奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

和菓子はいとおかし

2016.06.10 | 授業info | by Staff

7月3日(日)の授業「東アジア文化都市×奈良ひとまち大学 at 漢國神社 ~和菓子の原型、饅頭のルーツに迫る~」では、漢國神社・林神社の歴史や饅頭・和菓子にまつわる由緒のお話、また境内を散策しながら饅頭塚のお話などを伺っていくのですが・・・

和菓子はいとおかし_1

みなさん!今回はそれだけではありませんよ!!
お話を聴くだけでなく、和菓子作りの体験まであるのです!!

あの華麗で繊細な和菓子はどのようにして作られているの?
私たちにもできるの??
できるものなら作ってみたい!!
というみなさんのリクエスト?にお応えいたしましょう!
それも、漢國神社の中で体験していただくのですょ。

今回、この和菓子作り体験をご指導いただくのは、ならまちで古くから和菓子店を営む「寧楽菓子司 中西与三郎」の店主、中西克之さんです。
先日、その寧楽菓子司 中西与三郎で和菓子作り体験のイベントがあると伺い、またまた“なさ”と“さとちん”が取材に行ってまいりました。

和菓子はいとおかし_5

6月2日(木)、この日は「ならまちナイトカルチャー」最終日。
このイベントに、寧楽菓子司 中西与三郎も参加していたのです。
お店の中は、子どもから大人まで16人の方々の楽しそうな声が響いておりました。

ひとつめは、「観世水」と名付けられた、流水の文様が涼しげな干菓子です。
雲平生地(うんぺいきじ)に、白みつを糊がわりにしてくっつけながら、流水の文様に歪めていきます。

和菓子はいとおかし_2

ふたつめは、「ねりきり」と呼ばれる生菓子です。
これは朝顔を表現しています。
平たくしたピンクの餡でこし餡を包むようにして丸め、ガーゼで絞るように整形し、竹串を使って窪ませます。

和菓子はいとおかし_3

みっつめは、餡入りの「きんとん」と呼ばれる生菓子です。
実は、今回の企画が決まった当初に「和菓子を作ってるところを撮らせてください」とお願いしたところ、快く了承くださって、職人の技を披露してくださいました。
当日はゆっくりご覧いただけますが、その前に少しだけ見ていただきましょう!

https://youtu.be/_am3TwBDW2E

いかがでしたか?
竹ざるを伏せて餡を手のひらで滑らすように濾し、下に落ちた餡を丸い粒餡の周りに被せていきます。
繊細な指の動き、餡を持つ柔らかな手のひら、大事に扱う気持ち、和の心を感じます。

これは、当日みなさんにも作っていただく予定の紫陽花です。
今の季節にぴったりの和菓子ですね。

和菓子はいとおかし_4

授業でも、「干菓子」「ねりきり」「きんとん」の3種類の和菓子を作っていただきます。

当日は、学習と体験、贅沢な内容が満載です。
奈良ひとまち大学で和菓子三昧の一日にしてみませんか?
お申込み、お待ちしております。
申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/25757

(さとちん)

日本舞踊って??

2016.06.07 | 授業info | by Staff

そもそも日本舞踊っていったい何ナノ???
歌舞伎?能?踊り?よくわからん・・・
文字からすれば、日本の伝統的な舞?踊り??かな!?
そのままかぁ~!?

日本舞踊って??_1

さすがに日本舞踊のことを何も知らずに、6月25日の授業「美しき日本舞踊、その歴史と魅力 ~着物で体験、日本舞踊~」を行う訳にはいきません。
コワ~い上司・先輩に怒られちゃいます。。。
なにより、授業をしていただく藤間先生に、そして、授業を受けていただくみなさんに大変失礼にあたります。
ですので、日本舞踊について自分なりに少し勉強しなくてはと思い、藤間先生にお話を伺いました。
また、西部公民館で活動している「藤乃会(ふじのかい)」のみなさんに無理を言って、特別に見学させていただきました。

↓藤乃会のみなさんです。練習中にお邪魔しました。
日本舞踊って??_2

まず、日本の舞踊を大きく分けると、舞楽・能・狂言・民族芸能、一般に日本舞踊といわれる歌舞伎舞踊に分かれるみたいです。
で、歌舞伎舞踊っていうのは、所作事(しょさじ)ともいわれて芝居狂言の間に踊られていたもので、舞・踊り・科(しぐさ)から構成されていて、それが日本舞踊にあたるそうです。
わかったようで、わからない・・・。
日本舞踊...ホント奥が深いです。

日本舞踊って??_5

立ち位置や扇子の角度まで。
難しそうです。。。

日本舞踊って??_3

今回の授業では、藤間先生に日本舞踊の奥深さについて、もっと詳しく教えていただきます。
さらに、藤間先生から着物(浴衣)を特別に貸していただき、みなさんも着物に着替えて実際に日本舞踊を体験していただきます!!
着物の着付けから着物の畳み方、扇子の持ち方や広げ方、礼儀作法から立ち居振る舞いなど、普段必要とされる動作も一緒に学んじゃいまス。
ぜひお申込ください♪
授業の申込みはコチラ↓
http://nhmu.jp/class/25752

藤間先生から一言
「日本舞踊について、つまらない、わからないと思わず、一歩踏み出してください。ぜひお申込を。お待ちしております。」

日本舞踊って??_4

(どすこい)

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!

2016.05.29 | 授業 | by Staff

5月最後の日曜日、「東アジア文化都市2016奈良市×奈良ひとまち大学 at 正暦寺 ~清酒の発祥の地で、日本の酒を知る~」にスタッフとして参加しました。
本日の授業の教室は、正暦寺。
正暦寺と言えば、紅葉の季節に訪れた方もきっと多いことでしょう。
でも、今のこの季節、初夏ならではのやさしい色合いの「青もみじ」も、と~ても美しい。
老眼が始まっているスタッフと「この色鮮やかなもみじを眺めていたら、私たちの老眼もちょっとはマシになりそう??」だなんて話しつつ・・・
境内を歩きながら、思わずシャッターをカシャ!またカシャ!
もちろん、授業の準備をしながらデス!

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_2

教室の準備が整ったところで、東アジア文化都市推進課の職員さんは、学生のみなさんを迎えにバス停へ!
というのも、正暦寺へ来ていただく公共の交通手段がないため、学生のみなさんには、正暦寺に一番近いバス停までバスで来ていただき、そこで公用車に乗り換えていただくという、なかなかの段取り!

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_1

学生のみなさんが無事到着されたところで、授業開始。
本日の先生は、正暦寺ご住職の大原弘信さんと「奈良酒専門店 なら泉勇斎」店主の山中信介さん。

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_3

「菩提もと」復活の道のりとは・・・
1996年(平成8年)当時、奈良県工業技術センター所長として勤めておられた山中先生。
「奈良県菩提もとによる清酒製造研究会」をスタートさせたものの、菩提もとの製造に適した3種類の菌を見つけ出すまでには、2年以上のご苦労がおありだったとのこと。
どの米、どの水、どの空気が適しているのか、試作・研究を重ね、ようやくたどり着いたのが「all 正暦寺」だったとのこと!
正暦寺の山水、菩提仙川の水で育ったお米、そして正暦寺を囲む美しく澄んだ空気。
つまり菩提もとは、これらが揃った正暦寺という環境のなかで、正暦寺に住みついていた菌の力により、生み出されるべくして、生み出された賜物だったんですね~!

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_4

授業の様子は、ひとまちレポートもご覧ください。
「正暦寺での授業を受けて」
http://nhmu.jp/report/26072

続いて福寿院へ移動し、庭園を見学させていただきました。
大原ご住職曰く、この自然風景式庭園のすごさは、意図が見えないが、「この場所にいると落ち着くなぁ!」と訪れた人がそれぞれの思いで、自然を身近に感じられるところだとか・・・。
確かに何度訪れても、しばらくの間たたずんで景色を眺めていたくなる、そんな不思議な空間。

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_5

次に福寿院客殿から奥へ進み、収納庫(瑠璃殿)へ。
こちらでは、特別公開の時期しか見ることのできない数々の仏像・秘仏を特別に拝見させていただきました。

そして、最後は学生のみなさんが秘かに楽しみにしておられた試飲の会場(休憩所)へ。
菩提元清酒のなかから特徴のある4種類の清酒、三諸杉(ミムロスギ)、つげのひむろ、升平(ショウヘイ)、鷹長(たかちょう)をご準備いただき、試飲タイム。
アルコールの効果も手伝って、みなさん和やかな雰囲気で会話も弾んでいる様子。

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_6

充分に試飲を楽しんでいただいたところで、最後に大原ご住職から健康についてのお話。
アルコール飲料のなかでも、ビールは体を冷やすが、日本酒は温めてくれる飲み物だとのこと。
日頃から身体を温める食べ物を積極的に食べて、平熱を37℃に保つようにすると病気にかかりにくい身体になるのだそう。
ということで、「適度な日本酒を楽しみながら健康を保ってください!」とのお言葉で締めくくっていただき、授業が終了しました。

「all 正暦寺」が菩提もとの原点!_7

ちなみに、山中先生のお店「奈良酒専門店 なら泉勇斎」では、120種類もの奈良の地酒を扱っておられ、試飲もさせていただけるとのこと。
普段はあまり日本酒を飲む習慣のない私ですが、好みの清酒に出会いに、ぜひ一度訪れてみたいと思います。

(うしお)