奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

「古代のゲーム」と侮るなかれ

2022.04.21 | 授業info | by Staff

どうも、“よっしー”です!
みなさんは、ゲームと言えば何を思い出しますか?
僕は「ドラゴンク〇スト」とか「信長の〇望」とか「にゃんこ大〇争」とかですかねー。
いずれもハマり過ぎて、学校や仕事に行くのが億劫になったことがあります。

「こんなにゲームに夢中になるのは僕ぐらいだろう」と思っていたんですが、なんと仲間がいたんです!
それも千数百年ほど前に!!

そのゲームは、よほど魅力的だったのか、それとも賭け事に使われたからなのか、あるいはその両方だったのかはわかりませんが、お役人の間ではそのゲームで遊ぶのが禁止されたほどでした。
その古代の人々が夢中になったゲームの名前は「かりうち(樗蒲)」と言い、今で言う双六に似たボードゲームだったそうです。
『万葉集』にも「かりうち」の名前が出るなど、古代の人々の間で大人気のゲームだったようです。

「古代のゲーム」と侮るなかれ

人々を熱狂の渦に巻き込んだ「かりうち」も12世紀頃を境に廃れていき、以降、その名前を見ることはなくなりました。
そんな古代のゲームを現代に蘇らせたのが、5月28日(土)の授業「古代のゲーム『かりうち』って? ~現代に蘇ったゲームで遊ぼう~」の先生、奈良文化財研究所主任研究員の小田裕樹さんです。

「古代のゲーム」と侮るなかれ

小田さんは、1989年に発掘調査で見つかった土器に刻まれた「円形の列点と漢字が刻まれた不思議な記号」に注目し、そこから研究を進めた結果、2014年にそれがかりうちの盤面だということを突き止めました。
そして、仲間たちと協力して現代版かりうちを作り、昨年の11月に対戦試合をされました!

ちなみに、小田さんと打合せをした際、現代版かりうちを持って来ていただき、実際にプレイしてみました。
「古代のゲームなんて、運任せのシンプルなゲームなんでしょ」と思っていたら、さにあらず!
高い戦略性と大胆な決断力が要求されるゲームで、のほほんとプレイしていたら、アッという間に負けてしまいました・・・!
あの驚きと悔しさと血がたぎる思いはプレイした人にしかわからないと思います!!

「古代のゲーム」と侮るなかれ

授業では、かりうちの存在に気づいたエピソードや仲間たちと協力してかりうちを復活させたお話などを先生からお聞きしたあと、実際に現代版かりうちをプレイします!
みなさんのお申込みをお待ちしております!

申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/37521

(よっしー)

お寺の歴史とバラ園の関係とは!?

2022.04.19 | 打合せ | by Staff

「奈良市には薔薇がすごくきれいに咲いているお寺があるよ」と聞き、「お寺と薔薇??一体どんな関係だ?」と驚いた“e.t”です。
そのお寺は、富雄にある霊山寺。
5月29日(日)の授業「お寺に2千株の薔薇が咲く理由 ~霊山寺、1300年の歴史とその思い~」の教室です!

先日、担当スタッフ“たかねぇ”と一緒に打合せに行ってきました!
最初の一言は「広い・・・」でした(笑)。

お寺の歴史とバラ園の関係とは

境内はとっても広く、国宝や重要文化財の仏像や宝物などを所蔵する由緒・歴史あるお寺です。
この広い敷地の中になんとバラ園があるのです!

お寺の歴史とバラ園の関係とは

案内所で声をかけると、打合せの場所を丁寧に説明してくださいました。
ありがとうございます♪
本山寺務所の一室で打合せをし、だいたいの内容などを詰め、バラ園などを案内していただきました。

【知りたい!霊山寺の内容は・・・】
◇霊山寺1300年の歴史とは
◇安置されている数々の仏像、国宝等について
◇お寺の中にある薬師湯殿について
◇バラ園に込められた思いとは
・・・などなど。
※内容は急遽変更になる場合があります。

気になることだらけですね!
授業では、大本山 霊山寺の管長・東山光秀(とうやまこうしゅう)さんにじっくりお話を伺いたいと思います(^^♪

お寺の歴史とバラ園の関係とは

打合せの際はバラは全く咲いていませんでしたが、その奥の建物が気になって調べてみると、バラが咲くころにオープンするティーテラスだそうです!
授業を受けた後に楽しむのも良いですね~♪

お寺の歴史とバラ園の関係とは

ぜひ、みなさんお申込みください♪
申込みはこちら↓
http://nhmu.jp/class/37525

(e.t)

手仕事から生まれる心地よい風!

2022.04.06 | 授業info | by Staff

4月23日の授業「奈良団扇のおそるべき手作業に迫る~唯一の後継者に学ぶ伝統工芸~」のご案内です。
いつも賑やかな三条通り沿いにある「奈良団扇 池田含香堂」は、創業170余年になる日本で唯一の奈良団扇専門店です。
奈良県の伝統工芸品に指定されていますが、その技術を受け継いで伝統を守っているのは、今ではもう、池田含香堂だけなんです。

手仕事から生まれる心地よい風

現在は、今回の授業の先生である、池田含香堂6代目の池田匡志さんを中心に、家族で奈良団扇を作っておられます。
先日、工房におじゃまし、作業の様子を見せていただきました。

手仕事から生まれる心地よい風

色鮮やかな和紙に奈良の風物を細やかな透かし彫りした華やかで美しい見た目が印象的な奈良団扇ですが、パッと見ただけではわからないヒミツが。

手仕事から生まれる心地よい風

団扇の骨の数はなんと60~90本!
一般的な団扇の骨の倍以上あります。

手仕事から生まれる心地よい風

そんなに骨があると重いんじゃないの・・・?と思いきや、実は軽いんですよ!
なぜ軽いのか?そのヒミツは授業で!!

色鮮やかな紙は奈良団扇のために漉いてもらった特別な伊予紙です。
その和紙にも、驚く秘密が!!!それは・・・なんでしょう?

手仕事から生まれる心地よい風

透かし彫りに使用している刃物は、なんと!
芯以外、ご自身で刃を研ぎ作り上げる唯一無二のものだそう。

手仕事から生まれる心地よい風

カット台としているのは、朴の木の丸太。
何でも朴の木は柔らかく、刃物が欠けるのを防ぐのにいいとのこと。

手仕事から生まれる心地よい風

そして糊を貼り、乾燥させて、仕上げしてと・・・13もの手作業による工程を経て奈良団扇は作られていくのです。
一つ一つの工程に手間と時間、そして繊細な作業が施されていることにびっくり!

さて、奈良団扇をあおいでみると、心地よい風を感じます。
見た目の美しさがゆえ、観賞用かなと?思っていた人にぜひ一度あおいでいただきたい!!
池田さんも「飾るだけでなく、もっと実用的に使ってもらいたい」とおっしゃっていましたよ。

手仕事から生まれる心地よい風

授業では、奈良団扇のお話と制作体験を行います。
透かし彫りの図案のモチーフを複数用意しますので、好きなデザインを選べますよ。

なお、奈良団扇は糊の乾燥後、職人による仕上げを行ってから完成しますので、後日のお渡しになります。
詳しい日にち等は、授業当日にお知らせします。

マイ奈良団扇をあおいで、気持ちいい夏にしませんか?

ぜひお申し込みください!
お待ちしています。
申込はこちら→ http://nhmu.jp/class/37318

(かっぱ)