奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

コーフン、古墳クッション

2018.12.22 | 授業 | by Staff

初めて古墳クッションを見たのは・・・もう5~6年前でしょうか・・・。
奈良ひとまち大学のスタッフになる何年も前に、きたまちの「フルコト」で見て、「かわいい!こんなのあるなんて、さすが奈良~~~!!」と大変興奮したことを思い出しました。

コーフン、古墳クッション_7

その古墳クッションを作っている「宇宙椅子 cosmic re-chair」フクトククニヲさんの授業「空前の古墳ブーム、到来!? ~ブームを牽引する古墳クッション~」の様子をお届けしたいと思います!

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください。
「古墳の近くで古墳クッション」
http://nhmu.jp/report/31419

準備のために早めに教室の「日+月+星」に着くと、奈良県立図書情報館で行われていた展示「クリスマスノ星」で使われていた星たちが吊るされていました!
この星も、フクトクさんが製作されたんです!かわいいよ~~。

コーフン、古墳クッション_1

本日の教室「日+月+星」は、普段は宇宙椅子 cosmic re-chairの作業場となっています。
聖武天皇陵のすぐ隣、森の空気が気持ちいい場所でした。
フクトクさん、たかはしみちよさん、今日はよろしくお願いしまーす。

コーフン、古墳クッション_2

さっそくたくさんの古墳クッション~~~。

コーフン、古墳クッション_4

フクトクさんは「宇宙椅子」という名前からも分かるとおり、椅子張り職人。
ときめく椅子もたくさん並んでいます!
学生さんが集まる前にじっくり見させてもらいました・・・。
ステキな家具を見ると、自分もステキ生活ができるんじゃないかという妄想が捗ります。

コーフン、古墳クッション_5

今回の授業は、担当の“なさ”とフクトクさんとの対談形式で行いました。
サラリーマンから椅子張り職人になった経緯、そして古墳クッションを作るようになったきっかけ、古墳クッションの小ネタ話などなどお聞きし、とても楽しい時間を過ごすことができました。

コーフン、古墳クッション_8

インスタでさっそく探しましたよ、「#墳活」。
かの「古墳にコーフン協会」の一員でもあるフクトクさん。
そのお話も聞けて、隠れコーフン協会ファンのわたくしは嬉しかったです!
フクトクさんは、今でこそたくさんの古墳クッションを築造されていますがもともと歴史には全く興味がなく、古墳クッションも歴史好きの友人の影響で作り始めたそうです。

さて、お話もひと段落。
カフェタイムといきましょう。
本日のおやつはmoricoさんの特製、ガトーショコラとクッキー。
そして月ヶ瀬健康茶園のほうじ茶です。

コーフン、古墳クッション_6

かわいいし美味しい。
最高じゃないですか。
「もったいなくて食べられない!」という声もありました。

美味しいおやつと温かいお茶で、みなさんの心と表情もほっと一息。
授業も終盤になりましたよ。
フクトクさんは、最後に「古墳クッションを作るまでは歴史も全く興味がなかったですが、今いろんなご縁をいただいてます。そんな風に予想できないところが楽しい。これからも自分が興味のあることをやっていきたいですね」と語ってくださいました。

フクトクさん、たかはしさん、参加してくださった学生のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。
フクトクさん、これからの活躍も楽しみにしております!

(せとやん)

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える

2018.12.22 | 授業 | by Staff

2018年が間もなく終わろうとしている12月22日。
今日は、台風で惜しくも中止になってしまった授業の待望の復活の日です。
何がなんでも、2018年中に復活させたかったこの授業。
そうです!春日大社は創建1250年。
その節目の年にギリギリ間に合わせることができたのです。

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_1

小雨の降る寒いなかでの準備。
でもワクワク!心は弾みます。
春日大社での授業は過去に何度も行われていますが、そのたびにワクワク!
う~ん。
いつ見ても、春日の杜に奈良ひとまち大学の幟は、とてもいい感じに溶け込むなぁ~。

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_2

今回の授業「創建1250年、もっともっと春日大社! ~記念イヤーに改めて学ぶ、縁起や信仰~」の教室は、まずは貴賓館。
お香のとてもいい薫りが立ち込めています。

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_3

今日の先生・権禰宜の岡慎吾さんは、少し緊張された面持ちで廊下におられたかと思うと、学生のみなさんが受付を終えられると、とてもお優しい笑顔で教室に案内してくださり、授業開始前から先生のお人柄が伝わってきます。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「『創建1250年、もっともっと春日大社!』に参加して」
http://nhmu.jp/report/31200

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_10

まずは、春日創建1250年に関する話。
古社記によると神護景雲2年(768年)に春日社創建となっていますが、藤原京から平城京に都が移ってくる前から、この地は神域であったことを示す文献があることに、学生のみなさんは「そうなんだ~」と頷いておられました。
春日大社の神さまの話、そして行事の話と、時々笑い声があがるなど、とても和やかにお話が進みます。
春日若宮おんまつりの話は、おんまつりがつい先日終わったところなので、とても親しみやすかったです。
また、全くと言っていいほど知らなかった行事の話にも、みなさんとても熱心に聞き入っておられました。

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_9

今まで知らなかったことを知ることができて、みなさん高揚したのか、頬を赤らめながらいざ境内へ!
今はあちこちで鹿も顔を出してくれるけど、昔は鹿に出会えると良い事があると信じられていたそうで、改めて鹿に視線を送っている方もいましたよ。
鹿ちゃん、ラッキー!

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_6

最も古い石燈籠の見過ごしそうな下の部分に彫られている鹿のデザインに新しさを感じたり、先ほどの話に出てきた若宮社にも参拝して、おんまつりでの若宮さまのお出ましを想像したりしながら、いよいよ御本殿へ。
これも、あれも・・・歴史上の人物が寄進された燈籠が次々と現れ、凄い凄い!

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_7

みんなで心をひとつにお詣りした後に、特別に御本殿を間近に拝観。
式年造替で美しくなった社殿はとても美しく、ありがたく、再び手を合わせておられるみなさんの姿も美しく感じました。

岡先生の丁寧で分かりやすく、それでいて茶目っ気のあるお話とご案内で、みなさんとてもご満悦でした。
本当に、ありがとうございました。

春日の杜に、ひとまち大学の幟(のぼり)が良く映える_8

それにしても、さすが創建1250年の歴史ある春日大社。
まだまだ知らないことがいっぱいです。
次はどんな授業となるでしょうか?
また、春日の杜に奈良ひとまち大学の幟がはためくときをお楽しみに!

(HANA)

蝶は羽ばたき 森を舞う

2018.11.25 | 授業 | by Staff

「子どもの時に虫取りをしたことがある」という人は多いかもしれませんが、「大人になってからはなかなかない」という人がほとんどではないでしょうか。
そんな大人たちに、蝶とふれあう機会がやってきました!
今回の授業、「2千キロを旅する蝶を育て、空へ! ~人と自然の関係性について考える~」です。

蝶は羽ばたき森を舞う_1

先生は、「株式会社空から蝶」代表取締役社長び道端慶太郎さん。
2012年にも奈良ひとまち大学の授業「豊かな森を育てる、私たちのカフェ ~夢をひとつにする、ということ~」で先生をしてくださっています。
その時の教室も、「いつか森になるカフェ」。

蝶は羽ばたき森を舞う_2

道端さんは、お店の近隣にある奈良市立平城西公民館で年に数回、子どもたちを対象に蝶についての講座を担当しています。
過去には高校で生物を教えていた経験もあるとのこと。
本日の授業では、道端さんの今までの活動についての話を聞いた後、放蝶体験を行います。

蝶は羽ばたき森を舞う_3

授業の内容は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「共生にむけ」
http://nhmu.jp/report/31006

環境コンサルタントとして働いている時、昆虫調査チームの一員として働いていた道端さん。
「美しい蝶たちのことをもっと広めたい!」との思いがあったそうです。
蝶のことを説明するなか、鮮やかな幼虫の写真を見て一言。
「イタリアの服の生地みたいにおしゃれでしょ?」
言われてみれば確かに!
「何とかコレクション」でモデルさんが着ていそうですね!
成虫になりかけの蝶の蛹(さなぎ)が入ったケースも回覧。
蛹が透き通って、羽の模様が見えているんですよ。

蝶は羽ばたき森を舞う_4

カフェのお茶もいただき、お話が進むなかで道端さんが三角形のケースからおもむろに取り出したのは、
なんと生きている蝶!
名刺のように出て来たことに一同仰天でした。
薄紙に包まれていたアサギマダラが、部屋の中を飛んでいきます。

蝶は羽ばたき森を舞う_9

今回の授業のために、蝶を大事に大事に育ててきてくださったとのこと。
寒くなってきたこの季節、授業の開催時期に合わせて成虫を何羽も揃えるというのは至難の業。
美しく飛んでいる蝶の姿は、丹精込めたお世話があればこそなのです。
本当にありがとうございます…!!

蝶は羽ばたき森を舞う_5

部屋の外に出す前に、羽に印をつけることに。
調査では、油性ペンで日付やイニシャルを書くのだそうです。
それにならって、日付と「奈良ひとまち大学」と書くことに。
学生さんたちも緊張気味に蝶に印を書いていきます。
2,000km先で見つけてくれる人がいるかもしれませんね!

蝶は羽ばたき森を舞う_8

その後、4羽の蝶を空に放つことに。
店先の花の上に、蝶をそっと落ち着かせます。
1羽がさっと飛んでいきました!
道端さんが言われていたように、グライダーのように羽を動かさずに、すーっと空を飛ぶ姿が見られました。

蝶は羽ばたき森を舞う_11

学生さんからは、「子どもの時によく虫を見ていたけど、久しぶりに綺麗な蝶を見れて良かったです」「庭に来る蝶を大事にしようと思いました」などの声を聞くことができました。
道端さん曰く、日本は「いつか森になる」国。
そんな国の片隅で、自然に対する思いが深めることができました。

(もりぞー)