10時30分から呑める幸せ・・・スタッフにとっては目のやり場がない(笑)。
みなさん酒豪っぽい雰囲気を醸しつつ、次から次へと好みの銘柄名の紹介が続きます。
灘や伏見など大きな酒蔵ではなく、奈良の地酒が挙がるのも通っぽい感じが。

ふたつの挑戦_2

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「おちょこを片手にスタンディング授業」
http://nhmu.jp/report/32248
「『やってみよう』から始まった、靴作りと日本酒のお店」
http://nhmu.jp/report/32277

奈良出身のオーナー・川田真左さんは学生時代、農学部でバイオマス発電や環境問題などを勉強、学費を稼ぐために居酒屋でアルバイトに励むなか、日本酒の美味しさに目覚めたらしい・・・とは言っても、ご本人はあまり多くを飲むことができない下戸とのことですが。

ふたつの挑戦_3

今回は、オーナーチョイスのとっておきの5杯を楽しみます。
2杯目は、果実酒の趣がある純米吟醸「花陽浴」。
3杯目は、スッキリ系の純米「六十餘洲」。

ふたつの挑戦_6

教室が日本酒の店なので、自然と質問も日本酒の話題が中心に弾んでいきます。
様々な客層のなか、最近は平日に昼飲みされる方や日本酒に関心がある方など独り飲みの方が多く、女性も増えているらしい。
メゾネットタイプの2階には、自分のお酒&おつまみを持ち込んでOK!の貸しスペースもあります。

ふたつの挑戦_7

4杯目は、糖質が少なく辛口の特別純米「秀鳳」。
ラストの5杯目は、みなさん初めての味わいと一様に驚かれた様子の「来福X(エックス)」。

ふたつの挑戦_5

最後に、「この日本酒バーを開いて良かったことは?」との問いに対して、多くの種類のお酒が飲めることと、同じお酒でも気候とともに変わる味わいを楽しめること。

最も私の印象に残った言葉は、「好きなこととやってみたいことは違う」でしょうか。
「好きなことを職業にして上手くいかなかったら、今まで好きでいたことが嫌いになってしまう」にも通じるのかな、とも思います。

お酒の味は、自分の舌で確認しないと説得力のある文章は書けないことを、しみじみ実感した授業でした(笑)。

(TH)